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2015年10月

2015年10月31日 (土)

千葉大の大学祭に行った。

千葉大学の大学祭に行ってきた。

理学部では、毎年恒例の水族館があった。
Imgp8814
アラメと魚

ワラジムシ目が海藻についてないかな?と思って見てしまう。



千葉大の学生が毎年、魚を捕って、学祭期間中だけ水族館をつくっている。

いつかワラジムシ目の展示もしてほしい。

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日本のダンゴムシの分布

ダンゴムシやワラジムシの分布は以下のサイトにまとめられている。

https://sites.google.com/site/isopodafue/top

http://www.warajimushi.com/

日本ワラジムシ類の分布データベース!日本産ワラジムシ亜目分布データベース 」をクリックし、「表示する種を選択種名を表示」で、ダンゴムシの学名を選択して、「地図上に表示Show Map」を押す。

場所は正確ではなく、町の名前が表示されるだけ。



ここでは、ダンゴムシのいそうな環境についてまとめた。

最初は詳しい人と探すと見つけやすい。



外来種のダンゴムシ


オカダンゴムシ(学名:Armadillidium vulgare

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もっともよく見るダンゴムシ。

最大1.5cmと大きい。

北海道~沖縄まで、離島にもいる。


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白、オレンジ、黄、黒など、いろんな色がある。

外来種なので人の近く、住宅地の植え込みなどにいる。

畑では農作物を食べてしまうこともある。



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ハナダカダンゴムシ(学名:Armadillidium nasatum

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名前の通り、鼻(正式名:頭楯)が高い。

主に横浜と神戸にいる。港の中ではなく、付近の人の手が入った林に多いと聞いた。

分布を拡大中。



福岡教育大学の動物生態学研究室で外来ダンゴムシの分布について調べているそうです。

https://sites.google.com/site/dotodoubutsu/home




在来種のコシビロダンゴムシ


見つけるのが少し大変。

日本には4属がいるが、分類が混乱中。

西日本など暖かい地方に多い。

外来種との見分け方はこっちに書いた。

オカダンゴムシとコシビロダンゴムシの見分け方: だんだんダンゴムシ

神戸のハナダカダンゴムシ。他のダンゴムシとの違い。: だんだんダンゴムシ

ダンゴムシやワラジムシの外来種がブラックリストに載るかも: だんだんダンゴムシ


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タマコシビロダンゴムシ属(学名:Spherillo

日本で最も種類が多い属。

鹿児島県のコシビロダンゴムシの一種
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タテジマコシビロダンゴムシ(学名:Spherillo russoi
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落ち葉と保護色


セグロコシビロダンゴムシ(学名:Spherillo dorsalis
Photo
真っ黒

関東から九州にいる。



コシビロダンゴムシは全て在来種で里山みたいなところに多いと思う。

都会でも自然のある場所に見られることが意外とある。

住宅街で見つけたいならば、自然が残りやすい斜面部にある林がおすすめ。



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ネッタイコシビロダンゴムシ属(学名:Cubaris

ネッタイコシビロダンゴムシ(学名:Cubaris murina)が日本では沖縄県にいる。

キューバ、ブラジル、シエラレオネなど世界中の熱帯に分布する。

Cudaris という誤記が見られる。Cubaris である。)



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イシイコブコシビロダンゴムシ属(学名:Hybodillo

イシイコブコシビロダンゴムシ(学名:Hybodillo ishii )が沖縄県にいる。とても珍しい。




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カガホソコシビロダンゴムシ(学名:Venezillo

Venezillo parvus(和名なし)が小笠原諸島にいる。

世界中の熱帯に分布する。




海岸にいる在来種のダンゴムシ


ハマダンゴムシ(学名:Tylos granuliferus)

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ダンゴムシの中で最大サイズ。オカダンゴムシを超える。

北海道から沖縄まで、日本中の砂浜や小石でできた自然の残る海岸にいる。



夜行性なので、昼間は砂の中や打ちあがった海藻やゴミの下にいる。

海水浴場となっているような砂浜にはおらず、開発とともに生息範囲が減っているらしい。

いるところはすごい数いる。






独断と偏見による総評

1番かわいいのは、コシビロダンゴムシ。

種によっていろんな色があるが、どれも大変良い和風テイスト。

さらに、いそうでいない、いなさそうでいるところが奥ゆかしい。



2番目がオカダンゴムシ。

やはり大きいと、丸くなった時の存在感が際立つ。

他のダンゴムシよりマイペースな歩きが見ていて飽きない。

色がカラフル過ぎるところがマイナス。(そこもいいところなんだけど)



3番目がハナダカダンゴムシ。

天狗や犀のような顔でおもしろい。

オカダンゴムシより走るのが好き?

