2018年5月20日 (日)

ダンゴムシの顔、ワラジムシの顔

最近、大量のダンゴムシで庭が賑わっている。

嬉しい。



ダンゴムシはやっぱり顔がかわいいと思う。

今まで撮った写真を載せてく。

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オカダンゴムシ

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いわゆるモンテネグロダンゴムシ

オカダンゴムシと似てる


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コシビロダンゴムシ

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タテジマコシビロダンゴムシ


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ハマダンゴムシ

みんな眼が小さい。


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ハマワラジムシ

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タマワラジムシ

眼の下に突起が目立つ。これ何て言うんだっけ?


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フナムシ

ダンゴムシと比べるとフナムシの眼は巨大で上向きで、鳥の捕食対策になっているようにみえる



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ヒメスナホリムシ

オオグソクムシとちょっと似てる。

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オオグソクムシ

Bathynomus 属はダンゴムシ界切ってのイケメン

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2018年4月30日 (月)

ガタガールのフナムシ回

以前ウオノエが出てくる漫画ガタガールを取り上げた。

ウオノエがでている漫画「ガタガール」を買ったけれど



フナムシ回もやっていた。

https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156629683546(公開期限あり)

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確かにフナムシはよく見るとかわいい


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ただし真正面から見ると、カマキリみたいに見えて微妙



フナムシは「ゲロマズ」と書いてある。食べたことないけどたぶんそう。

ダンゴムシ類も不味いらしい。



脚の筋肉組織だけを取り出して食べたら美味しい?

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2018年4月24日 (火)

水中でヒメフナムシを生かす方法がわからない

ヒメフナムシは普段は土にすむけれど、ひょっとしたら水の中でも生きられるかも?と思い、

ヒメフナムシは水の中で生きられるか?

を書いた。

結局、水中ではすぐ死んでしまった。

この時はエアーがなかったから失敗したと思った。




再びヒメフナムシを手に入れたので、また水中へ

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固形の酸素発生剤

エアーポンプがないので代わりに入れた。




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1日目はクリア。

落ち葉も入れた。




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3日目、死んだ。




エアーなしよりも生き延びたので、溶存酸素で呼吸していそう。

数日なら水中で生きられるようだ。




ヒメフナムシが川底からよく見つかるようなので、実際はもっと長く生きられると思いたい。

もっと落ち葉がいるのかな?

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2018年4月22日 (日)

かわいいフナムシ Ligia pallasii

かわいいフナムシを教えてもらった。

その名も Ligia pallasii

(呼ぶならパラシーフナムシかな?)




カリフォルニアのフナムシ

丸っこいフナムシ

Ligia pallasii
wikipedia

尾肢が短くて、ワラジムシみたい。

Eberl, R. (2012). Distribution, habitat and food preferences of sympatric high intertidal isopod species Ligia occidentalis and Ligia pallasii (Ligiidae: Oniscidea). Journal of natural history, 46(29-30), 1779-1797.




アメリカの西海岸に分布していて、Ligia occidentalis と分布が重なる。

重なってはいるが、地形によって分かれて住んでいる。

日本のフナムシ、キタフナムシと同じ感じ?

Ligia pallasii は岩の崖の隙間に住み、温度変化、乾燥、捕食を避けていると書いてある。




Ligia pallasii は一年中繁殖しているが、Ligia occidentalis は初夏に一回だけ。




どちらも海藻類などをエサにしているが、以下のことからエサの競争がないとしている。

実験下では一緒にいてもいなくても食べるエサの量が変わらない

好みの海藻の種類が2種が一緒にいる場所とそうでない場所の個体で変わらない




エサはいっぱいあるから自然界でも競争してなさそう。




探したら、このフナムシは研究によく使われている。

系統学、生態学、生理学まで色々あった。

Eberl, R. (2013). Phylogeography of the High Intertidal Isopod Ligia Pallasii (Isopoda: Oniscidea) from the Aleutian Islands to Monterey Bay. Journal of Crustacean Biology, 33(2), 253-264.

系統の研究では、アメリカ西海岸を4000kmに渡って調べて

L. occidentalis はかなり遺伝分化しているのに、L. pallasii は分化してない。

L. pallasii は最近まで生息地が狭かったのが原因かもと書いてある。






Google ScholarCiNii みたいな検索サイトは便利すぎる。

参考文献リストから辿ったり図書館に行ったりする必要が少ない。

知識に軽減税率を適用するならグーグルに是非。新聞も毎日読んでるけどあまり知識量を感じない。





世界中のフナムシ

世界中のフナムシの遺伝子を調べた研究もある。

https://peerj.com/preprints/3497.pdf



日本固有の系統が2つもあるが、汎世界的な系統も見つかるという不思議な結果。



朝鮮半島の東にフナムシ Ligia exotica 、西にキタフナムシ Ligia cinerascens ときれいに分かれている。

日本だと、この2種は地形によって住み分けていると聞いたことがある。

フナムシは不思議が多い。

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2018年3月15日 (木)

