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2013年7月

2013年7月28日 (日)

山の森林にいるフナムシ、それに似るワラジムシ

フナムシは海岸にいるダンゴムシの仲間である。

足が速く、大きさは5センチを超える。
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数十匹から数百匹の群れを成して、海岸を覆い尽くしている。

釣りエサにもなる。

日本には、フナムシ、キタフナムシ、リュウキュウフナムシなどがいる。



ヒメフナムシ


実は森林にも「ヒメフナムシ」というフナムシがいる。

日本にはニホンヒメフナムシ、チョウセンヒメフナムシ、ニホンチビヒメフナムシなどがいる。
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体は茶色で1cm未満で、てかてか光る。

目が大きくてかわいい。



フナムシ同様にめちゃくちゃ足が速いが、群れはつくらない。

ダンゴムシと一緒に飼うとダンゴムシに食われることがあるぐらい甲羅が軟らかい。



湿っぽい杉林を好むので、生息場所の狙いをつけるのは簡単。

よく落ち葉の下にいるが、稀に水中にいることもあるようだ。ヒメフナムシは水の中で生きられるか?

住宅街にはまずいない。



ヒメフナムシに似たモリワラジムシ属


日本にはヒメフナムシに似ているワラジムシがいる。

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ヒメワラジムシ科のモリワラジムシの一種である。

足が速く、体がてかてかした茶色なので、フィールドではヒメフナムシと見分けがつきにくい。



ヒメフナムシとモリワラジムシの見分け方


1、頭の違い
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ヒメフナムシは目が大きく、大人は頭が黄色い。

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モリワラジムシは目が小さく、頭も茶色。

(子どもだとわかりにくい)



2、尾の違い
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ヒメフナムシは胸部と腹部の幅が連続的で、一番後ろにある2本の尾肢内肢が腹部から離れて生える。

尾肢外肢は内肢より僅かに太い程度。

尾肢外肢は前方や真横を向くことがある。(このページの上から2枚目の写真はヒメフナムシの尾肢外肢が前を向いている。)

フナムシ、キタフナムシ、フナムシの隠蔽種に、典型的なフナムシの尾肢を載せた。


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モリワラジムシは胸部より腹部の幅が明らかに狭く、尾肢内肢の根元と腹部がほぼ接するように見える。

尾肢外肢は内肢より明らかに太く、前を向くことはない。(ただし子どもの外肢はあまり太くない)



3、分布

ヒメフナムシは、北海道から沖縄まで見られる。

モリワラジムシは、温暖な気候を好む。北日本にはいないと思われる。近畿地方以南でよく見られ、九州では数もかなり多い。



千葉県では、低地の一部でモリワラジムシが見られるが、圧倒的にヒメフナムシの分布域が広い。

しかし、和歌山県ではモリワラジムシも普通に見られる。

沖縄県では、モリワラジムシの分布域が広がり、リュウキュウヒメフナムシは高山地帯の川沿いに限られる。

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2013年7月27日 (土)

脱皮の同調

中通島から捕まえて、同じケースにいれていたダンゴムシとワラジムシが脱皮をした。
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4匹同時に

偶然なのか、一斉にしたのか?

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2013年7月26日 (金)

五島列島中通島のダンゴムシ

長崎県五島列島中通島の続き


山の中へ

セグロコシビロダンゴムシ?とタテジマコシビロダンゴムシ?がいた。


尾肢だけ茶色いコシビロダンゴムシ
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持って帰る途中で死んでしまった

中通島にはクツゾココシビロダンゴムシという種もいるらしいが見た目ではわからず。



黒っぽいタテジマコシビロダンゴムシ
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オレンジ
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この島のタテジマコシビロダンゴムシは比較的大きめ。1cm近くある。

(そもそもこれ、タテジマコシビロダンゴムシでないかもしれない)



ハマダンゴムシやコツブムシは発見できず。。。1日じゃきつい



ハネカクシとヨコエビ
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タマヤスデ
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島ではもうヒグラシが鳴き、キリギリスが産卵をしていた。
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五島列島中通島のワラジムシ

長崎県の西にある五島列島の中通島への旅行に無理やり付いていった。

奈良尾港についてから出迎えてくれたのは、巨大なフナムシの大群

とオカダンゴムシ。外来種がこんなとこにも。

フナムシは大きめの個体が多く、青やオレンジなどカラフルだった。


フナムシ(上)とタマワラジムシ(下)
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赤いワラジムシ
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千葉県で絶滅危惧種のヒイロワラジムシかな?


