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2013年1月25日 (金)

江戸時代に書かれたダンゴムシの絵

江戸時代のダンゴムシの絵があった。

国立国会図書館のサイトにあった「栗本丹洲」が書いた千虫譜(千蟲譜)(1811)という書物(のコピー?)に載っている。




千蟲譜の3巻[3]の27番
Ws0001053-26の一部
http://www.ndl.go.jp/nature/img_l/007/007-03-026l.html
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2576063




マメザコ(豆雑魚?)と書いてある。

鼠婦一種  (「鼠婦」は中国語でワラジムシ)
筑後栁(柳)川産
人觸(触)ル時ハ渾圓(円)
丸薬ノ如クナル

丸薬ムシ湿地ニ生ス鼠
婦ノ一種ナリ人手ニテ觸
ルレハ丸ク合目
モナキカ如シ
堅クシテ丸薬
如シ因テ名ツリ
又潮ノサス池中
ニモアリ小エビニ交ル
モノワレカラト云




テキトーな訳

ワラジムシ亜目の一種
筑後(福岡南部)の柳川地域で採取(現在の柳川市から大牟田市の北半分の当たり)
触ると丸くなる
丸薬のようだ

丸薬ムシは湿った場所に生息するワラジムシ亜目の一種である
手で触ると丸まり、隙間がない
堅く丸薬のようなので、この名前が付いた
また海水の中にもいる
小さいエビに交じるものはワレカラという




絵の色が全個体灰色で描かれ、じめじめした場所に住み、きちんと丸くなると書いてあるので、セグロコシビロダンゴムシとか?

福岡のダンゴムシは何種類もいるので、はっきりとはわからないだろう。





フナムシ

千蟲譜の3巻[2]の47番
Ws000505
フナムシ 草鞋虫ノ一種ナリ脚左右
十四アリ赤卒ニ化スト云ハ非ナリ甲ハカリ
ニシテ肉ハナシ人ヲ見レハ疾走テ石罅ニ竄ル



尾肢が長めなので、フナムシ Ligia exotica でしょう。

[1]の84番にも出てきます。筆者はフナムシ好き?




[1]の84番には、ヘラムシのような生き物も書いてあるが、

海老虫と書いてあり、違うのかも。





ワラジムシ

千蟲譜の3巻[2]の54番

Ws000506

鼠婦 ヲメムシニ云ワラジ
ムシ湿化ノ処自然ニ生
ス是赤顕微鏡ヲ以テ
写スモノナリ


今よくいる、ワラジムシ Porcellio scaber と言われる種類は外来種であり、この時代はいなかった。

灰色一色のワラジムシとは何だろう。



江戸時代にも、ちゃんとダンゴムシを見ている人がいたようだ。

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