キクイムシと軍隊
海中に木材を沈めると、穴だらけになる。
フナクイムシ Teredinidae (二枚貝綱)とキクイムシ Limnoriidae (ワラジムシ目)という木材穿孔性の動物のせいであることが多い。
フナクイムシは石灰でできた白い巣を作る(下)。
キクイムシもよく一緒にいる(左中央)。
キクイムシ Limnoria ?のmanca幼生
木造船の被害は昔からよく知られる。
銅板を張ったり、陸揚げして干したりして対策をとっていた。
Shipworms and the Making of the American Coastline
これに海軍と木材穿孔性動物の戦いについて少し書いてある。
キクイムシとフナクイムシには昔から苦労してきたらしい。
木造の港湾施設が破壊されたり、木造船に穴が開いたり。
今は海に沈んだ木造船の保存で問題になっている。
意外にも鉄の船が主流になっても軍による研究は続いていて、第二次世界大戦後でも進められている。
調べたら今の自衛隊もまだ木造船を持っていた。
キクイムシの研究は軍隊が中心に進めていたと某等脚類研究者から聞いたことがある。
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