ダンゴムシの足の数は変わる
少し前にダンゴムシの先生にお話を伺った。
そのとき衝撃的な話を聞いた。
大人のダンゴムシの足の数は7対14本であるが、
「産まれたばかりのときは、足が6対12本しかない」ということである。
ほんとかよ!?
と思って、産まれたばかりの子どもの足の本数を確かめてみた。
ダンゴムシの子供
産まれた直後のオカダンゴムシ Armadilliidum vulgare を顕微鏡で撮影
本当だった。
確かに、赤ちゃんの足の数は6対12本である。
一番右の2本は足ではなく第2触角。
頭部がでかく、胸節(足が生える節)が6つしかない。
http://www.edu.city.kyoto.jp/science/online/nature/35/index.html
ここに書いてある。
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005301170_00000
映像をよーく見ると、あしが6対なのがわかる。(この動画で「おしりで水を飲む」というシーンがあるが、個人的には排水ではないかと思っている。寿命は3年とあるが、潜在的にはもっと長い。)
ダンゴムシは大きくなる途中で、後ろに足が一対(胸節が一節)増える。
ダンゴムシはこの程度だが、エビやカニは幼生から成体へもっとダイナミックな変化を遂げる。
ダンゴムシの生活はずっと土の中だから変えないのかもしれない。
ワラジムシの子ども
丸くならないワラジムシの赤ちゃんも6対12本
脚が6対12本しかない時期の幼生を、専門用語でmancaと呼ぶ。
オカダンゴムシの親戚のコシビロダンゴムシ、ヒメフナムシ、ダイオウグソクムシの脚の数も同じ。
ワラジムシ目(等脚類、Isopoda)の胸脚の数の12本→14本は共通している。
ちなみにダニも足を増やすらしい。幼生6本→大人8本
意外と一般的な現象?
ちなみに触角の本数は大人も子どもも4本。
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コメント
クソワロリン(・ω・)
投稿: | 2018年6月10日 (日) 21:21