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2023年2月 8日 (水)

Cylisticus convexusに和名がつくならダンゴムシになるのかワラジムシになるのか

ワラジムシ亜目の和名は、丸くなる種類をダンゴムシ、丸くならない種類をワラジムシと分けているが

和名がまだついていない種類にはワラジムシっぽいのに丸くなるという微妙なやつが結構いる。


たぶん中間な見た目で一番有名な種はCylisticus convexusだと思う。

https://www.bmig.org.uk/species/cylisticus-convexus

一見ワラジムシだが、背中が盛り上がっていてダンゴムシっぽく丸くなれる。

ヨーロッパ原産で近縁種は中東までいるが、外来種としてアメリカやアフリカなどに広がっている。


日本に分布せず和名がないので、まだダンゴムシなのかワラジムシなのか決まっていない。

しかし最近は中国でも発見されているので、そのうち日本に持ち込まれると思っている。

その時どっちに決まるか。



予想

Imgp50142
見た目ワラジムシだが丸くなれるハマワラジムシはワラジムシなので、

Cylisticusもワラジムシになる、に一票。



ちなみに、和名がついてないけど丸くなれるのは他にもたくさんいる。

Scleropactidae、Tendosphaera属とかもダンゴムシとなるのかワラジムシとなるのか…



ちなみにBuchnerilloという、完璧に丸くなるのにオカダンゴムシでもコシビロダンゴムシでもハマダンゴムシでもない種がいる。

https://www.researchgate.net/figure/A-B-Alive-specimens-of-Buchnerillo-atlanticus-sp-nov-in-their-habitat-photo-N_fig4_360783929

地中海やコスタリカ、ソマリアなどにいる海浜性ワラジムシ亜目。

ぱっと見はダンゴムシだが、細部はどのダンゴムシとも全く違う形態をしている。

論文は科未定(incertae sedis)とあり、どこに近縁かわからないらしい。

著者はかなりの有名研究者だが、科を決めるには遺伝解析が必要だと締めくくっている。

Taiti, S., Montesanto, G., & Vargas, J. A. (2018). Terrestrial Isopoda (Crustacea, Oniscidea) from the coasts of Costa Rica, with descriptions of three new species. Revista de Biologia tropical, 66(1-1), S187-S210.

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