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2017年2月14日 (火)

超珍しいフナムシ、チビヒメフナムシ

フナムシ科の属、亜属: だんだんダンゴムシの続き

日本にいるフナムシ科はフナムシ属とヒメフナムシ属に分けられる。

フナムシは海岸にいる。ヒメフナムシは森林にいる。


ヒメフナムシ属Ligidiumは、ニッポンヒメフナムシ亜属Nippoligidiumとヒメフナムシ亜属Ligidiumに分けられる。

この亜属は外国ではほとんど使われていない。

フナムシ科
┣フナムシ属
┗ヒメフナムシ属
 ┣ニッポンヒメフナムシ亜属
 ┃ ┣ニホンヒメフナムシ Ligidium (Nippoligidium) japonicum
 ┃ ┣チョウセンヒメフナムシ Ligidium (Nippoligidium) koreanum
 ┃ ┗リュウキュウヒメフナムシ Ligidium (Nippoligidium) ryukyuense
 ┃
 ┗ヒメフナムシ亜属
   ┣ニホンチビヒメフナムシ Ligidium (Ligidium) paulum
   ┣キヨスミチビヒメフナムシ Ligidium (Ligidium) kiyosumiense
   ┗イヨチビヒメフナムシ Ligidium (Ligidium) iyoense


ニッポンヒメフナムシ亜属のニホンヒメフナムシというややこしい和名になっている。

Nipponoligidiumは誤表記。



「日本産土壌動物 第二版: 分類のための図解検索」を見ると、

「第1胸節の後方の剛毛の束」がないニッポンヒメフナムシ亜属、あるとヒメフナムシ亜属と書いてある。




チビヒメフナムシ


ヒメフナムシ亜属はチビヒメフナムシとも呼ぶ。

チビヒメフナムシは、日本では極めて珍しい種類のフナムシである。

どのくらい珍しいかというと、インターネットで検索しても情報が出てこないぐらい。



生息範囲がかなり狭く、点在し、数も少ないので、見つけるのはとても困難である。

分布や生態はよくわかっていない。



ニホンチビヒメフナムシは京都など近畿地方にいる。

イヨチビヒメフナムシは愛媛県にいる。

キヨスミチビヒメフナムシは千葉県清澄山にいる。



キヨスミチビヒメフナムシは1975年に初めて発見された。

その後、研究者が何度も調査したらしいが、木の伐採などで再発見できていないらしい。

絶滅危惧種に指定され、幻のチビヒメフナムシとなっている。




兵庫県のチビヒメフナムシ


兵庫県のヒメフナムシ: だんだんダンゴムシ

Imgp83042
矢印がチビヒメフナムシ

上がヒメフナムシ。

ヒメフナムシよりもチビヒメフナムシは色が淡く光沢がない。


Imgp0719
チビヒメフナムシの背中


Imgp0721
右の尾肢

体はワラジムシのように見えるが、尾肢はちゃんとフナムシである。


Photo
卵を持っていた。


Imgp07272
チビヒメフナムシの第1胸節を外した。


矢印の部分を拡大すると、
Imgp07282
とげとげが見える。

第1胸節の後方裏側に剛毛の束がある。


ヒメフナムシ
Imgp0732
ヒメフナムシは毛がない。




チビヒメフナムシの特徴


日本産チビヒメフナムシの特徴をさらに挙げていく。(海外産には当てはまらない場合がある)

「日本産土壌動物 第二版: 分類のための図解検索」を参考にしている。


Imgp0725
甲羅の表面にぽつぽつした小顆粒がある。


Imgp0722
個眼の数は40以下


Imgp0724
第2触角の節数は8節以下


より小型で成熟する。

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