2017年10月15日 (日)

アンドリュースキクイムシをもらった

歌魚風月さんからキクイムシとキクイモドキをいただきました。

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もらった木材には、小さいトンネルがあった。

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左から、ワラジムシ目キクイムシ属の一種、アンドリュースキクイムシ、ヨコエビ目キクイモドキ科の一種






キクイムシ属とカギオキクイムシ属アンドリュースキクイムシの違い

肉眼で区別つかないが、少なくとも2種類のキクイムシがいた。

ワラジムシ目(等脚類)のキクイムシ亜目のうち、キクイムシ属 Limnoria とカギオキクイムシ Paralimnoria 属が日本にいる。

キクイムシ属は10種、カギオキクイムシ属は1種(アンドリュースキクイムシ)がいる。





属は、尾肢の形で見分ける。

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白抜きの矢印が尾肢。

ピンクの矢印が腹尾節。

頭の黒い点は眼。





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アンドリュースキクイムシ Paralimnoria andrewsi の尾肢外肢の先端。

爪が鋭い。

写真に写っていないが、内肢も鋭い。




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うまく写真が撮れなかったが、このように腹尾節の中心に2つの瘤がある特徴をもつ。






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キクイムシ属の尾肢の先端。

鈍い。

アンドリュースキクイムシと違って、先端の節が1つなくて、鈍く見える。






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こちらは3つの瘤があった。

フクレキクイムシなどはこの特徴を持つ。

論文を読んだが、分類は混乱しているようで、種を特定できなかった。






木材に穿孔する海の動物

キクイムシは海に流れ着いた木材に穴を開ける。

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嘴のような顎を持っていて、木を削りとって食べている。




木材にいる動物はキクイムシ以外に幾つかいる。

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ヨコエビ目キクイモドキ科

キクイムシの作った穴の中に住む。

初めて見た。





他に、ワラジムシ目のコツブムシ、貝類のフナクイムシやニオガイなんかはよく見る。

体の柔らかい肉食動物(ヒラムシなど)は、これらを食べるために穴の中に入ることがある。

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2017年10月 7日 (土)

愛媛のフナムシ、ヒメフナムシ、チビヒメフナムシ

日本には、いろんなフナムシがいる。

海岸にいるのが、フナムシ。

森にいるのが、ヒメフナムシとチビヒメフナムシ。





愛媛のフナムシ、ヒメフナムシ、チビヒメフナムシ

フナムシ科三兄弟を愛媛県で取った。



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左から、フナムシ Ligia exotica 、ニホンヒメフナムシ Ligidium japonicum 、イヨチビヒメフナムシ Ligidium iyoense


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ヒメフナムシ、チビヒメフナムシを拡大。




どれも大人だと思われる。

フナムシの大きさが圧倒的。これでもフナムシでは、中くらいのサイズ。





ニホンヒメフナムシ、イヨチビヒメフナムシは山の中、

フナムシは伊方町の漁港で捕まえた。






フナムシは海のイメージが強いが、陸上に進出した種類も意外と多い。






イヨチビヒメフナムシ

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愛媛県の山中で捕まえたチビヒメフナムシ。

捕まえたのは、全部メスだった。

まだ子どもだったかも。





オスじゃないと他のチビヒメと区別がつかないけれど、場所的にイヨチビヒメフナムシだろう。

愛媛県のレッドデータブックに要注意種として載っているので、詳しい採集場所は伏せておく。





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いた場所。大きめの砂利と、リターが積もっている。

チビヒメフナムシがいるところは、砂利が多い。

植林されたと思われるスギが生えていた。伐採されたらいなくなるんじゃ?