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海岸近くの落ち葉が積もっているところにいっぱいいた。


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?


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?

意外と本州と似たワラジムシばかり。種は違うかもしれないが。

ダンゴムシへと続く




島はさびれていて、房総半島のようだった。

今のうちに人を増やさないと、近い将来無人島になりそう。

海はきれいで、山も天然林が多いように感じられ、観光のポテンシャルは高そう。

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2013年7月25日 (木)

長崎県多良岳のコシビロダンゴムシ

7月23日に長崎空港の近くの多良岳周辺でダンゴムシを探した。


丸まるコシビロダンゴムシ
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頭と尾肢が茶色い。



タテジマコシビロダンゴムシ
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黒いタイプ

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オレンジタイプ

色に個体差がある。(別種かも)

暖かい地方にしかいない。



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モリワラジムシかな?

他にトウヨウワラジムシ科がいた。



空港で、タクシー運転手に

「ダンゴムシがいそうな森へ、探す時間含めて往復5000円ぐらいで、飛行機の出発時間に間に合うように行って下さい。」
とむちゃぶり言ったら、

ちゃんとコシビロダンゴムシがいる森に案内され、往復4900円で時間内に戻ってきた。

プロはすごい。

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2013年7月20日 (土)

高知県室戸岬のコシビロダンゴムシ

高知県の室戸岬でコシビロダンゴムシを採集した。


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左:高知県のコシビロダンゴムシ 右:千葉県のコシビロダンゴムシ

千葉県のコシビロより動きが俊敏で、色彩も黒味が強く模様が見にくい。


Photo
頭とお尻が茶色で、アルコールにつけると出る白い分泌物が多い。

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2013年7月10日 (水)

夷隅川の干潟のコツブムシ

千葉県の夷隅川河口の干潟を歩いた。


コツブムシ


牡蠣の殻が多く落ちていた
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殻の裏側に5mmぐらいのコツブムシがいっぱい付いている。

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イソコツブムシ属?

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体の模様が違う

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丸くなれる

泳ぐこともできる

1ヶ月以内に全部死んでしまった。

海水を頻繁に変えた方が良かったかも




大きいコツブムシ


泥岩も転がっていた。

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割ると1cmほどのコツブムシがでてきた。

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腹尾節の後端がとがっている。

千葉県夷隅川河口のコツブムシの顔: だんだんダンゴムシ



この尖るコツブムシは、ヨツバコツブムシというらしい。

「ヨツバコツブムシ」で検索すると明らかに別種のコツブムシを「ヨツバコツブムシ」と紹介しているサイトが複数ある。

東京湾生態系研究センターはイワホリコツブムシ近似種になっていた。



イワホリコツブムシ
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イワホリコツブムシは腹尾節の後端が円い



だが尖るコツブムシをイワホリコツブムシとしている論文もあった。

Kitaura, J., Yoshida, R., & Nunomura, N. (2018). Genetic population structure of Sphaeroma wadai Nunomura, 1994 (Isopoda: Sphaeromatidae) along the Japanese coast. Crustacean Research, 47, 111-123.

円いコツブムシはナナツバコツブムシ?



コツブムシ亜目には浅い海や潮間帯にある柔らかい岩や木材、マングローブの気根、プラスチックの浮きなどの構造物に穴を開けて巣を作る種類がいる。

広島県の瀬戸内海に浮かぶホボロ島がナナツバコツブムシの穴によって崩れているのは有名。



岩に穴を開けるコツブムシは世界中にいて、アメリカ、インド、韓国などから報告がある。

アメリカでは外来種コツブムシSphaeroma quianumによる被害も出ている。

マレーシアのボルネオ島にもいる。

Dodge-Wan, D., & Nagarajan, R. (2019). Boring of Intertidal Sandstones by Isopod Sphaeroma triste in NW Borneo (Sarawak, Malaysia). Journal of Coastal Research, 36(2), 238-248.

岩が柔らかい場所に集中して分布し表面の50%以上が穴になる場所もあり、直径5mm、長さ2cmらしい。



Sphaeroma triste







エビヤドリムシの仲間


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スナモグリ

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右側の膨らんだ背甲の中にエビヤドリムシがいた。

写真を撮るのが遅れて腐ってる

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メスに刺さっていたヤドリムシのオス

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