色が灰色ばかりでちょっと味気ない。



4番目がハマダンゴムシ。

いる場所が限られるため、見つけただけでうれしくなる。

場所によって色や大きさ、密度が違うので、サイエンスな興味をかきたてられる。

個人的に顔が微妙。

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2015年10月30日 (金)

オカダンゴムシとコシビロの子どものふん、ダンゴムシの糞食について

オカダンゴムシとコシビロダンゴムシのうんちの形が違うという記事を書いた。

ダンゴムシは種類によって糞の形が違う。

オカダンゴムシよりコシビロダンゴムシの糞の方が長方形。



子どものダンゴムシも同じく糞の形が違う。

オカダンゴムシの子どもの糞
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正方形に近い長方形


コシビロダンゴムシの子どもの糞
Photo
オカダンゴムシより細長い。

小さいころから、大人と同じ形である。




糞食 Coprophagy

糞食とは文字通り、うんこを食べること。

ダンゴムシ、ワラジムシは、自分のフンを食べることがある。

ダンゴムシが糞食する理由はいろいろ考えられており、微生物が関わっているとされる。

(ダンゴムシの腸内には微生物がいる。)



理由1.毒を分解する

葉っぱには毒が含まれている。この毒は微生物の働きで分解される。



ダンゴムシは葉っぱを食べ、消化管内で粉砕する

→細かくなった葉っぱと腸内の微生物が混ざり、出した後の糞で微生物が増える。

→微生物によって毒が薄まったところで、おいしく食べ直す。



理由2.効率的な養分の吸収

葉っぱは動物が消化できないセルロース(食物繊維)が多く含まれている。これは微生物の力で分解できる。

栄養にできなかったセルロースが微生物によって栄養となる。



ダンゴムシは葉っぱを食べ、消化管で微生物を混ぜ、糞として出す。

→微生物によって糞内でセルロースが分解される。

→糞を食べて、分解されたセルロースを栄養にする。

→残ったセルロースと微生物を混ぜて糞にする。(→2コ上に戻る)



食べにくい枯れ葉でも、食べる→糞→食べるの繰り返しによってぎりぎりまで栄養とするのかもしれない。

ただし限界はあるようで飼うなら定期的に糞を取り除く必要があると感じる。

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東京都グリーントリム公園のダンゴムシ

東京都の西の方にグリーントリム公園があり、そこでダンゴムシを見つけた。

オカダンゴムシがいた。

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ダンゴムシの子ども

よく見ると、この子はジャギジャギのダンゴムシだった。

この公園では、ジャギジャギの頻度が高かった。




ヒメフナムシもいた。外来種のワラジムシもいた。

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上:ナガワラジムシ、下:ヒメフナムシの子ども




オカダンゴムシとヒメフナムシが一緒にいる場所は珍しい。

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2015年10月16日 (金)

東京大学の青いダンゴムシ

ダンゴムシにも病気があり、イリドウイルスに感染することがある。

発症すると、体が青くなる。

体内にウイルスが溜まると、ウイルスの結晶構造が青い光だけを反射するから、と言われる。


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発症したニホンタマワラジムシ Alloniscus balssi

病気が進行すると、見た目が青くなって死ぬ。



ある人から、茨城県のある林にいると聞いた。

実際、探すとすぐ見つかった。

発症すると必ず死ぬ病気だけど、ダンゴムシやワラジムシはいっぱいいる。



イリドウイルスがいるのは、ダンゴムシの密度が極めて高い地域だけ。



おそらく、ほぼすべてのダンゴムシ、ワラジムシ、フナムシが感染すると思われる。

人には感染しないらしい。触っても大丈夫かな。



北海道から沖縄まで、全国で見られる。以下のサイトが詳しかった。

青色ダンゴムシ情報




東京大学の本郷キャンパスの青いオカダンゴムシ

東大で、ダンゴムシを探した。

Photo
1匹だけ青いオカダンゴムシ Armadillidium vulgare がいた。



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コシビロダンゴムシまで青くなっていた。



東京都心でもイリドウイルスがいる。

過去のイリドウイルスの報告の中に、新宿や目黒区も入っている。

Karasawa, S., Takatsuka, J., & Kato, J. (2012). Report on iridovirus IIV-31 (Iridoviridae, Iridovirus) infecting terrestrial isopods (Isopoda, Oniscidea) in Japan. Crustaceana, 85(10), 1269-1278.



