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2013年1月25日 (金)

ワラジムシ目の亜目の特徴

「海洋と生物」という雑誌にワラジムシ目の特徴と検索表が載っていた。

下村通誉 & 布村昇. 2010. 日本産等脚目甲殻類の分類 (1). 海洋と生物, 32(1), 78-82.

日本にいる7つだけ簡単に書く。



Oniscidea ワラジムシ亜目

ダンゴムシのようにほとんどが陸棲。触角が2本にみえる。

(他の亜目は全て水棲。)



Valvifera    ヘラムシ亜目

尾肢が腹肢を覆う。
Imgp2461
ヘラムシの腹部



Asellota     ミズムシ亜目

針状の尾肢が腹尾節の一番後から出る。第2触角に鱗節状小節がある。

P1010111
後端に尾肢があるのがわかる。



Microcerberidea  スナナナフシ

針状の尾肢が体の一番後から出る。ミズムシと違い鱗節状小節がない。体が細長い?



Limnoriidea    キクイムシ亜目

板状の尾肢が腹部の横から出る。尾肢が腹尾節に内側で接する。大顎に臼歯状突起を欠く。腹部の節は癒合していない。
Imgp24452
キクイムシの腹面。尾肢が腹尾節の横から出て、内側にある。



上のグループに当てはまらないものがコツブムシ亜目とウオノエ亜目。

どちらも体形がダンゴムシに似ているものが多い。



Sphaeromatidea    コツブムシ亜目

腹節が癒合することがある。腹尾節に鰓室隆起がある。

イワホリコツブムシ
Imgp27302
鰓室隆起あり



Cymothoida    ウオノエ亜目

鰓室隆起がない。

オオグソクムシ
Imgp4774
隆起なし

 

 

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