2017年6月10日 (土)

三重産のシッコクコシビロダンゴムシの子どもが産まれた

以前、三重県のコシビロダンゴムシをもらった。

三重県のダンゴムシ: だんだんダンゴムシ




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シッコクコシビロダンゴムシ?が、まだ生きてる。




このシッコクコシビロダンゴムシ?が、子どもを産んだ。

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メス2匹ぐらいが産んでいるので、累代飼育ができるかも。

トウキョウコシビロダンゴムシを子どもだけで飼ったときは、すぐに死んだ。

大人も入れておくと環境が整い易いのかもしれない。









写真が勝手に…

ダンゴムシの写真を検索していて、

このブログの写真を載せる二チャンネルのサイトを見つけた。

>>1が淡々といろんなダンゴムシの画像をうpしてスレ

このブログとは関係ないです。(許可していないので、おそらく違法だけど、ダンゴムシ布教になるからいいかな)


私が採った長崎のタテジマコシビロダンゴムシを、オキナワタテジマコシビロダンゴムシとしている。

確認したことないけど、白いタテジマは「タテジマコシビロダンゴムシ」じゃないのかな?






まだあんまり研究が進んでないから種類の同定がむずかしい、という言葉は事実。

難しいというより、誰もできない。







これを読んで感じるのは、学術の世界と、趣味の世界に隔たりがあるということ。

学術の世界の場合、学名、タイプ標本の形態、派生形質、タイプ産地、これらを記載する論文、関係する過去の論文などを並べて、種を紹介する。

趣味の場合、和名、飼い方、いる環境、見た目を紹介する。






だから、売られているダンゴムシには、和名しかないことが多い。

産地と採集日のないのは、私はとても手が出せない。

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2017年6月 8日 (木)

ダンゴムシが嫌がるカビ?

今もダンゴムシを何匹も飼っている。

冬から夏にかけて温度があがるとき、やっぱり多少は死んでしまう。辛い。




カビのせいがあるかもしれない。

保湿のためにティッシュを入れているが、

死んだダンゴムシがいるケースでは、赤いカビ?がティッシュに生えていることが多い。

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ティッシュ全体を赤く染めていることもある。

しかし、全部のダンゴムシが死ぬわけじゃない。

不思議。




この赤いカビは何者?








三番瀬に新しい施設ができる

三番瀬にあった海浜公園プールが東日本大震災で液状化して、とっくに閉鎖していたらしい。

子どものころ、稲毛海浜公園プールとともによく行った。残念だー

プールの代わりに、環境学習館が7月1日にオープンする。






オープン日に、漫画「ガタガール」の作者の小原ヨシツグさんが干潟ウォッチングとして、干潟の見学会を開くらしい。

ガタガールとは、ウオノエの出演すると見せかけてモザイクをかけた漫画である。ウオノエがでている漫画「ガタガール」を買った: だんだんダンゴムシ





詳しくは船橋市のホームページで。

平成29年6月16日までにハガキで応募らしいので、行きたい人はお早めにどうぞ。







三番瀬は、コアマモが生えているらしい。いつか見に行きたい。



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2017年5月20日 (土)

神奈川県生田緑地のダンゴムシ

神奈川県の生田緑地に行ってきた。

ここはホトケドジョウやホタルもいるらしい。




オカダンゴムシがいた。

他には、在来種のワラジムシとヒメフナムシがいた。



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ハクタイワラジムシ科の仲間。後ろ半分を脱皮しようとしている。




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ヒメフナムシ

平野部で見るのは珍しい。






ゼンマイが生えていた。胞子葉を出していた。

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よく見ると、栄養葉がいくつか切り取られている。



ゼンマイあるある

この時期、胞子葉だけを寂しく掲げるゼンマイをあちこちで見る。

どこに行っても、ゼンマイの新芽はヒトに食われる運命にあるようだ。




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毛虫も葉っぱを食べていた。けれど、あんまり食べていない…

シダを食べる昆虫とは珍しい。




そういえば昔、ぜんまいざむらいってアニメがあったな…





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ベニシダ


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ホラシノブ


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オニヤブソテツ


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よく見かける気がするシダ


いつの間にかシダブログに

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2017年5月15日 (月)