詳しい話は↓

電車の広告にダンゴムシのイリドウイルスの話があった。: だんだんダンゴムシ

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2015年10月15日 (木)

背中に卵を背負うフクロエビ上目

ダンゴムシやワラジムシのメスは孵化するまで卵をおなかに抱えている。
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ワラジムシPorcellio scaberのメス

お腹に卵を抱えている。

膨れた部分に黄色い粒々の卵が見える。



フクロエビ上目と呼ばれるグループに属する仲間は、この「卵を抱え、孵化まで守る」という性質を共通して持っている。

フクロエビ上目とは

・フナムシ、コツブムシなどのワラジムシ目
・ヨコエビ、ワレカラなどのヨコエビ目
・クーマ目
・タナイス目
・アミ目(Mysida)(オキアミやエビに似るが分類的に違う)
・テルモスバエナ目

などである。

海にいる種が多い。




テルモスバエナ目(Thermosbaenacea)


フクロエビ上目にはテルモスバエナ目という生き物がいて、日本には南大東島にいる。

マイナーで誰も知らないであろうこの生き物は、背中に卵を抱えるという珍しい性質があるらしい。

The Unique Dorsal Brood Pouch of Thermosbaenacea (Crustacea, Malacostraca) and Description of an Advanced Developmental Stage of Tulumella unidens from the Yucatan Peninsula (Mexico), with a Discussion of Mouth Part Homologies to Other Malacostraca

この論文にテルモスバエナの写真もついている。

メキシコのユカタン半島の淡水が流れ込む海底洞窟(anchialine caveの訳はこれでいいのだろうか?)にすむTulumella unidensの発生を調査したところ、背中で卵を孵していたらしい。

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2015年10月 8日 (木)

ダンゴムシの元素マップ

オカダンゴムシやワラジムシの甲羅はカルシウムが多く含まれている。

さらに、重金属も体にため込む性質があるらしい。



通常、体内に金属はあまりないが、土壌が重金属に汚染されていると、

吸収した金属が体内の hepatopancreas にたまる。

亜鉛、鉛、カドミウム、銅が蓄積することがわかっている。

ダンゴムシの病気:重金属汚染: だんだんダンゴムシ



ダンゴムシの内臓の位置

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真ん中の筋が消化器官。

斜線の部分がhepatopancrea。腸の前方部に開口している。



HORIBA

たまたま堀場製作所の人と知り合った。

堀場製作所は、レーザーを当ててサンプルのどこに何の元素があるかを測定する機械を販売している。

その方に、オカダンゴムシのどの組織に何の元素があるかを調べてもらった。



結果

オカダンゴムシのおなか。上が頭。色が濃い部分が高い濃度であることを示す。
Ws000323

体全体に亜鉛がうっすらあり、特に hepatopancreas のあたりが多少濃い。

特筆すべきは、口の周りに集中していること。



亜鉛は生物にとって必須元素だが、この元素の集中がなぜ起きるかはわからない。

味覚、もしくは物理的な補強だと思う。



一部の昆虫でも、亜鉛が口に集中するとおっしゃっていた。

なんでだろう?




ちなみに、機械の値段は、なんと20'000'000円である。

ほとんど知らない会社だったけど、

VWの不正発覚に、堀場の自動車の排気ガス測定装置が一役買ったらしい。

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2015年10月 4日 (日)

キクイムシの一覧

ワラジムシ目(等脚類)のなかにキクイムシ亜目がある。

海虱、キクイシャコとも呼ばれる。昔の文献はキクヒムシと表記している。

英語はgribble、sea lice。

(注:昆虫にも同名のキクイムシ bark beetle がいるが、こちらは全て陸上に生息する。)



ワラジムシ目キクイムシ亜目Limnoriidea Brandt & Poore, 2002の一覧


キクイムシ亜目はキクイムシ上科Limnorioidea White, 1850のみからなる。

全てが海産である。

3科5属をまとめた。


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ケウピリア科 Keuphyliidae

ケウピリア属 Keuphylia

Keuphylia nodosa Bruce, 1980

一属一種。

オーストラリアから見つかっている。

写真→http://www.crustacea.net/crustace/isopoda/www/keuphy.htmリンク切れ

https://www.researchgate.net/figure/Dorsal-views-of-typical-species-of-isopods-of-suborders-Tainisopidea-Phoratopidea_fig1_248899840



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ハドロマスタックス科 Hadromastacidae

ハドロマスタックス属 Hadromastax

Hadromastax dinamoraze Bruce, 2004

Bruce, N. L. (2004). Hadromastax dinamoraze sp. nov., the first occurrence of the family Hadromastacidae Bruce and Müller,(Isopoda, Crustacea, Limnoriidea) in the Indian Ocean. Journal of Natural History, 38(23-24), 3113-3122.
Hadromastax merga Bruce, 1988
Hadromastax polynesica
Bruce & Muller, 1991

