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2013年6月28日 (金)

フナムシの尾肢の再生

ダンゴムシは脚や触角は切られても、再生できる。

怪我をしたダンゴムシが復活した: だんだんダンゴムシ



怪我をしたフナムシ

ある日、フナムシを捕まえた。


しっぽ(尾肢 uropod)がとれてしまったフナムシがいた。(14時半ごろ撮影)
2

尾肢は水分補給につかうとWikipediaに書いてある。

ということは水分不足で死ぬんじゃないかと思って、飼ってみた。


(追記)

フナムシじゃなくてキタフナムシでした。



30分後

30分するとフナムシは脱皮をした。(15時ごろ)

Imgp4970
脱皮殻。脱皮殻に尾肢は当然ないが…


フナムシを見たら、
Imgp4984
尾肢が再生

脱皮の瞬間見たかった



2日後
Imgp49902
元の形に戻り、尾肢に色がつく。

(上より体色が薄いのは暗い所に置いたから。フナムシは周囲の光量によって体色の濃さを変える)



4日後
Imgp5006
また脱皮し
Imgp50102
さらに立派になる。

怪我をした場合、傷を治すために急速に脱皮を繰り返すようだ。



尾肢は

再生させなければいけないほど重要な部位であるが、

短期間生きるためには必ずしも必要ではない。

ということだろう。



フナムシの尾肢の再生について、CiNiiに大正七年の論文のPDFがあった。

>再生した尾肢は色や外側のキチン質が薄い
>尾肢の切れる場所は決まっていて、途中から切れると再生しない
>再生方法は、残ったキチン質の中に新しい尾肢ができて脱皮とともに外に出る

と書いてある。




おまけ

ワラジムシの再生途中の脚
Imgp2476
1本だけ白い

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