日本産ハヤシワラジムシ科(トウヨウワラジムシ科)の形態

日本在来のワラジムシのうち、ハヤシワラジムシ科(トウヨウワラジムシ科) Agnaridae (Trachelipidae) のワラジムシが一番よく見られる。

種類が多くて、分類も混乱していて、種名を決められないグループ。




日本産土壌動物図鑑をもとに、

チェックしておくべきポイントを書いた。

(このページを読んでも種名は特定できません。重要な形質を挙げているだけです。日本のワラジムシ限定かもしれないです。)




まず、5対の白体(偽気管)があることを確認。

腹節に白い部分があることがある。ハヤシワラジムシ科は全ての種が左右5対ある。

5対(矢印)
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ハヤシワラジムシ科。

ハクタイワラジムシ科も5対。




他のワラジムシは、0対か2対。

0対
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ナガワラジムシ

2対(矢印)
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外来ワラジムシ





以下の写真はハヤシワラジムシだけ(だと思う…)


noduli lateralesの位置

ダンゴムシ、ワラジムシ類は甲羅表面に、際立って太い毛 noduli laterales が生えている。

これの位置が重要。

属、種によって位置が違う。




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このワラジムシの毛は、全胸節で縁近くに生えていて、第5胸節以降は後ろよりになっている。




図鑑には、第2~4胸節の毛が全て縁近くに生えるとヒトザトワラジムシ属かヒナワラジムシ属、縁から離れるとオオハヤシワラジムシ属とある。





第2触角

第2触角の先端に2つの節がある。

長さの差が、種によって違う。

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長さにあまり差がない。

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先端の節が、根元の節の2.5倍以上の長さ。




ただし、成長によって変化することがあるワラジムシもいるらしい。

田中隆太郎, & 唐沢重考. (2016). 成長にともなう Mongoloniscus koreanus の分類表徴となる形質の変異, ならびに, 分類学的知見. Edaphologia, 98, 11-19.




腹尾節の形

一番後ろの節の形が重要。

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ほぼ三角形。後端が尖る。

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後端が円い?




頭の形

一番前の節の、前縁や目の前方の突出具合が重要。

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前縁が角張る。目の前方の突出が弱い?

前縁が円い種もある。目の前方の突出が強い種もある。




オスの腹肢

オスの腹肢は分類上、非常に重要。

等脚類全体に言える。

面倒なので省略。




このほかに、甲羅の色、胸節の縁の形などを見るようです。

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2018年3月 7日 (水)

ヒメフナムシのお尻から線虫が出てきた

昔、神奈川県で捕まえたヒメフナムシをアルコールで標本にした。

そしたら、体の後端(肛門?)から線虫のようなものが出てきた。

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腹尾節の腹側から飛び出ている。

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注意して確認したら、同じ場所で捕った別のフナムシでも見つけた。

初めて見た。

土壌の線虫?それとも寄生性の線虫?




ダンゴムシやワラジムシでもいるのかな?

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2018年2月 3日 (土)

ダンゴムシスーツ

「MOVE 生きものになれる展」が日本科学未来館で開かれていて、

ダンゴムシスーツなるものが着れるそうだ。

ダンゴムシになれる!らしい。




子ども向けだ

行けない…

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2018年1月31日 (水)

山の渓流にいるフナムシ。ヒメフナムシじゃない方

「ダンゴムシの本 まるまる一冊だんごむしガイド (奥山 風太郎, みのじ著)」という本の中に淡水周辺にいるフナムシが出てくる。

小笠原諸島に、川の周りに住むフナムシ、ナガレフナムシがいて、

さらに、南西諸島の淡水域周辺でも名前がないフナムシがいると書いてある。




山にいるフナムシというとヒメフナムシ属が浮かぶが、このグループは海岸のフナムシとは姿形がだいぶ変化している。

ナガレフナムシは海岸にいるときの形を保ったまま、渓流域で一生を過ごす。

上の本では、ナガレフナムシを、「世界初の淡水フナムシ」としている。




この文章は意味がよくわからない。

海岸以外にすむフナムシはすでに見つかっている。

オガサワラフナムシという森林の土にすむフナムシがいる。




さらには、下にあげるフナムシは、川で生きる。




探したら、ナガレフナムシの記載論文に

「純粋な淡水域に生息する種としては本属で初めて」と書いてある。

うーん…???