上から順番に、モーリシャスのロドリゲス島のサンゴ礁、オーストラリア東の深海、フランス領ポリネシアのモーレア島のサンゴ礁から発見。



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キクイムシ科 Limnoriidae

○:日本から記録がある種

リンセイア属 Lynseia

Lynseia annae Cookson & Poore, 1994
Lynseia dianae Cookson & Poore, 1994
Lynseia himantopoda
Poore, 1987

Cookson, L. J., & Poore, G. C. (1994). New species of Lynseia and transfer of the genus to Limnoriidae (Crustacea: Isopoda). Memoirs of the Museum of Victoria, 54(1), 79-189.

オーストラリアの西海岸や南海岸の海草の内部や砂底から見つかる。

腹節の長さが長く、尾肢が小さく腹面にある。

尾肢がないウミナナフシに見えるかも。



カギオキクイムシ属 Paralimnoria

Paralimnoria andrewsi (Calman, 1910) ○ (アンドリュースキクイムシ)
Paralimnoria asterosa
Cookson & Cragg, 1988

太平洋全体やカリブ海の浅い海に棲み、木材を食べている。

日本ではアンドリュースキクイムシが主要な港湾部で見つかり、外来種とされる。

アンドリュースキクイムシ5匹(ドロクダムシ?が1匹混ざっている。)
Imgp1363



キクイムシ属 Limnoria

Limnoria agrostisa Cookson, 1991
Agrostisa
Limnoria algarum Menzies, 1957
Algarum
Limnoria andamanensis
Rao & Ganapati, 1969
Andamanensis
Limnoria antarctica Pfeffer, 1887
Antarctica
Limnoria aspera
Yoshino et al., 2021
Aspera
Limnoria bacescui
(Ortiz & Lalana, 1988)
Bacescui
Limnoria bituberculata
Pillai, 1957
Bituberculata
Limnoria bombayensis
Pillai, 1961
Limnoria borealis
Kussakin, 1963 ○ (ホッキョクキクイムシ、オホーツク海、日本海)
Borealis
Limnoria carinata Menzies & Becker, 1957
Carinata Castelló, 2011
Limnoria carptora Cookson, 1997
Carptora
Limnoria chilensis Menzies, 1962
Chilensis
Limnoria clarkae (Kensley & Schotte, 1987)
Clarkae
Limnoria convexa Cookson, 1991
Convexa
Limnoria cristata
Cookson & Cragg, 1991
Cristata
Limnoria echidna
Cookson, 1991
Echidna
Limnoria emarginata Kussakin & Malyutina, 1989
Emarginata
Limnoria foveolata
Menzies, 1957
Foveolata
Cookson, 1997
Limoria furca
Yoshino & Ohsawa, 2019 ○ (島根県~長崎県)
Furca
Limnoria gibbera Cookson, 1991
Gibbera
Limnoria glaucinosa Cookson, 1991
Glaucinosa
Limnoria hicksi
Schotte, 1989
Hicksi
Limnoria hiradoensis Nunomura, 2009 ○ (ヒラドキクイムシ、長崎県平戸市)
Hiradoensis
Limnoria indica Becker & Kampf, 1958 ○?
IndicaKensley & Schotte, 1987, Cookson, 1991
Limnoria insulae Menzies, 1957
Insulae
Limnoria japonica
Richardson, 1909 ○ (ニホンキクイムシ、富山県富山湾)
JaponicaMenzies, 1957
Limnoria kautensis Cookson & Cragg, 1988
Kautensis

Limnoria lignorum (Rathke, 1799) ○? (キクイムシ)
Lignorum
Limnoria loricata Cookson, 1991
Loricata
Limnoria magadanensis Jesakova, 1961 ○ (マガダンキクイムシ、島根県隠岐諸島)
Magadanensis
Limnoria mazzellae Cookson & Lorenti, 2001
Mazzellae
Limnoria multipunctata
Menzies, 1957  ○?
Multipunctata Kensley & Schotte, 1987
Limnoria nagatai Nunomura, 2012  ○ (ナガタキクイムシ、大分県国東半島、愛媛県伊方町)
NagataiYoshino & Ohsawa, 2019
Limnoria nonsegnis Menzies, 1957
Nonsegnis
Limnoria orbellum
Cookson, 1991
Orbellum
Limnoria pfefferi
Stebbing, 1904
Pfefferi

