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2017年7月

2017年7月27日 (木)

またダンゴムシの交尾を見た。

セイコーマート大宮若林店の駐車場でダンゴムシの交尾を見たが、

セイコーマート大宮若林店のダンゴムシ: だんだんダンゴムシ

ダンゴムシの交尾を初めて見た!: だんだんダンゴムシ


千葉県柏市こんぶくろ池で再びオカダンゴムシの交尾を見た。

 


メスが盛んに触角を振っている。

見始めてから10分以上は続いた。

最後はメスが逃げる形で終了。


前も書いたが、ちゃんとした交尾写真は以下のリンクにある。

Bouchon, D., Zimmer, M., & Dittmer, J. (2016). The Terrestrial Isopod Microbiome: An All-in-One Toolbox for Animal–Microbe Interactions of Ecological Relevance. Frontiers in microbiology, 7.

FIGURE 1 (E). The pillbugs, Armadillidum vulgare during mating;

と書いてある。




周りも恋愛ラッシュ

あちこちでオスがメスの上に乗っかっていた。

Imgp1111
このカップルは交尾前に別れたので、メスに別のオスをあてがった。

すると、一部のオスは触角がメスの甲羅に触れたとき興味を示した。

甲羅にメスに交尾期が来ていることを示す物質が出てる?



ダンゴムシの交尾の流れ↓

ダンゴムシの交尾、フナムシの交尾: だんだんダンゴムシ

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2017年7月24日 (月)

ヘラムシの亜鋏状の脚

陸のダンゴムシの話が続いたけれど、今回は海の話。
Imgp8114
ヘラムシは海藻によく付いているダンゴムシの仲間。

稀に水族館に展示されている。


ヘラムシ亜目の種を決めるとき、胸脚が亜鋏状かどうかが重要になるらしい。

ウミナナフシの分類でも使う。



subchelate


「亜鋏状」は英語で、subchelate という。

分類で見るよく分からない単語は、Crustacea Glossaryを見るとわかることがある。


Kensley, B., & Schotte, M. (1989). Guide to the marine isopod crustaceans of the Caribbean.

の中には、

SUBCHELATE. Having a subchela, forming a pincerlike structure, especially by the dactylus folding back on the propodus.

ペンチのような構造、指節によって前節の上が折り畳み式になっている。(?。うまい日本語訳がわからない。)

指節と前節の間の関節が動いて、指節が折りたたまれることで、前節を土台にして、物が挟める構造になっていることを指すようだ。



chelate


鋏状 chelate の脚は、同様に、発達した前節と可動性の指節で、折り畳める構造になっている。


subchelate と chelate の違い

鋏状とは、
the propodus and dactylus forming a pincerlike structure wherein the
latter articulates submedially on the former to produce a "moveable and
fixed finger" arrangement. …[Wetzer et al. 1997]
と書いてある。

指節は、前節の内側の関節によってくっつき、”可動指と固定指”の構造をつくる。

カニのはさみのことらしい。



亜鋏状は、
Unlike the case in a true chela, a fixed finger is not developed and the
dactylus bites either against an enlarged edge of the propodus or
against projecting spines … [Warner, 1977]
と書いてある。

fixed fingerがなく、指節は前節の縁と噛み合う。

カマキリの鎌のこと。

Wikipediaのはさみ(動物)に図が載ってた。

ワラジムシ目では、ほとんどが亜鋏状の胸脚であり、鋏状のものはほとんどないそうです。



ヘラムシ亜目の科ごとの胸脚


ヘラムシ科 Idoteidae、ホソヘラムシ科 Holognathidae :第1胸脚のみ亜鋏状

トガリヘラムシ科 Chaetiliidae :第1胸脚または、第1~3、第1~5、第1~6胸脚が亜鋏状

オニナナフシ科 Arcturidae :第1胸脚 gnathopod、第2-4胸脚 elongated、第5-7胸脚 歩行用 (第2-4胸脚は稀にないことがある)

