アナジャコに寄生するエビヤドリムシ(ダンゴムシの仲間)
「エビとカニとその仲間の世界」という本を読んだ。
ワラジムシ目のヤドリムシについて書いてあった。
干潟にはアナジャコが穴を掘ってすんでいることがある。
山口湾のアナジャコは鰓の部分にマドカアナジャコヤドリムシGyge ovalis (Metabopyrus ovalis)、腹部にアナジャコノハラヤドリが寄生していることがある。
アナジャコの体液を吸って暮らしている。
しぶといアナジャコノハラヤドリ
アナジャコノハラヤドリはアナジャコの表面にいるため、アナジャコが脱皮するとき、体から落とされないようにしている。
脱皮時にアナジャコノハラヤドリは移動するらしい。
事前に脱皮を感知し、ホストが脱皮を開始する数時間前に移動を始める。
体液をエサにしているので、そこから脱皮ホルモンを検出して、脱皮時期を予測していると書いてあった。
アナジャコの脱皮は頭胸部から腹部の順である。
アナジャコノハラヤドリは、まず脱皮開始前に腹部前端に移動し、頭胸部を脱いだらすぐそこに乗り移る。
腹部が脱ぎ終わったら、元の位置に戻る。こうして、脱皮殻といっしょに落とされずにすむ。
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