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2019年1月

2019年1月24日 (木)

フチゾリネッタイコシビロダンゴムシ

ダンゴムシのガチャの第3弾の予約が始まっている。

オカダンゴムシとフチゾリネッタイコシビロダンゴムシが出るらしい。



ネッタイコシビロダンゴムシ属

A study of Tasmanian Oniscoidea (Crustacea: Isopoda).によると、

ネッタイコシビロダンゴムシ属の標徴の一つは

>Posterior borders of 1st-6th segments of pereion more or less deeply incurved on each side, that of 7th segment straight or shallowly incurved on each side.

だと書いてある。

ネッタイコシビロダンゴムシ属は甲羅の縁が反ることが特徴らしい。

フチゾリはここからついた名前かな?



日本産土壌動物第2版によると、ネッタイコシビロダンゴムシ属の中で日本の正式な記録ではネッタイコシビロダンゴムシ Cubaris murina だけのようだ。

世界中の熱帯、亜熱帯にいる。日本は沖縄本島、石垣島、西表島にいる。

唐沢重考. (2017). 沖縄島からのネッタイコシビロダンゴムシ (軟甲綱: ワラジムシ目: コシビロダンゴムシ科) の初報告. Fauna Ryukyuana, 37, 3-5.



3つの島にいるネッタイコシビロダンゴムシはDNA配列はほぼ同じで同種だろう。

この論文では、このネッタイコシビロダンゴムシが外来種である可能性を唱えている。

人の近くにいて、3島でDNA配列が同じなのであり得そう。

在来のコシビロダンゴムシを脅かすかもしれない。




イリオモテコシビロダンゴムシの名前の変更

Imgp2257日本産土壌動物第1版

ネッタイコシビロダンゴムシは昔はイリオモテコシビロダンゴムシと言われたらしい。

西表島から新種として報告されたイリオモテコシビロダンゴムシが、実はすでに知られるネッタイコシビロダンゴムシであったと以下に書いてある。

唐沢重考. (2012). Cubaris iriomotensis は, 汎熱帯種 Cubaris murina (Crustacea: Isopoda: Oniscidea) の新参異名. Edaphologia, (91), 21-30.

異名とは、同じ動物につけられてしまった違う学名のこと。





写真を見ると、論文のCubaris murinaと、「ダンゴムシの本」のフチゾリネッタイコシビロダンゴムシは色が違う。

「ダンゴムシの本」では日本にはネッタイコシビロダンゴムシが何種かいると書いてある。





ガチャでネッタイコシビロダンゴムシがどこまで再現できているか。

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2019年1月14日 (月)

ダンゴムシガチャ第2弾

ガチャの第2弾
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愛媛県産の伊予柑



第1弾からの改良点7つ

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眼が複眼


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第1胸脚が第1胸節から生えている

脚の位置が正しくなった


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脚を内向きにしなくても丸くなる

腹側の部品が甲羅の形に


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腹肢がリアル

偽気管は再現されず


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節の縁取りがリアル


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尾肢内肢

オカダンゴムシの尾肢の裏側が再現されていた



オカダンゴムシの尾肢
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オカダンゴムシの尾肢内肢(U en)と尾肢原節(U pr)

オカダンゴムシとコシビロダンゴムシのおしり。尾肢: だんだんダンゴムシ






Imgp2269_3
だんごむし新聞第2号



>ヘッドシールドとも言います

文脈が変?この単語使う?

頭部は胸節が融合しているので、「頭胸部」と言った方が正確かもしれない。



「触覚」ではなく「触角」

ダンゴムシは第2触角も匂いを感じているようにも見える。



おしりから水を飲むらしい。

口から飲むところしか見たことがないから見たい。




ダンゴムシの豆知識は交替性転向反応、おしりから水、ときたので、

次は、脱皮を前後に分ける、外来種、オカダンゴムシとコシビロダンゴムシは親戚ではない、とか?

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2019年1月10日 (木)

海水浴客が多いとスナホリムシが少ない

ニュースで、海水浴客が減少傾向だと読んだ。

海水浴客は減少傾向 レジャー多様化で

スナホリムシにとっては吉報かもしれない。



スナホリムシは浅い海にいるダンゴムシの仲間

ヒメスナホリムシ
Photo_2



海水浴場にもいて、皮膚を噛んでくることがある。

浜辺で足をかじってくるスナホリムシ: だんだんダンゴムシ




海水浴客の数とブラジルヒメスナホリムシの数

ブラジルに Excirolana braziliensis (ブラジルヒメスナホリムシ?)がいる。

Veloso, V. G., Neves, G., & de Almeida Capper, L. (2011). Sensitivity of a cirolanid isopod to human pressure. Ecological Indicators, 11(3), 782-788.

海水浴場で、1年間スナホリムシの数を調べて、客の数と比較している調査があった。



客の数:Alvorada>Recreio>>>Reserva

スナホリムシの数:Alvorada≒Recreio<Reserva



自然保護区は密度が高いが、人の多い場所は低い。

ヒメスナホリムシの密度と客の数に負の相関がある結果に。

産む卵の数や死亡率への悪影響は見つからなかったが、成熟が遅れる傾向があるとしている。



原因はヒトの蹄圧や生息地の分断の悪影響と推測している。

教科書的には、保護区は連続的であると良いと聞いたことが、ヒメスナホリムシにも重要?



丸まったヒメスナホリムシ
Photo





教科書と言えば、学校の教科書には消費税は逆進性があると書いてあったが、証明されていないと最近聞いて驚いた。

今の経済学ではむしろ否定的な見方が強いらしい。

教科書であっても内容は絶対じゃない。

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2019年1月 7日 (月)

エサによって消化酵素を調節するヘラムシ

ヘラムシは海にいるワラジムシ目。

海藻を食べる種類と動物を食べる種類がある。


Imgp8137
海草にいたオホーツクヘラムシ?



海藻を食べるバルチックヘラムシ Idotea balthica

大西洋には、バルチックヘラムシという海藻を食べるヘラムシがいる。

このヘラムシの消化管の酵素をトランスクリプトーム解析した研究があった。

De Wit, P., Yamada, K., Panova, M., André, C., & Johannesson, K. (2018). Diet-dependent gene expression highlights the importance of Cytochrome P450 in detoxification of algal secondary metabolites in a marine isopod. Scientific Reports, 8(1), 16824.



褐藻にはフロロタンニン、アオサにはジメチルスルホニオプロピオナートやアクリン酸などの毒がある。

解毒酵素として知られるチトクロームP450ファミリー2の配列と量を見て、違いがあるかを見ている。

ヒバマタよりアオサを食べさせたときで、分泌するチトクロームP450の量が多かったらしい。



木材を食べるキクイムシが持つリグノセルロース分解酵素は全く検出されなかったと書いてある。



陸上のダンゴムシも解毒酵素を持っているのかな?

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