ダンゴムシの標本を透明化して内臓を見る方法
ダンゴムシのカプセルトイが2018年8月に発売されるとバンダイが発表した。
買う予定。
話は変わって、ダンゴムシ(や甲殻類)の標本を透明にして、体内を可視化できるようにする技術が開発されたようです。
CUBIC
CUBICと呼ばれる、透明標本を作る方法がある。
理化学研究所で、脳を透明化して蛍光タンパク質で神経細胞の3D構造を観察する方法として開発された。
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140418_1/
以下の研究で、ダンゴムシやカニの透明化に転用している。
Konno, A., & Okazaki, S. (2018). Aqueous-based tissue clearing in crustaceans. Zoological Letters, 4(1), 13.
ホルマリン、もしくは和光純薬株式会社の組織固定用4%パラホルムアルデヒド・りん酸緩衝液で固定して標本にする。
EDTAでカルシウムを除去し、過酸化水素で漂白。CUBICで脱色。処理途中で核を染めることもできる。
大顎と腹肢の偽気管は色付きのまま。
甲羅が完全に透明になるので、消化器官(胃の壁も)や生殖器官が観察できる。脚の筋組織も見える。
蛍光で細胞の核も見られる。
経験上、アルコールで標本を作ると、内臓は変形する。(外骨格は変わらない)
ホルマリンで固定するという点は重要かもしれない。
体内の構造を見るのは、固体化して切片を作るか、MRIやX線のCTスキャンでもできる。
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