ダンゴムシの生殖器
(この内容のページをつくるかとても迷った。)
ある日、ある人とダンゴムシの話をした。
ある人「ダンゴムシって、チンコあるの?」
私「ええ、もちろん。2本あります。」
ある人「ホントに!? すげー!(以降下ネタ)」
なぜかウケた。
オスのあれ
オカダンゴムシ Armadillidium vulgare のオスの裏側
白い白体の間に2本の筋、第1腹肢内肢が見える。
ペニスではないが、人間のそれに相当する。
メスの生殖孔に、この内肢を刺して、精液を入れる。
右下の黒いのが外肢。上の細長いのが内肢
この腹肢が左右対称に2本ある。
交尾のとき、この内肢が立ち上がる。
スケッチ
ダンゴムシの生殖器は左のY字のものである。
2本のアレがくっついて1本に見えている。
コシビロダンゴムシの論文に写真があった。
コシビロダンゴムシのペニスカバー
コシビロダンゴムシの論文から拝借した。SEMの電顕写真。
上が前方である。ペニスを上向きに調整して撮影している。
Phylogeography and diversity of the terrestrial isopod Spherillo grossus (Oniscidea: Armadillidae) on the Australian East Coast
ちなみに、ダンゴムシの精子は、線虫のように細長いらしい。
メスの生殖器
(追記)詳しくはこちらに書きました。
オカダンゴムシのメスの裏側。オスと違い、第1腹肢内肢が目立たない。
メスの生殖孔は第5胸節の腹側の両脇2ヶ所にある
写真はこちら
ダンゴムシのメスの交尾器: だんだんダンゴムシ
常に生殖孔が開いているわけでなく、parturial molt(繁殖脱皮)のときだけ開いている。
つまり、交尾を受け入れるメスは限られている。
一方、オスは常に交尾ができる。
…繁殖期のフリーのメスを探すのは大変ということである。
メスは、繁殖期の数日前から、特殊なフェロモンが出る。オスはそれに反応してアプローチする。
実際見ていると、オスがメスの甲羅にわずかにでも触れると、オスが背中に飛びつく。
メスが嫌がらなければ、ずっと乗っかっている。
この抱き付く行動は、ダンゴムシだけでなく多くのワラジムシ目にも見られるらしい。
ある日ダンゴムシを見ていたら、1匹のメスに2匹のオスが乗っかっていた。
オス同士でバトルがあり、1匹が追い払われた。
http://animaldiversity.org/accounts/Armadillidium_vulgare/
ここにいろいろと書いてあったので参考にしました。
(追記)
| 固定リンク
コメント