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2014年8月18日 (月)

アナジャコに寄生するエビヤドリムシ(ダンゴムシの仲間)

「エビとカニとその仲間の世界」という本を読んだ。

ワラジムシ目のヤドリムシについて書いてあった。



干潟にはアナジャコが穴を掘ってすんでいることがある。

山口湾のアナジャコは鰓の部分にマドカアナジャコヤドリムシGyge ovalis (Metabopyrus ovalis)、腹部にアナジャコノハラヤドリが寄生していることがある。

アナジャコの体液を吸って暮らしている。




しぶといアナジャコノハラヤドリ

アナジャコノハラヤドリはアナジャコの表面にいるため、アナジャコが脱皮するとき、体から落とされないようにしている。



脱皮時にアナジャコノハラヤドリは移動するらしい。

事前に脱皮を感知し、ホストが脱皮を開始する数時間前に移動を始める。

体液をエサにしているので、そこから脱皮ホルモンを検出して、脱皮時期を予測していると書いてあった。



アナジャコの脱皮は頭胸部から腹部の順である。

アナジャコノハラヤドリは、まず脱皮開始前に腹部前端に移動し、頭胸部を脱いだらすぐそこに乗り移る。

腹部が脱ぎ終わったら、元の位置に戻る。こうして、脱皮殻といっしょに落とされずにすむ。

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