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2016年12月13日 (火)

陸のダンゴムシ、海のダンゴムシ、陸の昆虫

海藻を取ると、ワラジムシ目(等脚類)がよくついている。

コツブムシ、ミズムシ、などなど
Imgp5079
小さなコツブムシ


ダイバーさんにも知られているようで、

パラサイト・ラヴァーズ連載エッセイ~寄生虫を追い求めるマニアック道~

のところに、不思議な模様のコツブムシが載っている。


海藻や動物など何でも食べるみたい。

(写真のコツブムシはおそらく寄生虫じゃないです。)



海のダンゴムシと磯焼け

コツブムシが磯焼けの原因じゃないかと書いているけれど、そうかな?

海藻を食べるのは魚やウニが圧倒的であるはず。

魚だけ(orウニだけ)で海藻の生産量の100%以上を消費することもあるが、等脚類、腹足類などは10%未満であると言われる。

コツブムシのインパクトはたぶんほとんどないと思う。

 

ツツオウミセミの食事






海のダンゴムシと枯れ葉

コツブムシは生の海藻を食べるが、陸のダンゴムシたちは普通は生の葉っぱを食べない。

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生葉を食べるダンゴムシ。滅多に見ないので写真を撮った。

ダンゴムシはだいたい枯れ葉を食べている。

陸の生態系の食物連鎖は生食連鎖と腐食連鎖である。海の生態系は多くが生食連鎖であるらしい。

不思議なことに海藻の枯れ葉はあまり存在しない。なので海底にはっきりした土壌もない。

陸よりも海は分解量が大きい。コツブムシは生の海藻を食べるしかないようである。


もちろん海藻にも毒がある。

むしろ、海藻への捕食圧は陸上植物よりも高い。消費率は10倍以上とどこかで聞いた。

陸上植物よりも海藻の方が防御が強いかもしれない。


陸ではわざわざ毒のある生葉を食べなくても枯れ葉があるので、枯れ葉を食べるのかな?

海の海藻食コツブムシはエサが生葉しかない。毒はどうしているのだろう?



海のダンゴムシとエサの種類

陸の草食昆虫は食べる植物の種類を限定する傾向にある。

9割以上の昆虫がエサの植物は特定のグループに絞っているらしい。


しかし、海藻を食べる魚、ウニ、貝、ゴカイ、エビ、カニなどは、どれもエサの海藻を選ばない傾向にある。

海藻は褐藻、緑藻、紅藻と全く違うが、それでも気にせず食べるみたい。

しかも草食に特化せず、デトリタスや動物も食べることも多い。


海藻食コツブムシたちも特にエサは選ばず、いろんな海藻を食べることができるらしい?

雑食のこともよくあるようだ。

雑食なのは陸のダンゴムシたちも同じ。オカダンゴムシは、枯れ葉も動物の死体も食べる。


寄生性のワラジムシ目は例外。

魚やエビに寄生するウオノエなどは特定の種類のホストに特化し、寄生する場所も限定する傾向にある。



海のダンゴムシの食べ方

草食の昆虫は齧るだけでなく、吸汁や潜孔といった方法で食べることもある。虫こぶを作ることもある。

しかし、海藻を食べるダンゴムシは単純に海藻の葉っぱにくっついて食べるだけ。

吸汁や虫こぶはない。たぶん。


潜孔はワカメやコンブの茎や根に潜孔するヨコエビのコンブノネクイムシが有名。

ワラジムシ目では、海草の新芽の中に潜孔するキクイムシの Limnoria agrostisa がオーストラリアにいるらしい。

ネクイムシの消費量は少ないが、養殖されている海藻の茎や根を破壊するので害虫になっている。

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