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2016年9月10日 (土)

千葉中央博の深海生物展でダイオウグソクムシの標本を見た

千葉中央博物館で「驚異の深海生物」をやっている。もうすぐ終わる。



オオグソクムシ属(Bathynomus

展示室の入口にオオグソクムシ属3種の標本が飾られている。

コウテイグソクムシB. sp. 、オオグソクムシB. doederleinii、ダイオウグソクムシB. giganteus

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オオグソクムシ属の化石種

絶滅したオオグソクムシ属の一種コミナトダイオウグソクムシ(Bathynomus kominatoensis)のポスターが張ってあった。

鴨川市(天津小湊)の800万年前の地層から発掘して、新種ということが判明したらしい。



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左:コミナトダイオウグソクムシのパラタイプ標本、右:ホロタイプ標本

どちらも後ろ半分の脱皮殻である。

後ろ半分の脱皮殻のみが出てくるらしい。



コミナトダイオウグソクムシは、すでに絶滅していると思われる。

日本近海でこのサイズのオオグソクムシ属は分布していない。




オナシグソクムシ属の一種 Anuropus sp.

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オナシグソクムシの説明は以下。

グソクムシ科、スナホリムシ科、スナホリムシダマシ科、ウオノエ科、ニセウオノエ科: だんだんダンゴムシ




ムンノプシス科の一種 Rectisura herculea

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>千島海溝~日本海溝の水深6945~7703mに生息する。餌をしかけたワナに誘引されることが報告されている。

Locomotory activity and feeding strategy of the hadal munnopsid isopod Rectisura cf. herculea (Crustacea: Asellota) in the Japan Trench



南極で見つかった同属の新種の論文

Rectisura menziesi sp. nov. -  a new deep-sea  isopod from the Weddell  Sea, Southern Ocean (Asellota: Munnopsididae:  Storthyngurinae)




ムンナ属 Munna の一種

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深海のグソクムシ、ミズムシは、生態がほとんど何もわかっていない。

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