Limnoria platycauda Menzies, 1957  ○?
Platycauda
Limnoria poorei Cookson, 1991
Poorei
Limnoria quadripunctata
Holthuis, 1949
CSIRO ScienceImage 1558 Limnoria Quadripunctata.jpg
By CSIRO, CC BY 3.0, Link

Limnoria raruslima Cookson, 1991
Raruslima
Limnoria reniculus Schotte, 1989
Reniculus

Limnoria rhombipunctata Yoshino et al., 2017 ○ (千葉県銚子市)
Rhombipunctata
Limnoria rugosissima Menzies, 1957
RugosissimaCookson, 1991
Limnoria saseboensis
Menzies, 1957 ○ (サセボキクイムシ、長崎県佐世保市)
SaseboensisCookson, 1997
Limnoria segnis Chilton, 1883
Segnis Menzies, 1957
Limnoria segnoides
Menzies, 1957 ○  (モズミキクイムシ、神奈川県三浦半島)
Segnoides
Limnoria sellifera Cookson et al., 2012
Sellifera
Limnoria septima
Barnard, 1936
Septima

Limnoria sexcarinata Kühne, 1975 ○  (長崎県対馬列島竹敷、鹿児島県奄美大島古仁屋)
Sexcarinata
Limnoria simulata Menzies, 1957
Simulata
Limnoria stephenseni Menzies, 1957
Stephenseni
Limnoria sublittorale
Menzies, 1957
Sublittorale
Limnoria torquisa Cookson, 1991
Torquisa
Limnoria tripunctata Menzies, 1951 (pdf)  ○?
Tripunctata
Limnoria turae Castelló, 2011
Turae
Limnoria tuberculata
Sowinsky, 1884 ○? (フクレキクイムシ)
Tuberculata
Limnoria uncapedis Cookson, 1991
Uncapedis
Limnoria unicornis
Menzies, 1957
Unicornis
Limnoria zinovae
(Kussakin, 1963) ○  (キタモズミキクイムシ、北海道国後島)
Zinovae


木材食で、海に流れついた樹木やマングローブの気根などを食べる。海藻や海草や海綿やコケムシを食べることもある。

北極~赤道~南極のあらゆる海域にいる。浅い海に多いが深海にもL. borealis、L. foveolata、L. emarginata、L. hicksi、L. japonica、L. magadanensis、L. reniculus、L. septima、L. sublittoraleなどがいる。

低塩分に弱く淡水域にいない。


腹尾節に独特の紋様を持ち、これにちなむ名前がつくことが多い。

一部は人名と地名がついている。

昆虫のキクイムシもお尻の紋様が種によって違うらしく、オスが同種のメスを見分けるためだと先生に聞いた。

しかも、日本のキクイムシは Limnoria lignorumLimnoria japonica の報告が多いが、ほぼ誤同定と言っていた。




Limnoria foveolata、L. raruslima、L reniculus、L. sublittorale、L. indica、L. saseboensisは第5腹節と腹尾節に、縦に2本の平行した隆起がある。

前者4種は腹尾節の縁に小さい瘤が並ばない。



よく似るLimnoria saseboensisLimnoria indicaの違い

Cookson LJ. Vic MDC. 1997. Additions to the taxonomy of the Limnoriidae. Memoirs of the Museum of Victoria 56, 129-143.

2種とも浅海の木材に見られ、L. saseboensisは温帯に生息し、L. indicaは熱帯から亜熱帯に生息する。

saseboensisは腹尾節の表面にたくさんの小さな窪みがはっきり見られる傾向があるが個体差が激しい。

どちらも性的二型があり、メスは見分けにくい。

種間で腹尾節に若干の違いがある。


L. saseboensisは腹尾節中心の2本の平行線の上にオスは0、2、4個(一部はこの平行線の外側にさらに2個の瘤がある)、メスは2個の瘤がある。L. indicaのオスは必ず4個あり、メスは2個ある。

L. saseboensisのオスは、4個の瘤がある場合、前方の2個と後方の2個の間の距離は前方の2個の間の横幅の距離以上の長さとなるが、L. indicaのオスは縦より横が長い。

L. saseboensisは腹尾節の側面中央の縁が強く隆起するが、L. indicaは弱いかない。

大半のL. saseboensisは腹尾節の側面の隆起に接するようにリング状の隆起があるが、L. indicaの多くはリングの一部が欠ける。

L. iindicaよりL. saseboensisの第5腹肢内肢は円みを帯びる。











人名と地名から名づけるのはなるべくやめてほしい。人名じゃ訳が分からない。

地名は朝鮮半島以外にも分布するチョウセンヒメフナムシみたく、分布域によっては混乱するし。

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