オカダンゴムシVSコシビロダンゴムシ
日本には、外来種のオカダンゴムシと在来種のコシビロダンゴムシがいる。
見分け方はオカダンゴムシとコシビロダンゴムシの見分け方: だんだんダンゴムシにまとめた。
一番わかりやすい見分けるポイントはお尻の形である。
オカダンゴムシは扇形
コシビロダンゴムシはひょうたん
その他、多くの点が違う。
オカダンゴムシとコシビロダンゴムシの腹肢の違い: だんだんダンゴムシ
ダンゴムシやワラジムシの外来種がブラックリストに載るかも: だんだんダンゴムシ
オカダンゴムシとコシビロダンゴムシは住み分けたり一緒にいたりする。
左:コシビロダンゴムシ 右:オカダンゴムシ
分布環境の違い
(1) コシビロダンゴムシしかいない場所
人の手が入っていない、常に湿った森。種類によっては人の手があってもいる。
町中でも保全されていればコシビロがいる。
落ち葉を見ると、積もっているだけでなく、カビによって分解されかけている。
(2) 2種ともいる場所
人の手入れが少しあるが、常に落ち葉が大量に積もっている。
一緒に共存している生息場所はあちこちで見られる。
(3) オカダンゴムシしかいない場所
必ず人の手が入っている(もしくは過去に入っていた)。
落ち葉の層が薄い。
コシビロダンゴムシが減っているのは人間のせいでは?
虫ナビに「オカダンゴムシに押されて、コシビロダンゴムシが減っている」と書いてあったが、オカダンゴムシはコシビロダンゴムシの分布にあまり影響は与えていないと思う。
子どもの数の違い
オカダンゴムシのメスを捕まえて1回産む子供の数を数えると、10匹~数百匹も産む。
子どもは乾燥に少し強い。
コシビロダンゴムシの1回に産む子どもの数は、2~30匹ぐらい。
子どもは少しの乾燥で死ぬ。
コシビロは生息環境が限られ、移動できず、おそらく生息地は減る一方である。
コシビロダンゴムシが住める場所が新しくできても、移住ができないと思う。
オカダンゴムシとコシビロダンゴムシの子どもの数
文献で1回に産む子どもの数の平均を調べた。
Cubaris murina 25 (ネッタイコシビロダンゴムシ)
Porcellio scaber 24 (ワラジムシ)
Porcellio dilatatus 17 (オビワラジムシ)
Armadillidium vulgare 113 (オカダンゴムシ)
Trichoniscus pusillus 5 (チビワラジムシの一種)
Philoscia muscorum 13 (ヒメワラジムシの一種)
Reproduction of Cubaris murina (Crustacea: Isopoda) under laboratory conditions and its use in ecotoxicity tests.
やはりオカダンゴムシが桁違いに多い。
オカダンゴムシのメスは何回も子どもを産めるから、どんどん増えそう。
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コメント
がんばれ!
投稿: ぴろ | 2013年7月 1日 (月) 21:16
ありがとうございます!
投稿: ブログ主 | 2013年9月26日 (木) 20:03