日本のダンゴムシの分布
ダンゴムシやワラジムシの分布は以下のサイトにまとめられている。
https://sites.google.com/site/isopodafue/top
「日本ワラジムシ類の分布データベース!日本産ワラジムシ亜目分布データベース 」をクリックし、「表示する種を選択種名を表示」で、ダンゴムシの学名を選択して、「地図上に表示Show Map」を押す。
場所は正確ではなく、町の名前が表示されるだけ。
ここでは、ダンゴムシのいそうな環境についてまとめた。
最初は詳しい人と探すと見つけやすい。
外来種のダンゴムシ
オカダンゴムシ(学名:Armadillidium vulgare)
最大1.5cmと大きい。
北海道~沖縄まで、離島にもいる。
白、オレンジ、黄、黒など、いろんな色がある。
外来種なので人の近く、住宅地の植え込みなどにいる。
畑では農作物を食べてしまうこともある。
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ハナダカダンゴムシ(学名:Armadillidium nasatum)
主に横浜と神戸にいる。港の中ではなく、付近の人の手が入った林に多いと聞いた。
分布を拡大中。
福岡教育大学の動物生態学研究室で外来ダンゴムシの分布について調べているそうです。
https://sites.google.com/site/dotodoubutsu/home
在来種のコシビロダンゴムシ
見つけるのが少し大変。
日本には4属がいるが、分類が混乱中。
西日本など暖かい地方に多い。
外来種との見分け方はこっちに書いた。
オカダンゴムシとコシビロダンゴムシの見分け方: だんだんダンゴムシ
神戸のハナダカダンゴムシ。他のダンゴムシとの違い。: だんだんダンゴムシ
ダンゴムシやワラジムシの外来種がブラックリストに載るかも: だんだんダンゴムシ
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タマコシビロダンゴムシ属(学名:Spherillo)
日本で最も種類が多い属。
鹿児島県のコシビロダンゴムシの一種
タテジマコシビロダンゴムシ(学名:Spherillo russoi )
落ち葉と保護色
セグロコシビロダンゴムシ(学名:Spherillo dorsalis )
真っ黒
関東から九州にいる。
コシビロダンゴムシは全て在来種で里山みたいなところに多いと思う。
都会でも自然のある場所に見られることが意外とある。
住宅街で見つけたいならば、自然が残りやすい斜面部にある林がおすすめ。
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ネッタイコシビロダンゴムシ属(学名:Cubaris)
ネッタイコシビロダンゴムシ(学名:Cubaris murina)が日本では沖縄県にいる。
キューバ、ブラジル、シエラレオネなど世界中の熱帯に分布する。
(Cudaris という誤記が見られる。Cubaris である。)
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イシイコブコシビロダンゴムシ属(学名:Hybodillo)
イシイコブコシビロダンゴムシ(学名:Hybodillo ishii )が沖縄県にいる。とても珍しい。
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カガホソコシビロダンゴムシ属(学名:Venezillo)
Venezillo parvus(和名なし)が小笠原諸島にいる。
世界中の熱帯に分布する。
海岸にいる在来種のダンゴムシ
ハマダンゴムシ(学名:Tylos granuliferus)
北海道から沖縄まで、日本中の砂浜や小石でできた自然の残る海岸にいる。
夜行性なので、昼間は砂の中や打ちあがった海藻やゴミの下にいる。
海水浴場となっているような砂浜にはおらず、開発とともに生息範囲が減っているらしい。
いるところはすごい数いる。
独断と偏見による総評
1番かわいいのは、コシビロダンゴムシ。
種によっていろんな色があるが、どれも大変良い和風テイスト。
さらに、いそうでいない、いなさそうでいるところが奥ゆかしい。
2番目がオカダンゴムシ。
やはり大きいと、丸くなった時の存在感が際立つ。
他のダンゴムシよりマイペースな歩きが見ていて飽きない。
色がカラフル過ぎるところがマイナス。(そこもいいところなんだけど)
3番目がハナダカダンゴムシ。
天狗や犀のような顔でおもしろい。
オカダンゴムシより走るのが好き?
色が灰色ばかりでちょっと味気ない。
4番目がハマダンゴムシ。
いる場所が限られるため、見つけただけでうれしくなる。
場所によって色や大きさ、密度が違うので、サイエンスな興味をかきたてられる。
個人的に顔が微妙。
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コメント
広告が邪魔ですね。
出るのは仕方ないとして、削除できないでずっと出っぱなし
投稿: | 2020年7月 7日 (火) 10:40