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2013年6月12日 (水)

オオグソクムシ とげとげの脚

ダンゴムシの研究者にオオグソクムシ Bathynomus doederleini をもらった。

日本では一番大きいダンゴムシの仲間(ワラジムシ目)で、ダイオウグソクムシの近縁種。



写真を撮ったので載せていく。

もっと詳しくはオオグソクムシの付属肢(前編)オオグソクムシの付属肢(後編)に書いた。



Photo_3
おなか。やわらかい。

脚は前三対が前向き、後ろ四対が後ろ向き。

ダンゴムシより細長い。臭い液を出す。

オオグソクムシの胸脚の数はダンゴムシと同じ7対14本。


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背中。硬い。ピンク色

底板は色が白い。


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甲羅をよく見ると模様がある。

オカダンゴムシの模様とパターンが似ている。


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頭部。第一触角(上。短い)と第二触角(下。長い)がある。


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黒い目


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口器。歯がするどい



口器についてはオオグソクムシの付属肢(後編)で詳しく書きました。



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腹肢

うちわのような腹肢を水中で動かして呼吸する。泳ぐときの推進力を得る。

オスの生殖器が2本みえる。


Imgp4774
2対の尾肢と腹尾節の後端。尾肢は細かい毛が生えている。(写真では棘のように見えてしまっている)

腹尾節の後ろの縁に棘がある



写真を見るとダイオウグソクムシとの違いがわかる。

ダイオウグソクムシの尾肢は円形に近く、腹尾節の棘の数も13本(11本?)と多いような気がする。



Imgp5533
第一胸脚。節の構造が複雑。

若干フック状。


Imgp4797
第七胸脚。前三対と違い、まっすぐな構造。

つかんだとき、脚のとげが刺さって痛い。



オオグソクムシの脚についてはオオグソクムシの付属肢(前編)で詳しく書きました。



Imgp5532
脚の中は身が詰まっている。果たしておいしいだろうか?


Imgp4779
底板



大型のカニの例をまねて乾燥標本にしたい。

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