フナムシの尾肢の再生
ダンゴムシは脚や触角は切られても、再生できる。
怪我をしたダンゴムシが復活した: だんだんダンゴムシ
怪我をしたフナムシ
ある日、フナムシを捕まえた。
しっぽ(尾肢 uropod)がとれてしまったフナムシがいた。(14時半ごろ撮影)
尾肢は水分補給につかうとWikipediaに書いてある。
ということは水分不足で死ぬんじゃないかと思って、飼ってみた。
(追記)
フナムシじゃなくてキタフナムシでした。
30分後
30分するとフナムシは脱皮をした。(15時ごろ)
脱皮殻。脱皮殻に尾肢は当然ないが…
フナムシを見たら、
尾肢が再生
(上より体色が薄いのは暗い所に置いたから。フナムシは周囲の光量によって体色の濃さを変える)
4日後
また脱皮し
さらに立派になる。
怪我をした場合、傷を治すために急速に脱皮を繰り返すようだ。
尾肢は
再生させなければいけないほど重要な部位であるが、
短期間生きるためには必ずしも必要ではない。
ということだろう。
フナムシの尾肢の再生について、CiNiiに大正七年の論文のPDFがあった。
>再生した尾肢は色や外側のキチン質が薄い
>尾肢の切れる場所は決まっていて、途中から切れると再生しない
>再生方法は、残ったキチン質の中に新しい尾肢ができて脱皮とともに外に出る
と書いてある。
おまけ
| 固定リンク
「おすすめサイト」カテゴリの記事
- ダンゴムシの触角は2本ではなく4本。第一触角・第二触角(2016.12.24)
- ダンゴムシとワラジムシの違い。「丸くなるか」は関係ない。(2016.08.10)
- ダンゴムシの生殖脱皮、生理周期、求愛(2016.08.07)
- オカダンゴムシのオスメスの見分け方(オスはすね毛が濃い)(2016.02.13)
- オオグソクムシの付属肢(前編)(2016.02.26)
「ダンゴムシの行動、生態」カテゴリの記事
- ダンゴムシは頻尿(2020.12.28)
- 放課後ていぼう日誌のフナムシの足(2020.08.03)
- ダンゴムシの触角の動かし方(2020.08.13)
- ワラジムシを食べるクモ: イノシシグモ(2017.09.23)
- ダンゴムシの交尾を初めて見た!(2017.07.10)
「フナムシ、ヒメフナムシ」カテゴリの記事
- 日本のヒメフナムシは何十種もいるみたい(2022.05.31)
- フナムシの歩き方。他(2021.03.01)
- フナムシはダンゴムシの仲間ではない?(2021.07.01)
- ガタガールのフナムシ回(2018.04.30)
- 水中でヒメフナムシを生かす方法がわからない(2018.04.24)
コメント