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2016年4月 3日 (日)

海外のダンゴムシ

ダンゴムシを飼育する方に出会った。

その方に、海外のダンゴムシを見せていただいた。


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いわゆるモンテネグロダンゴムシ



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いわゆるゼブラダンゴムシ



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オカダンゴムシ属の一種

尾肢がオカダンゴムシやハナダカダンゴムシと違っていて興奮する。



レプタイルショップ関連のイベントなどで購入されたと聞いた。

ダンゴムシを飼育する人に会うことは滅多にないのでうれしい。



昔、私もこの手のイベントに行ってダンゴムシを物色したことがある。

そのとき、値段が高くてびっくりした。数千円はする。

おおざっぱな産地と商品名しか書かれていない。詳しい採集場所や日時、種名がよくわからない。

結局、手を出したことはない。




モンテネグロダンゴムシ

モンテネグロダンゴムシについては、オカダンゴムシ属の一種 Armadillidium werneri であるとネットで出てくる。



しかし、

The terrestrial isopods (Isopoda: Oniscidea) of Greece. 27th contribution: The genus Armadillidium (Armadillidiidae)on the Ionian islands

を見ると、

Coloration: Five rows of yellow spots on pereiontergites, epimera and telson yellow

とあり、上の写真と異なる。

さらに、報告がある生息地はギリシャのイオニア諸島のみであり、モンテネグロは関係なさそう。



詳細な形態の観察が必要だが、

おそらくモンテネグロダンゴムシは Armadillidium werneri ではない。




ゼブラダンゴムシ

ゼブラダンゴムシは、 Armadillidium maculatum であると出てくる。

1816年の種を記載した論文が公開されているので見ると、

Histoire naturelle des Crustacés des environs de Nice

「A segmentis cinereis, albo punctato supra dorso. N. Cette espèce, est d'un gris foncé avec sept rangées longitudinales de points blancs. Var. A. On en trouve plusieurs individus qui n'ont que cinq rangees de points. Dimens. long. 0,024. larg. 0,008. Séjour: sous les pierres.」

Google翻訳を使って予想してみた意味:

「背中には濃いグレーに白いセグメントが点在している。白い斑点は縦に7つ配列する。5つの場合もある。石の下に住む。」

これじゃわからん。



Bestimmungsbücher zur Bodenfauna Europas シリーズのOrdnung isopoda (Landasseln)

にもゼブラについて書いてあることがわかったが、手元にない。



ダンゴムシに詳しい人に頼った方がよさそう。

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