イヨチビヒメフナムシ探しは苦労すると予想して、入念に準備した。

過去のイヨチビヒメの採集記録と、今までのチビヒメの採集経験と、衛星写真で、当たりをつけて、

さらに、過去にチビヒメフナムシを採集した先生に採集方法を聞く徹底っぷりである。





おかげで、過去の記録と同じと思しき場所を見つけることができた。












クラウス

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道後温泉で、あっ、クラウスだ!と思ったら、本当にクラウス製蒸気機関車(写真はレプリカ)だった。

日本にクラウスが輸入されてるのは知らなかった。

スチームドームが好き。

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2017年10月 2日 (月)

日本在来のダンゴムシは山奥にいる?愛媛のコシビロダンゴムシ

愛媛県のダンゴムシ

四国に行った。

愛媛県の山のスギ林でダンゴムシを探した。




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コシビロダンゴムシ

シッコクコシビロダンゴムシかな?

スギ林にいるのは珍しい。1匹しか見つからなかった。





車で何時間もかかる山奥の集落のそばで捕まえた。






「コシビロダンゴムシは山奥にいる」という噂

最近、ヒアリが話題。

NHKを見てたら、日本に侵入した外来昆虫の話をやってた。

オカダンゴムシは有名な外来生物だと、一瞬取り上げられた。





記者が、

「在来種のダンゴムシは山奥にいて、外来種のダンゴムシのほうが身近です。」

と言っていた。






日本在来のダンゴムシとは、コシビロダンゴムシのこと。

他の人からも、「コシビロダンゴムシは山奥にいる」発言を聞いたことがある。

これはちょっと違和感がある。





実際に探せばわかる。山「奥」にはあまりいない。特に本州。

いたとしても少しだけで、ワラジムシ、ヒメフナムシの方が数で圧倒している。





コシビロは山奥とか
誰が言い出したんだろう?

コシビロが数多くいるのは、いわゆる里山。





コシビロダンゴムシが山奥にいない理由は、おそらく高標高と開発だと思う。

コシビロは低温に弱く、スギ林や竹林には少ない。

ワラジムシやフナムシは低温やスギ林に適応してるから、山奥でもいっぱいいる。





日本中の山はスギが植林されているから、コシビロには厳しそう。








「ダンゴムシが一番陸に適応」という噂

もう一つ、気になる噂は、

海に住む祖先→フナムシ→ワラジムシ→ダンゴムシと進化したから、ダンゴムシが一番陸に適応しているという話。




出現の順番はたぶん合ってる。

フナムシとハマダンゴムシは海産の種類と形が似ていて、系統関係を調べると丸くなれないワラジムシが丸くなるダンゴムシより基部に来るから。

(ただし、陸に上がったときフナムシの形をしていたか、ダンゴムシはワラジムシの形態をしていた種から進化したかは不明。化石がないのでわからない。)





陸に適応の意味が、乾燥に強いという意味だとすると、変である。

なぜなら、ダンゴムシもワラジムシもフナムシも、種類によって乾燥耐性が全然違うから。

日本在来種では、コシビロダンゴムシより、ハヤシワラジムシ類やヒメフナムシ類の方が乾燥に強い。





海外で一番乾燥に強いのは、砂漠にいるハクタイワラジムシ科の一種 Hemilepistus reaumuri だと思う。

砂漠にもワラジムシがいる: だんだんダンゴムシ





分布の広さも、ダンゴムシより、ワラジムシ、ヒメフナムシの方が広いかな?

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2017年9月23日 (土)

ワラジムシを食べるクモ: イノシシグモ

ダンゴムシは、硬い甲羅がある割に中身が少ないので、

ヒョウタンゴミムシのようにバリバリ食べる動物は少ない。





しかし、イノシシグモ Dysdera crocata は器用に食べることが知られる。

イノシシグモ属に属するクモは、ダンゴムシやワラジムシをたくさん食べるらしい。

Dysdera crocata (male).jpg
By © Hans Hillewaert, CC BY-SA 4.0, Link





イノシシグモは日本にいる?

