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2017年10月 2日 (月)

日本在来のダンゴムシは山奥にいる?愛媛のコシビロダンゴムシ

愛媛県のダンゴムシ

愛媛県の山奥の集落のそばのスギ林でコシビロダンゴムシを捕まえた。
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コシビロダンゴムシの一種

コシビロダンゴムシがスギ林にいるのは珍しい。





「コシビロダンゴムシは山奥にいる」という噂

最近ヒアリが話題。

NHKを見てたら、日本に侵入した外来昆虫の話をやってた。

オカダンゴムシは有名な外来生物だと、取り上げられた。



記者が、

「在来種のダンゴムシは山奥にいて、外来種のダンゴムシのほうが身近です。」

と言っていた。



日本在来のダンゴムシとは、おそらくコシビロダンゴムシのこと。

ハマダンゴムシも在来だが海岸にいる。

「コシビロダンゴムシは山奥にいる」は違和感がある。



実際に探せばわかる。山奥にはあまりいない。特に本州。

いたとしても少しだけで、ワラジムシの方が数で圧倒している。

コシビロが数多くいるのは、いわゆる里山あたり。

都市部でもよく探せばいる。



コシビロダンゴムシが山奥にいない理由は、おそらく低温と開発とかだと思う。

コシビロは低温に弱く、スギ林や竹林にも少ない。

ワラジムシは低温やスギ林に強いから、山奥でもいっぱいいる。

日本中の山はスギが植林されているから、コシビロには厳しそう。




「ダンゴムシが一番陸に適応」という噂

もう一つ気になる噂は、

海に住む祖先→フナムシ→ワラジムシ→ダンゴムシと進化したから、ダンゴムシが一番陸に適応しているという話。



出現の順番はたぶん合ってる。

フナムシとハマダンゴムシは海産の種類と形が似ていて、系統関係を調べるとワラジムシがダンゴムシより基部に来るから。

(ただし、陸に上がったときフナムシの形をしていたか、ダンゴムシはワラジムシの形態をしていた種から進化したか?は化石がないのでわからない。)



陸に適応の意味が、乾燥に強いだとすると、変である。

なぜなら、ダンゴムシもワラジムシもフナムシも、種類によって乾燥耐性が違うから。

日本在来種では、コシビロダンゴムシより、ハヤシワラジムシ類の方が乾燥に強い。



世界で一番乾燥に強いのは、砂漠にいるハクタイワラジムシ科の Hemilepistus reaumuri だと思う。

砂漠にもワラジムシがいる: だんだんダンゴムシ



分布の広さも種類によって違う。

どれが一般的な種類かは答えられない。

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