アンドリュースキクイムシをもらった
歌魚風月さんからキクイムシとキクイモドキをいただきました。
いただいた海底の材木の冷凍標本を割った。
中に小さいトンネルがある。
左から、キクイムシ属の一種、アンドリュースキクイムシ、キクイモドキ
3種類とも海中に沈む木材を食べる。
アンドリュースキクイムシとキクイモドキは初めて見た。
キクイムシは木材に穴を開けることができる。
嘴のような顎を持っていて、木を削りとって食べている。
キクイムシ属とParalimnoria属の違い
ワラジムシ目キクイムシ亜目のうち、キクイムシ属 Limnoria と Paralimnoria 属が日本にいる。
Paralimnoria 属はアンドリュースキクイムシだけが日本にいる。
ピンクの矢印が腹尾節。
頭の黒い点は眼。
アンドリュースキクイムシの尾肢外肢の先端
Paralimnoria 属は爪が鋭い。
写真に写っていないが内肢も鋭い。
腹尾節の中心に2つの瘤がある特徴をもつ。
キクイムシ属の尾肢の先端
アンドリュースキクイムシと違って鈍い。
分類は混乱しているようで種を特定できなかった。
日本のキクイムシはキクイムシLimnoria lignorumが多く記録されているが,おそらく全て間違い。
ヨコエビ目キクイモドキ科の一種
キクイモドキも木材を食べている。
木材は、こういう小さな生き物の貴重なエサになる。
港などの海底を清掃して回収されるゴミは大半が税金で焼却処分されているらしい。
木だけ分別して沖合に再投棄してくれないかな?
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