英語版Wikipediaを見ると、日本にいるとある。

日本産クモ類を読むと、初記録以来採集例がないとある。

日本の侵略的外来種の検討対象種リストに入っているが、未定着となっている。



土壌動物図鑑には、人為的に持ち込まれたと書いてある。
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日本産土壌動物 第2版 838-839ページ





過去に侵入して、絶滅したのかな?

侵入に成功したら、日本産ダンゴムシは対応できなくて危ないかもしれない。

原産地の地中海周辺では、人家周辺に普通に出没するらしい。クモの形をよく覚えて注意しておこう。






獲物の捕獲

Pollard, S. D. (1986). Prey capture in Dysdera crocata (Araneae: Dysderidae), a long fanged spider. New Zealand journal of zoology, 13(1), 149-150.




網を張らず、夜に獲物を探し回る。

イノシシグモは、1対の大きな鋏角を持っている。

鋏角が大きいほどダンゴムシを食べ、短いとあまり食べない。



英語版Wikipediaには、つかむと噛まれることがあり、かゆみが生じることがあると書いてある。





ダンゴムシの柔らかい腹側から
片側の鋏角を刺し、もう一方の鋏角で背中側から抑えつける。

刺した鋏角から毒液を注入して捕食する。





捕食実験をすると、他の小昆虫と比べて、オカダンゴムシArmadillidium vulgareやワラジムシPorcellio scaberを好んで食べるわけではないとする研究もある。

Pollard, S. D., Jackson, R. R., Van Olphen, A., & Robertson, M. W. (1995). Does Dysdera crocata (Araneae Dysderidae) prefer woodlice as prey?. Ethology ecology & evolution, 7(3), 271-275.






しかし、栄養学的な実験で、ダンゴムシ食に特化しているという研究もある。

ŘEZÁČ, M., & PekAR, S. (2007). Evidence for woodlice‐specialization in Dysdera spiders: behavioural versus developmental approaches. Physiological Entomology, 32(4), 367-371.





オカダンゴムシ Armadillidium vulgare と、ワラジムシの一種 Oniscus asellus とキイロショウジョウバエ Drosophila melanogaster をエサにして飼うと、ハエを多く食べた。

しかし、エサがハエだけより、ダンゴムシとワラジムシをやったグループの方が成長が良い、と書いてある。









ワラジムシの交替性転向反応の変化

Carbines, G. D., Dennis, R. M., & Jackson, R. R. (1992). Increased turn alternation by woodlice (Porcellio scaber) in response to a predatory spider, Dysdera crocata.. International journal of comparative psychology.

イノシシグモに出会うと、ワラジムシ Porcellio scaber の交替性転向反応はどうなるか?

交替性転向反応とは、壁にぶつかるたびに右、左と曲がる方向を変える行動のこと。





T字を繋げた迷路をつくる。

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イノシシグモを二酸化炭素で麻酔して、スタート地点(S)に置いたワラジムシ目掛けて落とす。

ワラジムシがちゃんと右左に進んだか、を計測。




結果、クモに触れるとGに行く(きちんと右→左→…を繰り返す)ワラジムシが多くなった。

代わりに、ハエや綿を使った場合は、きちんと繰り返さない個体が多い。






交替性転向反応は天敵回避のためだと言われる。

オカダンゴムシやワラジムシにとって、イノシシグモは恐ろしい天敵と刷り込まれているんだろう。

日本に来たオカダンゴムシは、天敵がいなくて喜んでいそう。















関係ない話

久しぶりに展翅をした。

細いテープしかなくてこうなった。

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関東のアカボシゴマダラは要注意外来生物。

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2017年8月24日 (木)

