丸くなるワラジムシ

ダンゴムシは丸くなる。ワラジムシは丸くなれない。

しかし、ハマワラジムシ属 Armadilloniscus sp. というワラジムシはそれなりに丸まれる。


丸まるワラジムシ

ほぼ丸くなれている。

触角は飛び出たまま、丸まっている。



これが限界か。わずかに隙間が…



指で押しつぶすと隙間がなくなる。(良い子はマネしてはいけません）

このハマワラジムシが丸くなるのは、ほんの一瞬。


ハマワラジムシは珍しいワラジムシ。

自然度の高い海岸にいて、石の下に隠れていることが多い。


この触角を外に出した状態で丸くなれる性質を exoantennal conglobation ability と呼ぶ。

他にも Cylisticus convexus などが同じように丸くなる。

画像→https://www.bmig.org.uk/species/cylisticus-convexus


これがダンゴムシでない理由はこっちに書きました。

ダンゴムシとワラジムシの違い。「丸くなるか」は関係ない。: だんだんダンゴムシ


丸くなれるワラジムシの逆で、ちゃんと丸くなれないタテジマコシビロダンゴムシというダンゴムシもいる。