オカダンゴムシとコシビロダンゴムシのおしり。Eubelidae

オカダンゴムシとコシビロダンゴムシのおしり。尾肢: だんだんダンゴムシ

↑で、ダンゴムシの仲間のうち、コシビロダンゴムシ科では、尾肢原節の中に尾肢外肢が埋め込まれているのが、大きな特徴となっている。

と書いた。






Eubelidae

補足すると、コシビロダンゴムシ科だけでなく、Eubelidae もこの特徴を持つ。

「Eubelidae」の和名はない。名づけるなら、「エウベルコシビロダンゴムシ科」かな。





エウベルは見たことがない。東南アジアやアフリカ大陸の熱帯域にいるらしい。

見てみたい。






Eubelidaeに属するダンゴムシには、例えば、

甲羅にとげがあるダンゴムシ: だんだんダンゴムシに載せた、Stegosauroniscus horridus がある。







コシビロダンゴムシ科とEubelidae

コシビロダンゴムシ科と Eubelidae は姉妹群だと言われることもある。

少なくとも、近縁なのは間違いない。





共通点

コシビロダンゴムシ科と Eubelidae の共通点は、尾肢の他に、白体が腹肢に5対あること、科内に endoantennal conglobation ability を持つ種類が多いことなどがあるようだ。

というか、ほとんど同じ形。

実際に、ダンゴムシはみんな同じ形していて苦労するからね。以前、触角当てクイズを出したが、ダンゴムシの触角で作ったら正解するのは難しそう。







形態の用語は難しくて、間違ったこと書いてるかもしれないが、

endoantennal conglobation ability とは、第2触角を内側にしまいながら体を丸くする能力のこと。

訳すなら、第2触角格納型球形化能力、だろうか。







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第2触角格納型球形化能力を持つ種類を含むのは、オカダンゴムシ科、コシビロダンゴムシ科、 Eubelidae、Scleropactidae の4つ。

Scleropactidae は丸くなれるけれど、腹尾節よりも尾肢が後端へ突き出るというワラジムシな面ももつ。

丸くなったとき触角をしまえず突出するタイプ(exoantennal conglobation)もいる。

スケッチが、Campos-Filho IS, Araujo PB. 2011. Two new troglobitic species of Scleropactidae (Crustacea: Isopoda: Oniscidea) from Pará, Brazil. Nauplius, 19(1), 27-39. に載っている。

:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+







相違点

コシビロダンゴムシ科と Eubelidae の違う点は、第1胸節の左右に弓型の溝があるかどうからしい。

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Eubelidae はこの溝がある、と書いてある気がする。

















どうでもいい話

最近、星新一賞という文学賞があることを知った。

昔、星新一のショートショートを読んでいて面白かった記憶がある。

いろいろ読んだ。

機械で囲まれて便利になったかと思いきやそうでもないとか、宇宙人に外来植物を持ち込まれて駆除する話とか。





そういう話をどうやったら思いつくか、不思議。

好きなやつを一つ。(ネタバレ)






ある日、とても高度な文明を持った宇宙人が地球にやってくる。

その宇宙人の要望によって、不老不死(長寿だったかな?)の薬の作り方が、全世界に伝わる。

寿命が永遠になり、人口が爆発的に増加し、社会が危機に瀕する。

宇宙人に意図を聞くとこう答えた。「私は奴隷商人です。」

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2017年5月 5日 (金)

ミトコンドリアの遺伝子でのワラジムシ目の系統

全ての真核生物の細胞にミトコンドリアという細胞小器官があり、核DNAとは違う独自のDNAを含んでいる。葉緑体も独自のDNAを持っている。

ダンゴムシには、核DNAとミトコンドリアDNAがある。





ミトコンドリアDNAや葉緑体DNAの長さは、核より短い。

これらの全塩基配列についてばっかり出している科学雑誌があった。Conservation Genetics Resources






ミトコンドリア全ゲノムを使った等脚類の系統樹

南シナ海のオオグソクムシ属の一種のミトコンドリアDNAの全配列を報告した研究がある。

最近中国の研究が多い。中国でDNAを読むの流行っているの?

Shen, Y., Kou, Q., Zhong, Z., Li, X., He, L., He, S., & Gan, X. (2017). The first complete mitogenome of the South China deep‐sea giant isopod Bathynomus sp.(Crustacea: Isopoda: Cirolanidae) allows insights into the early mitogenomic evolution of isopods. Ecology and Evolution, 7(6), 1869-1881.