ニセスナホリムシが人の体を食べた事例

前のページに、海に足を浸けたら、ヨコエビ?に食われて重傷を負ったというニュースについて書いた。





BBCのニュース(画像に注意)ではニセスナホリムシ Cirolana harfordi の可能性も挙げている。

エビやカニと同じように、スナホリムシ科もだいたい肉食の甲殻類である。





ニセスナホリムシは、ダンゴムシの仲間。

海に住んでいて、基本は肉食だとされる。

死んだ魚をよく食べるが、海水中の人の死体に対しても貪食することがある。






ニセスナホリムシによる土左衛門の蚕食例


平沢、喜田、柳瀬 1999.
ニセスナホリムシの蚕食によって24時間で白骨化した一例(A Case Report of Encroached Corpse Skeletonized within 24 hours by the Ravage of Cirolana harfordi japonica) 法医学の実際と研究 42巻 221-223ページ

柏木、杉村、原 2010. 特異な蚕食を認めた水中死体の1剖検例:ニセスナホリムシによる死後損壊(A Forensic Autopsy Case of Drowning with Peculiar Encroaching Ravage: Postmortem Injuries by Cirolana harfordi japonica) 法医学の実際と研究 53巻 17-20ページ



どちらも半分白骨化した死体の写真が掲載されているので注意。

法医学はこういう分野だったのを、読んで思い出した。

人の腐乱死体に、何日後に何の種類のウジやカビが群がるか、という研究をやっているんだった…






1999年の事例は、志摩半島沖で転覆した漁船に乗っていた漁師が、翌日、顔面が白骨化した死体で海底から見つかった、という三重県警の捜査一課による報告。以下引用。

…頭皮を残し…顔面、前頭部は軟部組織はなく白骨化し、…

…食道等は全てなく、…気管は一部蚕食され遊離し、頸椎前面を露出し、多数の小動物が這い出してきた。前胸部は蒼白で多数の小動物が蠢くが、皮膚表面に損傷はない。…

…胸腹部の諸臓器は概ね小動物によって蚕食されていた。…





蠢く小動物は、ニセスナホリムシだと同定された。

眼や鼻、口、傷口から侵入し、内部を食べたと推測している。健康な皮膚からは侵入しにくいようだ。

24時間でここまでなるのはすごい。






2010年の事例は、入水したおばあさんの死体が、38~42時間後に海面を浮遊しているのが見つかった、という報告。

これも顔が集中して食われている。

…ニセスナホリムシは粘膜や軟化した皮膚においては、小孔をあけて粘膜下ないし皮下に侵入することもあるが、未だ軟化していない皮膚においては、表皮をかじる程度…






この事例から推測するに、健康な皮膚であれば、スナホリムシが問題になることはないと思われる。

さらに、スナホリムシは、表皮に留まりたがらないようなので、じっとせず振り払えば問題ないようだ。

とりあえず、安心して海水浴ができる。めでたしめでたし。






海に流れ着いた人の体を食べるのは、エビやカニ、ウミホタルのような甲殻類が多い。

他には、サメのような魚が食べる。





Yahoo知恵袋に、タコも食べると書いてあるけれど、これは本当なの?

法医学の実際と研究には書いていなかった。






今まで書いてきた中で、一番きつい内容であった。

私は医者や警察官になれそうにない。

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2017年8月19日 (土)

海岸で足をかじられたというニュースを見た

オーストラリアの海岸で少年が海に入ったら、足から出血したというニュースを見た。

何かに足の皮膚を齧られたということらしい。



犯人はヨコエビということらしい。

BBCのニュース(画像に注意)ではニセスナホリムシの可能性も挙げている。




スナホリムシ類は雑食で、特に弱った魚やその死体を好んで食べる。

釣った魚をスカリに入れておいたら、スナホリムシに食われたという話を聞いたことがある。

しかし、日本中に世界中にスナホリムシがいるけど、人の被害は聞いたことがない。





本筋から外れるが

BBCの日本語版のサイトでは、

>ワラジムシの一種のニセスナホリムシ

と書いている。

スナホリムシは、「ワラジムシ目」の一種であり、「ワラジムシ」ではないです。

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2017年8月 9日 (水)

