« 肉食者のエサ取り | トップページ | ダチョウの卵に乗った。食べた。 »

2016年2月13日 (土)

オカダンゴムシのオスメスの見分け方(オスはすね毛が濃い)

よく見るダンゴムシは、「オカダンゴムシ」という種類である。

このオカダンゴムシは、雌雄によって形が違うところがある。



性別を見分けるポイントを4つあげていく。

2と4は、ワラジムシ、フナムシにも適用可。




1. 甲羅の色

Imgp1973おす
オスは黒い部分が多く、黄色い斑点が少ない。


Imgp1320めす
メスは黄色い斑点が多い。


Imgp2218めす
茶色いものもいる。



ただし、微妙なこともあり、性別を完全に分けるのは難しい。




2. 腹肢

確実な見分け方は腹肢を見ることである。

ダンゴムシの腹肢は、呼吸と交尾のために使われる。

エビで言うと、身の内側の殻につく何本ものピラピラしたやつ。


Imgp0958_4オス
オスは腹部の腹面に2本の突起が見える。


Imgp2615メス
メスはない。



オスの突起の名称は、第1腹肢内肢である。

Imgp9124
オスの右の第1腹肢をはずして拡大した写真。

腹肢は外肢(上)と内肢(下)からなり、内肢が突起として見えている。

(オスの子どもは、長さが短く不完全である。大人でも微妙な長さ(雄っぽくないオス)が見られる場合もあるらしいが、よく知らない。)



これは、ペニスではなく、変形した脚である。

交尾時に、メスの生殖孔に内肢の先端部(写真左側)を挿入する。

ペニスから出た精子をメスに送るパイプのような役割を担うらしい。



メスの生殖器については以下を見て下さい。

ダンゴムシの生殖脱皮、生理周期、求愛: だんだんダンゴムシ

ダンゴムシの交尾方法については以下を見て下さい。

ダンゴムシの交尾、フナムシの交尾: だんだんダンゴムシ




3. 第1胸脚のすね毛

Imgp9114
オカダンゴムシ標本から脚を外した。

胸部には脚が14本ある。このうち一番前にある脚(第1胸脚)を見ると、オスメスの違いがみえてくる。



メスの第1胸脚(一マスは0.25mm四方)
Imgp9122

先端(右)から前節(propodus)、腕節(carpus)、長節(merus)である。

腕節には、まばらに毛が生えている。(矢印)


オスの第1胸脚
Imgp9117
メスに比べ、腕節の内側に密集した剛毛が見られる。(矢印)



つまり、オスのオカダンゴムシの太ももは毛深いということである。

一番前の脚のすね毛の濃さを見れば、雌雄がわかる。




[注意]

一部のダンゴムシだけで見られる。雌雄で差がない種類もある。

オカダンゴムシ以外では、例えば、南西諸島にいるネッタイコシビロダンゴムシCubaris murina(英語)が知られる。

オスの胸脚(pereiopod)の第1、2、3、7は毛深いと書かれている。(写真つき)



なぜオスが毛深いのか?

オスは配偶者防衛をするのでそのときに必要なのではないか、と先生は言っていた。

オスはメスの背中に抱き付き、脚でしがみつく。

ダンゴムシの生殖脱皮、生理周期、求愛: だんだんダンゴムシ

毛が長い方がメスをキープしやすいのではないだろうか、長い毛は邪魔なのでメスは短いのではないか、とのこと。

毛を剃ったら、交尾に失敗するのだろうか?

しかし、配偶者防衛をする種類でもオスが毛深くないものもいる。謎である。




4. ダンゴムシのアレ

Imgp2615
黒枠で囲った胸節と腹節の間を拡大するとペニスが見える。



Imgp9128オス
かなりわかりにくいが、1本の突起物がある。


Imgp9125
メス
何もない。

メスの生殖孔はここではなく、脇腹(第5胸脚のつけ根付近)にある

|

« 肉食者のエサ取り | トップページ | ダチョウの卵に乗った。食べた。 »

おすすめサイト」カテゴリの記事

オカダンゴムシ」カテゴリの記事

コシビロダンゴムシ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: オカダンゴムシのオスメスの見分け方(オスはすね毛が濃い):

« 肉食者のエサ取り | トップページ | ダチョウの卵に乗った。食べた。 »