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2017年1月

2017年1月30日 (月)

オオグソクムシの脱皮失敗?

飼っているオオグソクムシの後ろ半分が脱皮したと書いた。

オオグソクムシが脱皮した。オオグソクムシせんべいを食べた: だんだんダンゴムシ



前半分も脱皮したようだ。

水槽内に脱皮殻が散らばっている。



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頭部と第1胸節が脱皮できていない。

もしや失敗?

脱皮の失敗は死に直結する。

オオグソクムシも死んでしまう?

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2017年1月25日 (水)

日本のダンゴムシなどの模式産地

記載された種には、必ずタイプ標本(type)がある。

タイプ標本とは、新種記載したときの個体の標本である。

タイプ標本の採集場所をtype locality 模式産地(タイプロカリティ、タイプ産地、模式地、基産地)という。


日本のワラジムシ亜目の模式産地を調べた。


外来種

オカダンゴムシ Armadillidium vulgare
不明

ハナダカダンゴムシ Armadillidium nasatum
ローマのあたり

ワラジムシ Porcellio scaber
不明



在来種

トウキョウコシビロダンゴムシ Spherillo obscurus
横浜

セグロコシビロダンゴムシ Spherillo dorsalis
横浜

タテジマコシビロダンゴムシ Spherillo russoi
長崎の近くのmoghi(茂木?)

ハマダンゴムシ Tylos granuliferus
日本のKiego
https://archive.org/details/crustaceaisopoda00budd
Kiegoは謎の地名なのだが、そう書いてある。兵庫Hyogoのことかな?採集者のエドワードマイヤーズは横浜や瀬戸内海あたりに船で来ていたらしい。

タマワラジムシ Alloniscus balssi (Japanoniscus balssi)
神奈川県三崎油壷湾(1904年10月13日)

フナムシ Ligia exotica
フランス marseille?

キタフナムシ Ligia cinerascens
不明。日本?マニラ?チリ?

ニホンヒメフナムシ Ligidium japonicum
北海道

チョウセンヒメフナムシ Ligidium koreanum
(朝鮮民主主義人民共和国)平壌市龍城群Maram?。平壌の20km北東。Prov. Phjongjang-si: Maram, Kreis Rjongsong, 20km nordostlich Phjongjang, …

(平安北道)香山郡。妙香山。川のそば。1965年5月16日採集。Mjohjang san Gebirge, Kreis Hjangsan: Hjangam ri, inder Nahe des Flusses Hjangsan chon, 16. VI. 1965.
平安北道球場郡造山里Prov. Phjongan-pukto: Dzosan-ri, Kreis Kundzang, …
咸鏡南道洪原郡?Prov. Hamgjong-namdo: Jongpong-ri, Kreis Hogvon, …



調べると、1965年の北朝鮮は韓国よりも経済力のある工業国だったようだ。

この後、北朝鮮は政治に失敗し停滞する。

一方、韓国は日韓基本条約締結による日本資本の流入とベトナム戦争参戦による特需などによる経済成長で、1970年代には北朝鮮を追い抜いた。

採集者はいい時に北朝鮮に行ったようだ。

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2017年1月20日 (金)

今年のセンター試験の問題

2017年のセンター試験の問題を見た。


生物の第7問

問題文に、海岸にワカメ、アマモが生えていると書いてある。

ワカメとアマモのまわりの生き物として、タコ、アサリ、エビ、ゴカイ、アメフラシ、ヒトデ、クラゲ、ウニが挙げられている。



コツブムシは?スナホリムシは?

ワラジムシ目がいない…

 

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よく見るコツブムシ



タコ、エビ、カニよりもワラジムシ目の方がよく採れる。

海の生き物が載る図鑑がエビやカニに詳しく、ワラジムシ目に冷たいのか不思議。

ヨコエビにすら負けていることもある。なぜ?

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2017年1月16日 (月)

ダンゴムシやワラジムシに寄生するワラジムシヤドリバエ

アゲハチョウの幼虫にブランコヤドリバエが寄生するように、ダンゴムシやワラジムシの体内に寄生するワラジムシヤドリバエという寄生ハエがいる。

ワラジムシヤドリバエについて調べてみた。


(他のダンゴムシの寄生虫の話はダンゴムシの病気リケッチエラ: だんだんダンゴムシに書いた。)



ワラジムシヤドリバエ科 Rhinophoridae


数ミリから1cmの灰色のハエ。

多くは、幼虫がワラジムシ亜目の体内に寄生する。

ハエ目のうちダンゴムシに寄生するのはワラジムシヤドリバエ科だけとされる。

ワラジムシヤドリバエの一種 Rhinomorinia sarcophagina の成虫

http://www.commanster.eu/commanster/Insects/Flies/SuFlies/Rhinomorinia.sarcophagina.html


