« 背中に卵を背負うフクロエビ上目 | トップページ | 東京都グリーントリム公園のダンゴムシ »

2015年10月16日 (金)

東京大学の青いダンゴムシ

ダンゴムシにも病気があり、イリドウイルスに感染することがある。

発症すると、体が青くなる。

体内にウイルスが溜まると、ウイルスの結晶構造が青い光だけを反射するから、と言われる。


Ws000327
発症したニホンタマワラジムシ Alloniscus balssi

病気が進行すると、見た目が青くなって死ぬ。



ある人から、茨城県のある林にいると聞いた。

実際、探すとすぐ見つかった。

発症すると必ず死ぬ病気だけど、ダンゴムシやワラジムシはいっぱいいる。



イリドウイルスがいるのは、ダンゴムシの密度が極めて高い地域だけ。



おそらく、ほぼすべてのダンゴムシ、ワラジムシ、フナムシが感染すると思われる。

人には感染しないらしい。触っても大丈夫かな。



北海道から沖縄まで、全国で見られる。以下のサイトが詳しかった。

青色ダンゴムシ情報




東京大学の本郷キャンパスの青いオカダンゴムシ

東大で、ダンゴムシを探した。

Photo
1匹だけ青いオカダンゴムシ Armadillidium vulgare がいた。



Photo_2
コシビロダンゴムシまで青くなっていた。



東京都心でもイリドウイルスがいる。

過去のイリドウイルスの報告の中に、新宿や目黒区も入っている。

Karasawa, S., Takatsuka, J., & Kato, J. (2012). Report on iridovirus IIV-31 (Iridoviridae, Iridovirus) infecting terrestrial isopods (Isopoda, Oniscidea) in Japan. Crustaceana, 85(10), 1269-1278.



詳しい話は↓

電車の広告にダンゴムシのイリドウイルスの話があった。: だんだんダンゴムシ

|

« 背中に卵を背負うフクロエビ上目 | トップページ | 東京都グリーントリム公園のダンゴムシ »

青いダンゴムシ」カテゴリの記事

ダンゴムシの病気、寄生虫、捕食者」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 東京大学の青いダンゴムシ:

« 背中に卵を背負うフクロエビ上目 | トップページ | 東京都グリーントリム公園のダンゴムシ »