ウオノエ科ヒゲブトウオノエ属
歌魚風月様からウオノエを雌雄2匹ずついただきました。
メス
オス
胸脚が全て湾曲してるのでウオノエ科。
メスの裏側
シマアジノエ Ceratothoa trigonocephala ではないかとのことでした。
まずシマアジノエの属するヒゲブトウオノエ属か確認した。
ヒゲブトウオノエ属 Ceratothoa
ヒゲブトウオノエ属の形は、
・頭部が三角形、触角の基部が隣接する、第1腹節が最も狭い、長さは幅の2.1-2.9倍、尾肢はほぼ同じで腹尾節の後端まで伸びる、第1胸節の前方外側がlobっている。
・触角の基部が隣接する、第1胸脚が最も長い、第4-5胸節が最も幅広、尾肢の内肢と外肢の長さがほぼ同じで、同じ長さか腹尾節の後端まで伸びる、第1胸節の前方外側がlobっている。
で同定できると次のページで挙げた論文に書いてある。
触角の基部が太くて接するのが特徴で「ヒゲブト」のようだ。
ウオノエ属 Cymothoa やエラヌシ属 Mothocya は第1触角の基部が著しく幅広にならないので、第1と第2触角どうしが離れている。
これはヒゲブトウオノエ属でしょう。
次のページへ。
ウオノエ科の一部の属への検索表
触角の基部が太くて接する特徴は他の属にもあるみたい。
Cancer 25号に日本のウオノエ科の一覧がある。
日本では、ウオノギンカ属Anilocra、ウオノコバン属Nerocila、ウオノドウカ属Renocila、カイテイギンカ属Preopodias、ヒゲブトウオノエ属Ceratothoa、エビスエラヌシ属Cterissa、ウオノエ属Cymothoa、エルウオノエ属Elthusa、カタウオノエ属Glossobius、エラヌシ属Mothocya、マンマルウオノエ属Ryukyuaがいる。
ウオノギンカ属、ウオノコバン属、ヒゲブトウオノエ属、ウオノエ属、エルウオノエ属がメジャーな属。
Martin, M. B., Bruce, N. L., & Nowak, B. F. (2014). Redescription of Ichthyoxenus puhi (Bowman, 1962)(Isopoda, Cymothoidae), parasite of the moray eel Gymnothorax griseus (Lacépède, 1803) from Mauritius. Crustaceana, 87(6), 654-665.
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