海岸の石の裏にいるシリケンウミセミ
海岸のタイドプールで、シリケンウミセミ Dynoides dentisinus ?を捕まえた。
ダンゴムシみたいで、海水中に住み、泳げる。
(ワラジムシ目コツブムシ亜目コツブムシ科シリケンウミセミ属)背景は1mm四方
フジツボの殻に隠れていた個体
磯の石にもいっぱい集団でくっついていた。
ダンゴムシとは違ったいろんな色と独特の模様がおもしろい。
シリケンウミセミのメス
腹尾節。水の吹き出し口となるΩ字の陥入がある。茄子形のひれが両脇にある
シリケンウミセミのオス
オスは腹尾節に「しりけん」がある。
魚からの防御?
シリケンウミセミを含めたコツブムシの仲間は魚に食われることはよくあるのかも。
東京都福祉保健局のページにシシャモの事例がある。
メスと違って、オスは尾肢が大きく、腹尾節後方のΩ字の陥入部に鋸歯が見られる
と図鑑にあった。なんだか別種に見える。
オスの腹肢
腹肢には長い毛が生えている。
小さい突起があるメスもいた。
他のメスは突起が全くないので、変異?別種?
シリケンウミセミの性的二型やこの突起の大きさについて考えると、「擬態の進化」のベイツ型擬態の話を思い出した。
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