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2016年5月 8日 (日)

浅海域生態系調査のワラジムシ目の内容

浅海域生態系調査

環境省は過去に、日本全国で自然環境の調査をしている。

この報告が10年に1回ぐらいである。

前回、平成20年ごろの浅海域生態系調査報告書のワラジムシ目の部分を読んでみると、

以下のように書いてある。



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

「第5章 注目種の分布状況」

等脚目

1)かつて普通に見られたが,現在地域的に絶滅している種

かつての調査が皆無と言っていい状況であり,判断が出来る種はない。

千葉県一宮町の一宮川河口干潟で普通に見られたヒガタスナホリムシEurydice akiyamaiはどこの干潟からも確認できなかった。


2)希少種

希少種か否かの判断が出来るだけのデータがない。


3)固有種

日本に固有か否かは日本列島の調査も十分とは言えず,周辺国の海域についてはいっそう調査が遅れている状況であり,明らかに固有と断言できるものはない。


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5)人間の生活や営みの中で利用されている種

海産等脚類ではないと思われる


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かつての調査が皆無…

書いた布村昇氏のせいではなく、本当に記録がない。



ワラジムシ目の中の一分類群である、ワラジムシ亜目の論文にも似たようなことが書いてあった。

Patterns of taxonomic diversity among terrestrial isopods

…Indeed, there are very few active taxonomists of Oniscidea today. A large part of the world remains unexplored, especially the tropics, …



現在知られているワラジムシ亜目の種数は世界で3700種ほどであり、

実際の種数は、倍近い5000~7000種ほどだと推定されている。

ワラジムシ目では10000種ほど知られているので、実際は数万種いるのかな?

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