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2015年4月10日 (金)

甲羅に生き物がくっついているキクイムシ

鹿児島県の大隅半島の大泊キャンプ場そばの海岸に行った。

海に沈んだ木材にはキクイムシ(ワラジムシ目)がいる。

キクイムシは木を食べている。



色がついたキクイムシ

木材を拾ってキクイムシを捕まえた。

腹尾節に色がついていた。

Imgp8062
5つの黒い斑点がある。



ラッパムシ(Heterotrichida)の仲間が甲羅に付着しているらしい。

Marine Wood Borers in British Columbia
(pdf注意)

の40ページに書いてある。

ラッパムシは動物や植物の体表にくっついたり、水中を泳いだりしている。



ラッパムシ?のついたキクイムシ



この原生動物は、特に害はなく、表面にくっついている。

プランクトンや藻類、有機物を食べている。

他に、「腹肢の剛毛には漏斗目(chonotrichida)という原生生物がいることがある。」と書いてある。



(追記)

調べたらラッパムシの害はあるようで、ラッパムシがつくとキクイムシの食べる量が減るようです。

Delgery, C. C., Cragg, S. M., Busch, S., & Morgan, E. A. (2006). Effects of the epibiotic heterotrich ciliate Mirofolliculina limnoriae and of moulting on faecal pellet production by the wood-boring isopods, Limnoria tripunctata and Limnoria quadripunctata. Journal of experimental marine biology and ecology, 334(2), 165-173.

Mirofolliculina limnoriaeがつくことでキクイムシのする糞が減少すると書いてある。




ゴカイを乗せたコツブムシ

以前に甲羅に生き物をのせたコツブムシを見たことがある。


イワホリコツブムシ?
Imgp2719
腹尾節にウズマキゴカイがくっついている。

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