オオグソクムシのミトコンドリアのゲノムについて詳しく解説されていたが、意味がわからなかった。







この中で、ワラジムシ目の系統樹を書いている。

ミトコンドリアDNA内の13のタンパク質コーディング遺伝子の約1万塩基で描いている。

Asellus aquaticus
Eophreatoicus sp.
Limnoria quadripunctata
Trachelipus rathkei
Cylisticus convexus
Armadillidium vulgare
Ligia oceanica
Eurydice pulchra
Bathynomus sp.
Sphaeroma serratum
Glyptonotus cf. antarcticus
Idotea baltica


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図をきれいに収めるために、枝の長さを変えていて、支持率はカットしたいい加減な系統樹





ダンゴムシとフナムシが分かれているが、支持率が低いので気にする必要はないと思う。





大まかには、他の研究と変わらない。

ミズムシやフレアトイクスは基部にきて、次にダンゴムシやワラジムシがくる。そして、コツブムシやウオノエ亜目やヘラムシが単系統でまとまる。










ウオノエ亜目の系統樹

これとは別に、最近、ウオノエ亜目の系統の論文が発表された。

ブログに書くべきだと友達に言われたが、Nob!!の勝手に甲殻類 ~ミジンコからタカアシガニまでに書かれているから、勝手ながらそっちに任せる。





そもそも、ウオノエよくわからないし…




先月、歌魚風月さんにウオノエの標本をいただいた。

その中に論文に使われた種類が入っていた。

いつか書きたい。

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2017年5月 2日 (火)

鹿児島のコシビロダンゴムシの赤ちゃんが生まれた

2年前に鹿児島大学の郡元キャンパスでコシビロダンゴムシの一種を捕まえた。

飼い続けている。

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この春も、子どもが産まれた。

3匹いた。おそらく一匹のメスから産まれている。

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親と思われる個体。一歳。

鹿児島で捕まえたコシビロダンゴムシがまだ生きてる: だんだんダンゴムシ






鹿児島で捕まえた個体は全て死んでしまっている。

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今は亡き、祖父母のダンゴムシ。

鹿児島のダンゴムシ: だんだんダンゴムシ

今飼っている個体の色も、ちゃんと捕まえた個体と同じ色になる。

灰色だが、同じ灰色のトウキョウコシビロダンゴムシとは少し違う模様。










どうでもいい話

フランス人の知り合いがいるが、フランスの大学の授業料はすごく安く、年数万円らしい。

その代わり、研究費もなく、外部からとってくる必要がある。





教育は無料という意識があるのだろうか?






そういえば、デンマークの博物館も無料だった。おもしろくなかったけど。

デンマークの博物館: だんだんダンゴムシ

博物館に関しては、有料でも日本の博物館の方が行く価値がある。

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2017年4月26日 (水)

飼育しているオオグソクムシがまた脱皮した

昔、ペットのオオグソクムシの脱皮がうまく行かなかったと書いた

オオグソクムシの脱皮失敗?: だんだんダンゴムシ

結局、ちゃんと外れたようだ。




またペットのオオグソクムシが脱皮した。そして、また失敗した。

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今度も、頭と第1胸節の殻が脱げていない。

2匹いるので、前のページと同じ子かどうかわからない。





こういう生き物なの?

それともストレスが溜まってる?


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2017年4月20日 (木)

ワラジムシ目のCOI遺伝子の塩基置換率。

全ての真核生物にミトコンドリアがあり、核とは違う独自のDNAを持っている。

もちろんダンゴムシにも、核DNAとミトコンドリアDNAがある。




ミトコンドリアDNAにある遺伝子のうち、COI(シーオーワン)(COX1とも書く)遺伝子は系統の推定や分類によく使われる領域。

遺伝子配列が大きく違えば遠縁、あまり違わなければ近縁。

甲殻類のCOI遺伝子の場合、経験的に、10~15%ぐらい違うと別種とされるようだ。(Lefébure et al. 2006)




5%とか微妙なレベルだと、どうするんだろうか。





過去の進化の流れを探る分子系統解析のとき、分岐年代推定も行うことがある。

2つの系統がいつ頃交流がなくなったかということ。(あー、そうじゃないけど、そんなイメージ)





分岐年代推定には、塩基置換率を知っておく必要がある。

ワラジムシ目のCOI領域の置換率を推定した研究は2つある。







ハヤシワラジムシ科 Agnaridae の一種 Orthometopon 属で、0.0156-0.0172/100万年 (Poulakakis & Sfenthourakis 2008)

ミズムシ亜目の一種 Stenasellus 属で、0.0125/100万年 (Ketmaier et al. 2003)





ワラジムシ目のCOI遺伝子は、100万年経つと1%ちょっと変異する。

どこもこんなものかな。







Lefébure T, Douady CJ, Gouy M, & Gibert J. 2006. Relationship between morphological taxonomy and molecular divergence within Crustacea: proposal of a molecular threshold to help species delimitation. Molecular phylogenetics and evolution, 40(2), 435-447.