アフリカヘラムシ科 Holidoteidae、カンカイオニナナフシ科 Antarcturidae、ゴウシュウオニナナフシ科 Austrarcturellidae、ツマリオニナナフシ科 Rectarcturidae  :第1胸脚 gnathopod、第2-4胸脚 elongated、第5-7胸脚 歩行用

カワリオニナナフシ科 Xenarcturidae :第1胸脚 gnathopod、第2, 3胸脚 elongated、第4-7胸脚 歩行用

オニナナフシモドキ科 Arcturididae第1胸脚 gnathopod、第2-7胸脚 歩行用

ニセヘラムシ科 Pseudidotheidae :第1胸脚 gnathopod、第4-7胸脚 歩行用


gnathopodの意味がわからない…

他にヘラムシの科レベルの分類で重要なのは、頭部と第1胸節が融合しているかどうかと、第1腹肢の形態の2つらしいです。

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2017年7月18日 (火)

ダンゴムシの病気:リケッチエラ

ダンゴムシやワラジムシと共生(寄生)する生物は数多く知られる。

Bouchon, D., Zimmer, M., & Dittmer, J. (2016). The Terrestrial Isopod Microbiome: An All-in-One Toolbox for Animal–Microbe Interactions of Ecological Relevance. Frontiers in microbiology, 7.

病気を引き起こすものもいれば、消化を助ける良いやつもいる。



このブログで紹介したのは、

ヤドリバエ Rhinophoridae(節足動物)*
ボルバキア Wolbachia pipientis(真正細菌)
イリドウイルス Iridovirus(ウイルス)*
鉤頭虫(扁形動物)
シヘンチュウ Thaumamermis cosgrovei (線虫)*
・リケッチエラ*(真正細菌)

である。



他に、Rhabdochlamydia porcellionisヘパトプラズマ Hepatoplasma crinochetorum (真正細菌や原生動物が知られる。

(細菌類についてはワラジムシ目の体内に生息する共生微生物の多様性と機能で読めます。)

*:致死性の病原体



日本ではボルバキアとイリドウイルス以外は見つかっていないはず。

目に見える外来種だけじゃなく、それにくっつく寄生虫が在来種を駆逐することも有り得る。

寄生虫から解放された外来種が、急速な拡大を起こすこともある。

外来ダンゴムシが輸入されているので、在来ダンゴムシを守るために、寄生虫が日本にいるかいないかぐらいはわかっておきたいところだが、ほとんど情報がない。




リケッチエラ Rickettsiella


リケッチエラ属は、レジオネラやQ熱を起こすコクシエラに近い細菌。

発疹チフス、ツツガムシ病の病原菌リケッチアではない。



感染が確認された種は、オカダンゴムシ、ハナダカダンゴムシ、ワラジムシ、クマワラジムシ、モリワラジムシ、水生のミズムシなど。

アメリカ、ヨーロッパで見られる。

全ての種がホストになる可能性があり、世界中に分布している可能性があるが、詳しいことは不明。



細菌が付着した落ち葉を食べることで感染すると考えられている。

様々な種に伝染し、土の中でも生き残れる可能性があるが、詳しいことは不明。

感染すると死亡することがある。

感染率の如何によっては、宿主の死亡率に影響を及ぼす可能性があるが、詳しいことは不明。



感染の見分け方

感染末期になると体内がミルク色になるので、肉眼、光学顕微鏡で見わけがつくようになる。

甲羅の色素が薄い腹側から見るとミルキーなものが見える。

リケッチエラが体腔内に溜まり、不透明の白色の塊が外骨格から透けて見えるのである。

この状態になると死期が近い。



ダンゴムシは、脱皮直前になると体が白くなるので、リケッチエラが見逃される原因となっているのかもしれない。

体がミルク色に変色……見たことあるような、ないような

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2017年7月14日 (金)

