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2021年3月

2021年3月 2日 (火)

オカダンゴムシとコシビロダンゴムシの見分け方

日本のオカダンゴムシ科とコシビロダンゴムシ科の見た目でわかる違いをまとめてみた。

オカダンゴムシは外来種なので人家の近くに、コシビロダンゴムシは在来種で湿った森林や草原に多い。一緒にいることも多い。

コシビロダンゴムシを見つけるにはコツがいるので、詳しい人と探す方がよい。


オカとコシビロは、丸まらない祖先ワラジムシから別々に丸まる性質を獲得したので、見た目が似ているのは収斂進化である。

そのためか、体の構造はよく見ると大きく違う。


注意
オカダンゴムシ科にもコシビロダンゴムシ科にもたくさんの種類があり、以下の項目が全てに必ず当てはまるわけではない。



体の大きさ


コシビロダンゴムシよりオカダンゴムシは体が大きくなる。

体長1cm以上はほぼオカダンゴムシ。

ただし小さいオカダンゴムシや、稀に1cm以上のコシビロダンゴムシもいて正確ではない。


1cm越えの珍しいコシビロダンゴムシ
Imgp1189



背板の模様


オカダンゴムシの背中の甲羅は色が派手なことが多い。
Imgp0777


コシビロダンゴムシは地味なことが多い。
Imgp0070


ただしどっちにも暗い色や明るい色が見られる。

オカダンゴムシのオスは黒い。

タテジマコシビロダンゴムシやネッタイコシビロダンゴムシなどは明るい色をしている。

模様が似ることもあり、正確ではない。



腹尾節の形


オカとコシを最も正確かつ判別しやすい部分はおしりの形

オカダンゴムシの腹尾節は扇形、三角形
Imgp26122_2
扇形の腹尾節pltの隣に三角形の尾肢外肢U exが見える。

Ws000456


 
コシビロダンゴムシの腹尾節はひょうたん型、ビーカー型、まさかり型
Imgp26492_3
ひょうたん型の腹尾節pltの隣に四角形の尾肢原節U prが見える。
Ws000458

オカダンゴムシVSコシビロダンゴムシ: だんだんダンゴムシ
オカダンゴムシとコシビロダンゴムシのおしり。腹尾節: だんだんダンゴムシ
オカダンゴムシとコシビロダンゴムシのおしり。尾肢: だんだんダンゴムシ


外国のオカダンゴムシ科とコシビロダンゴムシ科も多くはこれで見分けられる。


ちなみにハマダンゴムシは長方形
Imgp5397_2



偽気管の数


腹部の白い偽気管の数が違う。この違いも正確。

オカダンゴムシは2対4個
Imgp2615


コシビロダンゴムシは5対10個
Imgp0888


オカダンゴムシとコシビロダンゴムシの腹肢の違い: だんだんダンゴムシ

死ぬとわかりにくくなる。



底板の縁取り


甲羅の縁が違う。

オカダンゴムシはギザギザしている。
Imgp1973  


コシビロダンゴムシは縁取りが円い。
Photo_20201120224901


ここまではわかりやすい。




丸くなったとき触角が見えるか


丸まったとき、オカダンゴムシは触角がちょっとだけ見える。コシビロダンゴムシは見えない。
1
ダンゴムシのガチャを検証した(前編): だんだんダンゴムシ



頭の前後の長さの比率


頭部と第1胸節の前後方向の長さの比率を比較すると、オカダンゴムシは頭部が前後に長い。
Imgp2218


コシビロダンゴムシは頭部が若干扁平で、第1胸節が長い。
Imgp2277
ただし種による気もする


胸節の出っ張り


オカダンゴムシは胸節の間にconical processがある。
Imgp29142


コシビロダンゴムシはない。
Imgp2902



胸節の底節板のlobe


オカダンゴムシはの底節板は一枚である。
Imgp0898


コシビロダンゴムシ科の第1胸節と第2胸節の底節板の裏に出っ張りがある。
Imgp29022








メモ

コシビロダンゴムシ科の特徴

触角が見えずに丸くなる(二次的に丸くなれなくなった種もいる。)
頭部が縦方向に縮む
腹尾節後端が四角い
第2触角の鞭節が3節
オスの第5腹節に2裂のひだ
腹肢外肢に5対の偽気管
尾肢原節は平ら、中心の縁が凹む。その凹みに小さい外肢がめり込んでいる。


オカダンゴムシ科の特徴

第2触角の鞭節が3節
第1腹肢と第2腹肢の外肢に穴が1つ開くタイプの偽気管
丸くなる

Schmidt, C. (2003). Contribution to the phylogenetic system of the Crinocheta (Crustacea, Isopoda). Part 2.(Oniscoidea to Armadillidiidae). Zoosystematics and Evolution, 79(1), 3-179.

Schmidt, C. (2008). Phylogeny of the terrestrial Isopoda (Oniscidea): a review. Arthropod Systematics & Phylogeny, 66(2), 191-226.



オカダンゴムシ科はワラジムシ科と形態が似る。しかし遺伝的には遠いかも。

Dimitriou AC, Taiti S, Schmalfuss H, Sfenthourakis S. 2018. A molecular phylogeny of Porcellionidae (Isopoda, Oniscidea) reveals inconsistencies with present taxonomy. ZooKeys, (801), 163.

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2021年3月 1日 (月)

フナムシの歩き方。他


フナムシの足の動き


放課後ていぼう日誌のフナムシの足: だんだんダンゴムシ

フナムシの歩き方

左右で同調したりしなかったりする

設定から再生速度を0.25に落として見ると、前後で3つおき(例:第2と第5)に同調していることがわかる。

ダンゴムシと変わらない↓

放課後ていぼう日誌のフナムシの足: だんだんダンゴムシ




ミミズを食べるダンゴムシとワラジムシ


ダンゴムシとワラジムシはミミズの死体を食べるらしい。

 

綱引きをしている。途中から仲良く食べた。












どうでもいい話

地球防衛軍5というゲームを最近知った。

侵略性外来生物γという敵がいて、ビジュアルがオカダンゴムシ。

殺すのかわいそう。


「ウオノエ」と検索窓に入れたら「ウオノエガール」という候補が出てきた。

ボカロ歌の名前だった。



去年タブノキにいたホシベニカミキリムシの幼虫を食べた。
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ゆでた後バターで焼いた。味はしなかった。


ゴーヤの葉をワタヘリクロノメイガが食べていた。
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大発生したのでゴーヤを抜いたら移動してジャガイモとピーマンを食べていた。

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