Poulakakis N, & Sfenthourakis S. 2008. Molecular phylogeny and phylogeography of the Greek populations of the genus Orthometopon (Isopoda, Oniscidea) based on mitochondrial DNA sequences. Zoological Journal of the Linnean Society, 152(4), 707-715.

Ketmaier V, Argano R, & Caccone A. 2003. Phylogeography and molecular rates of subterranean aquatic Stenasellid Isopods with a peri‐Tyrrhenian distribution. Molecular Ecology, 12(2), 547-555.

こういうふうに参考文献を書くと、すごくプロっぽい。









なんかこのページすごい。

googleで「COI遺伝子」と検索すると、ヒットする。しょうもない内容なのに。

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ウオノエがでている漫画「ガタガール」を買った

干潟を舞台にした漫画がある。

ガタガールという。




ウオノエが書かれていると聞いて買った。

しかし、
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104ページ

モザイクかかってたー

担当に止められたと書いてある。





「メインヒロイン」をモザイク処理されたので、2巻を買うか迷う。






等脚目を、ダンゴムシとかダイオウグソクムシの仲間と説明するあたりがすごく共感できる。

これ以外に説明の仕様がないんだよね~。






(追記)
これを見て友達も買った。






干潟にいるワラジムシ目(等脚類)

しょうがないので、干潟にいるダンゴムシの仲間を亜目ごとに書く。




ミズムシ亜目

水域ならどこにでもいる。
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ミズムシの一種

サイズは1mmぐらいが多い。知らないと気づかない。知ってても気づけない。






ウオノエ亜目

ウオノエ亜目に属する種類は多種多様。

タイノエだけでなく、ウミクワガタやダイオウグソクムシなどもここ。


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ヒメスナホリムシ。普段は砂の中に隠れている。ときどき出てきて泳ぐ。



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ウミナナフシの一種。(ちゃんとした写真が手元にない)

干潟の泥に穴を掘ってすむムロミスナウミナナフシは絶滅危惧種。






キクイムシ亜目

キクイムシ亜目には、尾肢がないウミナナフシのような種類がいる。


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Lynseia annae

Cookson, L. J., & Poore, G. C. B. (1994). New species of Lynseia and transfer of the genus to Limnoriidae (Crustacea: Isopoda). Memoirs of the Museum of Victoria, 54, 179-189. の図を参考

海草が生える砂底にいる。

リンセイア Lynseia 属は、オーストラリアだけから見つかる珍しい種。

日本で見つけたら大発見です。私に連絡下さい。





ふつうのキクイムシは、海水中を漂う木材を食べる。

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打ちあがった木材の中に逃げ遅れたやつが残っていることがある。

いつもは、それを一網打尽にしている。







コツブムシ亜目

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イソコツブムシ?

干潟にいるというよりも、どこにでもいる。

牡蠣やフジツボの殻のすき間に隠れていることが多い。










ワラジムシ亜目

ダンゴムシ、ワラジムシ、フナムシ。

唯一陸上に生息する種からなる亜目。

他の亜目と違って、水の中では生きられない。

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フナムシ

どこの海岸でもいる。




日本にはフナムシ、キタフナムシ、リュウキュウフナムシの3種がいるとされるが、

ミトコンドリアDNAの遺伝子解析により、さらに細かく分けられることが示唆されている。

(場所によって形が微妙に違うから、今の分類がおかしいことは予想されていたんだけどね。)

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2017年4月19日 (水)

ヒメフナムシのえびぞり

ヒメフナムシを水につけたときの腹肢のパタパタを撮影したときに気づいたこと。





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フナムシに水をかけると、体を反らせて、おしりを上にあげる行動をする。




こうすることで、呼吸器である腹肢が空気中に出る状態になる。

腹肢を空気に曝して、呼吸しやすくしていると思われる。






エビぞりをしているように見える。

背筋?すごい(・o・)

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