ダンゴムシの病気:重金属汚染

ダンゴムシの内臓の話を書きたいと思いつつ、面倒くさくてしてない。

そして、ネットでも出てこない。いつか書く。




ダンゴムシには消化器系の臓器の一つに hepatopancreas (ヘパトパンクレアと読むの?)がある。

消化酵素を出したり、消化されたものを吸収する役割がある。

さらに、生命活動に必須な金属元素を貯めたり、取り込んでしまった有害な金属を封じておく役割ももつとされる。

このミネラルの調節機構のおかげで、ダンゴムシは金属汚染に強いようだ。





ダンゴムシの仲間、キクイムシの一種の内臓とhepatopancreasの位置
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Discovering Novel Lignocellulose Degrading Enzymes from the Marine Wood Borer, Limnoria quadripunctata より転載

hg:消化器(hindgut)
hp:hepatopancreas

ダンゴムシもほぼ同じ構造




ダンゴムシやワラジムシは hepatopancreas が4本あり、フナムシは6本である。

B細胞とS細胞という、役割が違う細胞からなる。





以下、Hopkin, S.P., Martin, M.H., 1984. Heavy metals in woodlice. In: Sutton, S.L., Holdich, D.M. (Eds.), The Biology of Terrestrial Isopods. The Zoological Society of London. Clarendon Press, Oxford, pp.143–166. などを参考にした。





ダンゴムシの重金属汚染

エサが重金属に汚染されている場合、体に高濃度で蓄積することが昔から知られる。

ダンゴムシの汚染レベルは、だいたいエサのレベルに比例する。





体全体に金属が溜まるわけではない。

亜鉛、カドミウム、鉛、銅は、hepatopancreas に特に溜まることが知られる。

hepatopancreas は乾重比で5%ぐらいに過ぎないが、体内の8~9割の金属が集中する。





hepatopancreasの亜鉛濃度が1.5%を超えると、もしくはカドミウム濃度が0.5%を超えると、死に至る。

健康な個体のhepatopancreasは黄~茶色だが、高濃度の重金属で汚染されると白からグレーに変色し、形もおかしくなる。

排出はできないようだ。(できると書いている本もある)





イギリスの鉱山跡地や精錬所周辺で、汚染個体が見られるらしい。

日本でも見られるのだろうか?





母体に蓄積した金属が子どもに移行することはない。

土壌の汚染レベルの調査や、バイオレメディエーションに使えるかもしれないと書いてあった。







金属の吸収効率

海水はミネラルが豊富。

しかし、陸にいると、ミネラルが不足しがち。



海にいるワラジムシ目は海水から腹肢を通して金属を吸収するとされるが、

陸にいるダンゴムシなどのワラジムシ目は、食べ物から効率良く金属を吸収する。




例えば、ダンゴムシの血液は銅を含んだ呼吸色素を持つが、陸上に銅は極めて少ない。

なので、陸にいるダンゴムシやワラジムシの腸は、銅の吸収効率が高いと推測されている。

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2017年8月 5日 (土)

ウオノコバン属 Nerocila

歌魚風月様からウオノコバンをいただいて時間が経ってしまった。




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ウオノコバンの背中

脱皮途中だ





ウオノコバン属 Nerocila は約50種からなる。ウオノエ科に属する。

魚の表皮にくっついて、体液を吸っている。

ダンゴムシの仲間(ワラジムシ目)であり、脚や節の数は同じ。





古くから知られ、19世紀からも多くの新種記載がある。

古い記載=あいまい、というのが一般的。

形態のバリエーションも激しいので、分類は大変そう…






名前の通り、魚に寄生する。

他のウオノエに比べて、ウオノコバン属はいろんな魚に寄生できるらしい。






ウオノコバン属に似るウオノエ科の種類として、

ウオノギンカ属 Anilocra、ウオノドウカ属 Renocila、カイテイギンカ属 Pleopodias

他に、CreniolaAmblycephalonPlotor があるらしい。

和名は、甲殻類学会誌Cancerの山内 2016に書いてある。(カイテイギンカ属の学名にミスがあり、Preopodias になっている。)