ヒメフナムシの脚にくっつく動物

書き忘れたことを一つ。

ダンゴムシが鰓をパタパタしていた: だんだんダンゴムシで、ヒメフナムシを見ていたら、脚の付け根に寄生虫のようなものがいた。

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Photo
上部に触手が生え、伸縮する口がある。

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この脚で外骨格にしがみついている。強く突くと剥がれる。



よーく見ると、フナムシ一匹に何匹もこれがついている。

大半のフナムシについていた。



残念ながら、私の知識では種類がわからない。

ご存知の方がいらっしゃれば、コメントを下さい。



ダンゴムシ、ワラジムシ、フナムシに共生する生き物はいろいろいる。

いつかワラジムシ亜目の共生生物について書いていこうと思う。

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2017年7月10日 (月)

ダンゴムシの交尾を初めて見た!

ダンゴムシはよく見るが、ダンゴムシの交尾は見たことがなかった。


しかしついに、セイコーマート大宮若林店の駐車場裏の草むらで交尾を目撃した。

白昼堂々、隠れもせずに交尾していた。(天敵がいない?)

興奮して写真を撮り忘れてしまった。


捕まえたら、メスが閉じてしまい、オスの○○○が挟まれた。
Imgp1060
すごく痛そう。


ダンゴムシの交尾では、丸まりかけた半開きのメスに、オスが交尾用の付属肢(短いペニスと接続する細長い第一腹肢内肢)を、メスの脇腹(第5胸脚の付け根にある生殖孔)へ入れる。

交尾の画像をちゃんと見たい方は、以下の学術論文の FIGURE 1のE を見てください。

Bouchon, D., Zimmer, M., & Dittmer, J. (2016). The Terrestrial Isopod Microbiome: An All-in-One Toolbox for Animal–Microbe Interactions of Ecological Relevance. Frontiers in microbiology, 7.

Armadillidum vulgare during mating



(追記)

またダンゴムシの交尾を見た。

今度は動画を撮った→またダンゴムシの交尾を見た。: だんだんダンゴムシ




(さらに追記)

交尾を見たのは5日。

メスは飼い続け、21日に見たら卵を抱えていた。

交尾は成功したようだ。
Imgp1116
おなかが卵で黄色い

数日後、ちゃんと生まれた。

メスは何度も交尾を繰り返すため、全ての子供が写真のオスの子とは限らない。



交尾の流れ

オスがメスの匂い?を触角で嗅ぐ

メスも繁殖期だと判断したら、オスは背中に乗って抱き付く
Imgp1111
この状態はまだ交尾に至っていない

メスは体を揺すって抵抗する。(オスの力を試しているという説がある)

オスを受け入れると、メスは軽く丸まって少し開いた状態になる

開いた隙間からオスが交尾器を入れる

メスは左右に交尾器があるので、反対側にも繰り返す

終わったら離れる



オスがメスの上に乗っている状態を「交尾」と書くのをよく見るが、

交尾じゃなくて、メスがOK出すのをオスは待っている状態とされる。

ダンゴムシの交尾、フナムシの交尾: だんだんダンゴムシ



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セイコーマート大宮若林店のダンゴムシ

茨城県常陸大宮市のセイコーマート大宮若林店に行った。

店の裏にある駐車場わきの草むらに、ダンゴムシがいっぱいいた。



オカダンゴムシ、ワラジムシ、ヒメフナムシの他に、コシビロダンゴムシもいた。

Photo
コシビロダンゴムシ

大量のコシビロダンゴムシがいた。

今まで見たことないぐらい。



オカダンゴムシに比べ、コシビロダンゴムシは、通常あまり生息密度が高くない。

周りの林でも探したが、密度は低かった。

店の敷地内だけ、信じられないくらいコシビロダンゴムシがいっぱいいる。



かなりの衝撃。

もっと衝撃的なことは次のページに書いた。



セイコーマートは北海道に行くとやたら見かける。

北海道民が絶賛していた。

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