ダンゴムシの鰓
ダンゴムシには、昔に海にいた名残と思われる性質が少し見られる。
腹肢に偽気管(白体)と呼ばれる、スポンジ状の板のような呼吸器官がある。
黒線の白い部分。
体のおしりの方の腹側にある。
陸にいるとき、腹肢をほとんど動かさない。
しかし、水の中ではエビのように動かす。
水の中では、パタパタさせた方が呼吸の効率が良いのかもしれない。
と言っても、あまり長い時間は生きられない。
魚の鰓呼吸みたいだったから鰓としたけど、正確には鰓じゃないです…
ダンゴムシに鰓はないです。
フナムシの腹肢
ヒメフナムシも陸上では腹肢を動かさないが、
水に沈めると盛んに動かす。
動かさないときは、ほんの少し温めるとよい。
腹肢を動かす筋肉は、普段使わないはず。
維持しているのはなぜ?
よく水につかるから?
ダンゴムシの祖先は海の中で生きていた。
ワラジムシ目(Isopoda)はデボン紀に、さらにワラジムシ亜目(Oniscidea)は石炭紀に海で誕生したらしい。
甲殻類
┣ヨコエビ目
┣十脚目
┣ワラジムシ目
… ┣ワラジムシ亜目(陸棲)
┣コツブムシ亜目(水棲)
┣ミズムシ亜目 (水棲)
…
ほとんどのワラジムシ目は海産であり、最初のワラジムシ亜目も海産だったと考えられている。
ワラジムシ亜目の一部は陸にあがってダンゴムシ、ワラジムシ、フナムシに進化し、
海に残ったワラジムシ亜目は絶滅したと思われる。
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