甲羅に生き物がくっついているキクイムシ
鹿児島県の大隅半島の大泊キャンプ場そばの海岸に行った。
海に沈んだ木材にはキクイムシ(ワラジムシ目)がいる。
キクイムシは木を食べている。
色がついたキクイムシ
木材を拾ってキクイムシを捕まえた。
腹尾節に色がついていた。
5つの黒い斑点がある。
ラッパムシ(Heterotrichida)の仲間が甲羅に付着しているらしい。
Marine Wood Borers in British Columbia
(pdf注意)
の40ページに書いてある。
ラッパムシは動物や植物の体表にくっついたり、水中を泳いだりしている。
ラッパムシ?のついたキクイムシ
この原生動物は、特に害はなく、表面にくっついている。
プランクトンや藻類、有機物を食べている。
他に、「腹肢の剛毛には漏斗目(chonotrichida)という原生生物がいることがある。」と書いてある。
(追記)
調べたらラッパムシの害はあるようで、ラッパムシがつくとキクイムシの食べる量が減るようです。
Delgery, C. C., Cragg, S. M., Busch, S., & Morgan, E. A. (2006). Effects of the epibiotic heterotrich ciliate Mirofolliculina limnoriae and of moulting on faecal pellet production by the wood-boring isopods, Limnoria tripunctata and Limnoria quadripunctata. Journal of experimental marine biology and ecology, 334(2), 165-173.
Mirofolliculina limnoriaeがつくことでキクイムシのする糞が減少すると書いてある。
ゴカイを乗せたコツブムシ
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