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2013年4月 5日 (金)

海岸の石の裏にいるシリケンウミセミ

海岸のタイドプールで、シリケンウミセミ Dynoides dentisinus ?を捕まえた。

ダンゴムシみたいで、海水中に住み、泳げる。

(ワラジムシ目コツブムシ亜目コツブムシ科シリケンウミセミ属)


Imgp2818背景は1mm四方
フジツボの殻に隠れていた個体

磯の石にもいっぱい集団でくっついていた。

ダンゴムシとは違ったいろんな色と独特の模様がおもしろい。



シリケンウミセミのメス
Imgp4433

Imgp2775
腹尾節。水の吹き出し口となるΩ字の陥入がある。茄子形のひれが両脇にある




シリケンウミセミのオス
Imgp4431

オスは腹尾節に「しりけん」がある。

Imgp2748
おしりの突起は丸くなると目立つ。

魚からの防御?

シリケンウミセミを含めたコツブムシの仲間は魚に食われることはよくあるのかも。

東京都福祉保健局のページにシシャモの事例がある。





Imgp2752
メスと違って、オスは尾肢が大きく、腹尾節後方のΩ字の陥入部に鋸歯が見られる

と図鑑にあった。なんだか別種に見える。



オスの腹肢
Imgp2803
腹肢には長い毛が生えている。



小さい突起があるメスもいた。

Imgp4437
他のメスは突起が全くないので、変異?別種?



シリケンウミセミの性的二型やこの突起の大きさについて考えると、「擬態の進化」のベイツ型擬態の話を思い出した。

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