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2014年7月 9日 (水)

クジラの死体にいる海のダンゴムシのなかま

ダイオウグソクムシは深海にいる。

いろんなダンゴムシが深海にすんでいる。

ダンゴムシの仲間は飢えに強く、貧栄養なところでもいる。



赤道の深海のマンガン団塊地帯で、493匹130種のダンゴムシの仲間をみつけたと聞いたことがある。

「深海は、赤道に近いほど生き物は減る」ときいたことがあるが、ダンゴムシはなんのその?




深海の生物の論文

Ramirez-Llodra, E. Z., Brandt, A., Danovaro, R., De Mol, B., Escobar, E., German, C. R., ... & Narayanaswamy, B. E. (2010). Deep, diverse and definitely different: unique attributes of the world's largest ecosystem. Biogeosciences, (9).

ダンゴムシの仲間は、南半球では大陸棚より深海に多い、ふつう深海にいくほど体が小さくなり繁殖に投資するがダンゴムシは例外的。



ムンナ科(Munnidae)のミズムシ
Ws000143(論文より)
オスは鎌をもっている




深海ではときどきクジラの死体が落ちてくる。

その死体を核にできる生き物の群れを「鯨骨生物群集」という。



クジラの死体を食べるダンゴムシの新種

Natural History Museum (London)のホームページに、深海のクジラの死体からみつけた生き物のページがあった。

ワラジムシ目の新種をみつけたとある。
http://www.nhm.ac.uk/about-us/news/2013/march/first-whale-bone-habitat-spotted-on-antarctic-seabed118667.html



真っ白なワラジムシにみえる。おそらくミズムシ亜目(Asellota)。
Ws000134サイトより



クジラの生息数などを考えて、鯨骨はアメリカ沿岸で、5~15kmに1つほどあるとされる。

エサをもとめてそんなに移動できるのかな




鯨骨特異的なミズムシについての論文

Shallow-Water Northern Hemisphere Jaera (Crustacea, Isopoda, Janiridae) Found on Whale Bones in the Southern Ocean Deep Sea: Ecology and Description of Jaera tyleri sp. nov

クジラの死体にいるダンゴムシの仲間であるミズムシの新種である。



海底にクジラがしずむと、いくつかのステージにしたがって遷移していき、生物群集も変わる。

1.mobile-scavenger stage
2.enrichment opportunist stage
3.sulphophilic (“or sulphur-loving”) stage

(くわしくはwikipedia「鯨骨生物群集」をみてください。)

深海1400mに水中ロボット(ROV)をおくり、骨を回収している。



骨にくっついていたミズムシの一種(Jaera tyleri)を発見。
Ws000144論文より
目がない。

飼育も試したようだ。



北九州市立いのちのたび博物館でも深海のダンゴムシを調べているらしい。

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