海岸以外で生きるフナムシたち

今のところ、ナガレフナムシと合わせて、8種見つかっている。

フナムシ属が50種ぐらいだから、あんまり珍しくないかも。


見つかった順
Ligia simoni
(Dollfus, 1893) from Colombia and Venezuela
Ligia perkinsi
(Dollfus, 1900) from the Hawaiian islands
Ligia platycephala (Van Name, 1925) from Venezuela, Guiana, and Trinidad
Ligia latissima
(Verhoeff, 1926) from New Caledonia
Ligia
philoscoides Jackson, 1938 from the Austral Islands
オガサワラフナムシ Ligia boninensis Nunomura,1979 from the Bonin Islands, Japan
Ligia taiwanensis Lee, 1994 from Taiwan
ナガレフナムシ Ligia torrenticola Nunomura, 2011 from Hahajima Island, Japan

Taiti, S., Arnedo, M. A., Lew, S. E., & Roderick, G. K. (2003). Evolution of terrestriality in Hawaiian species of the genus Ligia (Isopoda, Oniscidea). Crustaceana Monographs, 2, 85-102.

Santamaria, C. A., Mateos, M., Taiti, S., DeWitt, T. J., & Hurtado, L. A. (2013). A complex evolutionary history in a remote archipelago: phylogeography and morphometrics of the Hawaiian endemic Ligia isopods. PloS one, 8(12), e85199.




熱帯に多い傾向?

海ほど川に進出できないのは、他の生き物がいてエサ(藻類)がないのが原因とかかな?

小笠原諸島はライバルがいないのかもしれない。




ちなみに、市販の図鑑では、フナムシを海の生き物呼ばわりしているが、フナムシは立派な陸の等脚類 terrestrial isopod です。

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2018年1月25日 (木)

ダンゴムシの甲羅から出る白い分泌物

千葉県南房総市のコシビロダンゴムシをもらった。

セグロコシビロダンゴムシ?

Photo_2
黒い


エタノール標本にした
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すると、甲羅の側面から白い物を分泌した。

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これはなんだ?

敵からの防御物質?




顕微鏡で甲羅を見ても、分泌腺のようなものは確認できなかった。

オカダンゴムシは出さない気がする。

これの研究がないか探してみよう…

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2018年1月20日 (土)

鳥・両生類の寄生虫(鉤頭虫)がダンゴムシやヒメフナムシを中間宿主にする

去年、北海道でワラジムシ目の新しい寄生虫が見つかったらしい。

ニホンヒメフナムシを中間宿主とし、両生類に寄生する鉤頭虫の話が67ページに載っている。




オカダンゴムシ、ワラジムシを中間宿主とする鉤頭虫

Plagiorhynchus cylindraceus という鉤頭虫は、陸上等脚類を中間宿主として、終宿主を鳥とする。

Schmidt, G. D., & Olsen, O. W. (1964). Life cycle and development of Prosthorhynchus formosus (Van Cleave, 1918) Travassos, 1926, an acanthocephalan parasite of birds. The Journal of parasitology, 721-730.

Bouchon, D., Zimmer, M., & Dittmer, J. (2016). The Terrestrial Isopod Microbiome: An All-in-One Toolbox for Animal–Microbe Interactions of Ecological Relevance. Frontiers in microbiology, 7.




この鉤頭虫は、オカダンゴムシ、ワラジムシ、ハクタイワラジムシから見つかっている。

アメリカやヨーロッパから見つかっている。

「日本から」、「ヒメフナムシから」、は初めて?




生活史

鳥の腸に寄生する親が、卵を鳥の糞に排出。

この糞を食べたダンゴムシ、ワラジムシの腸で孵化、腸の表皮に侵入

休眠後、さらに体腔内に侵入

2ヶ月で感染性のシストに発育

ホストが鳥に食われると、鉤頭虫は鳥の腸壁に刺さり、性成熟。




ワラジムシ目の感染率は極めて低い。

感染するには、幼虫がダンゴムシの腸の表皮を食い破る必要がある。

ダンゴムシの実験で、細胞性免疫の包囲化で、大人では感染が阻止されやすく、子どもは成功しやすいことがわかっている。

感染が成功すると、ダンゴムシのメスは繁殖力が落ちる。




イリドウイルス同様、感染個体は行動が変わり、土の外に出て来るようになる。

鳥に見つかりやすくなるためだと考えられる。

鉤頭虫プラギオリンクスの話はこの寄生虫の本にも書いてあるそうです。





鉤頭虫はヒトに感染することもあるので、ダンゴムシ、ワラジムシの生食は避けた方が良いだろう。





イリドウイルスのページで、感染ダンゴムシが明るい所でも出て来ることと、鳥に食われやすくなることの関係に疑問を呈してしまった。

この事例を見ると関係があるようだ。

鳥はダンゴムシを食べるようです。




等脚類は食物連鎖の中で、鳥などの高次消費者の大事なエサとなっているのかも?

逆に、病気を媒介することで、鳥などの数を抑えているのかもしれない。

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