写真もあり詳しい↓
The world woodlouse flies (Diptera, Rhinophoridae)

日本語のサイト
日本の双翅目/ワラジムシヤドリバエ科


地中海やアフリカはワラジムシヤドリバエ科の種数が多い。

日本でダンゴムシから出てきたという話は聞いたことがない。(追記。2019年、2020年の雑誌「はなあぶ」によるとワラジムシヤドリバエの成虫は日本で採集されている。)

「ダンゴムシ飼っていたらウジ虫が出てきた」という方はコメント↓下さい。



ワラジムシヤドリバエに寄生される種類


ワラジムシ Porcellio scaber
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原産地の地中海ではワラジムシヤドリバエに寄生されることがある。

日本のワラジムシは外来種として侵入しているが、日本での寄生例はない。


オカダンゴムシ Armadillidium vulgare
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オカダンゴムシ属も寄生される。


他に、ホンワラジムシ Oniscus asellus 、ホソワラジムシ Porcellionides pruinosus も寄生される。

クマワラジムシ Porcellio laevis 、フナムシの一種 Ligia oceanica 、ヒメワラジムシの一種 Philoscia muscorum からは見つからない。


寄生率は5%を下回り、発生は年一回だけで、寄生によってワラジムシの見た目が変わることはない。

1匹のワラジムシで普通1匹のハエの幼虫が育つ。



生活史


Pape, T. (1998). 3.53. Family Rhinophoridae. In ‘Contribution to a Manual of Palaearctic Diptera (with special reference to flies of economic importance). Vol. 3. Higher Brachycera’.(Eds L. Papp and B. Darvas.) pp. 679–689. Science Herald,

Budapest.Thompson, W. R. (1934). The tachinid parasites of woodlice. Parasitology, 26(03), 378-448. 以下の図は全てここを参考。

Burgis, H., 1992: Parasitische Hautflugler aus Puparien der in Asseln schmarotzenden Asselfliegen. Teil 3: Detektivische Ermittlungen.


1.卵を持つ母バエは、ワラジムシの匂いがついた落ち葉に卵を産み付ける。(人工下ではワラジムシに関係なく産卵したとも書いてある。)

2.孵化した幼虫は、通りがかるワラジムシを待つ。

3.ワラジムシがやってきたら、抱き付き、外骨格を破って侵入する。

4.幼虫はずっと体内で育つ。ただし、呼吸のための体制をとる。(←?訳ができない)
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ワラジムシヤドリバエの一種 Plesina maculata の幼虫

5.特殊な殻を作り、免疫細胞を避ける。

6.ワラジムシは脱皮の回数が減り、成長が悪くなる。

7.内部を食べ切ったら(ワラジムシは死ぬ)、宿主の体内で蛹化(pupariation、囲蛹殻を形成)する。
4
ワラジムシヤドリバエの一種 Styloneuria discrepans の囲蛹殻

8.その後、成虫が出てくる。
1
食われて殻だけになったワラジムシ。 Plesina maculata の出た後が残る。


ワラジムシヤドリバエには、超寄生するヒメバチの一種 Phygadeuon 属がいる。

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2017年1月 9日 (月)

オオグソクムシが脱皮した。オオグソクムシせんべいを食べた

飼っていただいてるオオグソクムシが脱皮した。
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脱皮殻。

割れてしまった

意外と固い。



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白い括弧が脱皮した部分。

甲羅が大きくなって、下半身太りに。




オオグソクムシせんべい

オオグソクムシせんべいを売っていた。
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おいしかった。


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原材料名:うるち米、植物油、オオグソクムシ

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2017年1月 7日 (土)

知多半島の海藻にコンブノネクイムシがいた

愛知県の知多半島に行ってきた。

海藻が打ちあがっていた。

ホンダワラ類が多い。コツブムシがついていた。
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サガラメがあった。

仮茎の中に空洞があって、中を覗くと…

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コンブノネクイムシ

ヨコエビの仲間

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2017年1月 6日 (金)

浜名湖のダンゴムシ、フナムシ

静岡県の浜名湖に行った。
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看板が立っていた。

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ナウマンゾウ発掘の地



オカダンゴムシ
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コシビロダンゴムシ
Photo


フナムシ
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浜名湖は塩分が少ないのにいる。

昔は淡水湖だったから、最近に来たのかもしれない。



ヒメフナムシ
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モリワラジムシと一緒にいた。



モリワラジムシ
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溝付きレール

常滑で見た窯に、溝付きレールが再利用されていた。

溝があるこの特殊なレールは、路面電車の特に人が通る場所で使われる。

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「PHOENIX R 1910」

ドイツのPhoenix Rheinrohr社製で、1910年に製造したもの。



この時代の日本は、まだ技術的に鉄製品が作れなかったのかもしれない。

八幡製鐵所が操業を始めたばかりの頃。

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