形態的なことは、読んだけどよくわからなかった。

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尾肢が独特でおもしろい。

尾肢や底板の形が分類に使えるらしい。


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2017年8月 1日 (火)

ダンゴムシの病気:シヘンチュウ

ダンゴムシ、ワラジムシには線虫が寄生することがある。

線虫と言っても、シヘンチュウという大きめの線虫である。




Poinar, G. O. (1981). Thaumamermis cosgrovei n. gen., n. sp.(Mermithidae: Nematoda) parasitizing terrestrial isopods (Isopoda: Oniscoidea). Systematic Parasitology, 2(4), 261-266. を見て書いた。





シヘンチュウの一種Thaumamermis cosgrovei

線虫のシヘンチュウ科 Mermithidae の一種
Thaumamermis cosgrovei が、オカダンゴムシ Armadillidium vulgare やワラジムシ Porcellio scaber に寄生することがある。

体内の血液中に住み着く。

この Thaumamermis 属は、ニュージーランドのヨコエビからも見つかる。





シヘンチュウはとても長いので、ダンゴムシの中に納まるために、何回も折れ曲がっている。

上のリンクに写真などが載ってる。





アメリカのサンディエゴ動物園で見つかる。

感染率は24%。イリドウイルスの媒介もするかもと書いてある。

他の場所での記録はない。







シヘンチュウの一種の生活史

おそらく、シヘンチュウの卵がついた落ち葉を食べて、もしくは、孵化した幼虫が通りかかったダンゴムシの外骨格を食い破って、感染するのだと思う。




ダンゴムシの体内で、ダンゴムシを殺さないように幼虫時代を過ごす。

大きくなると、中から線虫が出て、ダンゴムシは死ぬ。

成虫は土の中に潜って暮らす。

論文では、ダンゴムシの中と、ダンゴムシがいる湿った土の下3-15cmからシヘンチュウを捕まえている。








私に寄生した線虫

上と関係ない話。



昔、私もギョウチュウに寄生されたことがある。両親に最近言われた。

たくさん薬を飲まされたらしい。

家族みんな飲む羽目になったと愚痴られた。






Wikipediaには、

蟯虫は「直接にヒトからヒトに伝播することが可能であるため、現在においても広く寄生が見られる。カイチュウ等は一旦土壌に出てから感染が行なわれるため、糞尿が野外に出る事がない現在においては感染経路が保持できず、感染率が激減しているのとは対照的である。」

と書いてある。

GHQが日本産野菜がカイチュウだらけで驚いたという逸話を聞いたことがある。





今でも、
アフリカ等にはカイチュウが多くいるようだ。






アフリカといえば、南スーダンの紛争は、自衛隊が撤退してからぱったり報道されなくなってしまった。

日本人は、スーダン人の命よりも稲田の話題の方が大事のようだ。

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2017年7月27日 (木)

またダンゴムシの交尾を見た。

セイコーマート大宮若林店の駐車場でダンゴムシの交尾を見たと書いた。

セイコーマート大宮若林店のダンゴムシ: だんだんダンゴムシ



またまたオカダンゴムシの交尾を見てしまった。

場所は、千葉県柏市こんぶくろ池。

動画も撮った。


メスが盛んに触角を振っている。

見始めてから10分以上は続いた。

最後はメスが逃げる形で終了。






周りも恋愛ラッシュ

あちこちでオスがメスの上に乗っかっていた。

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このカップルは交尾前に別れたので、メスに別のオスをあてがった。

すると、一部のオスは触角がメスの甲羅に触れたとき興味を示した。

甲羅には、メスに交尾期が来ていることを示す物質が出ているのだろう。





今年は運が良い。

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