ダンゴムシの病気:シヘンチュウ
ダンゴムシには線虫が寄生することがあるらしい。
カマキリに寄生するハリガネムシと同じで体内に寄生する。
メルミスの一種Thaumamermis cosgrovei
Poinar, G. O. (1981). Thaumamermis cosgrovei n. gen., n. sp.(Mermithidae: Nematoda) parasitizing terrestrial isopods (Isopoda: Oniscoidea). Systematic Parasitology, 2, 261-266.
シヘンチュウ科Mermithidaeの Thaumamermis cosgrovei は、オカダンゴムシやワラジムシに寄生するセンチュウである。
Thaumamermis属はニュージーランドのヨコエビからも見つかる。
体内の血液中に住み着く。
色は真っ白で硬くて細長く、ダンゴムシの中に納まるために何回も折れ曲がっている。
線虫に寄生されたワラジムシPorcellio scaber
ハリガネムシのようだが、ハリガネムシではなく線虫の仲間。
アメリカのサンディエゴ動物園だけから知られている。
感染率は24%。イリドウイルスの媒介もするかもと書いてある。
シヘンチュウの生活史
おそらくシヘンチュウの卵がついた落ち葉を食べて、もしくは孵化した幼虫が通りかかったダンゴムシの外骨格を食い破って、感染する。
ダンゴムシの体内で血液を食べながらダンゴムシを殺さないように幼虫時代を過ごす。
大きくなると中から出て、ダンゴムシは死ぬ。
土の中に潜って成虫となる。土の下3-15cmにいる。
土中で交尾をしてメスは産卵のために外に出てくる。
(他のダンゴムシの寄生虫の話はダンゴムシの病気リケッチエラ: だんだんダンゴムシに書いた。)
私に寄生した線虫
上と全然関係ない話。
昔、私もギョウチュウに寄生された。両親に最近言われた。
たくさん薬を飲まされたらしい。家族みんな飲む羽目になったと今でも愚痴られる。
Wikipediaには、蟯虫は「直接にヒトからヒトに伝播することが可能であるため、現在においても広く寄生が見られる。カイチュウ等は一旦土壌に出てから感染が行なわれるため、糞尿が野外に出る事がない現在においては感染経路が保持できず、感染率が激減しているのとは対照的である。」と書いてある。
GHQが日本産野菜がカイチュウだらけで驚いたという逸話を聞いたことがある。今でもアフリカ等にはカイチュウが多くいるらしい。
アフリカといえば、南スーダンの紛争は自衛隊が撤退してからぱったり報道されなくなってしまった。
なんだかなー日本人はスーダン人の命よりも稲田の話題の方が大事のようだ
| 固定リンク
「ダンゴムシの病気、寄生虫、捕食者」カテゴリの記事
- ダンゴムシの病気:寄生する線虫、ヤドリバエ(2021.07.22)
- ヒナカマキリがヒメフナムシを食べた(2018.10.04)
- また青いダンゴムシを見つけた(2018.07.14)
コメント