カテゴリー「いろんな地域のダンゴムシ」の62件の記事

2021年6月11日 (金)

ムニンコシビロダンゴムシは小笠原固有種でない

小笠原諸島の固有種のダンゴムシは以下が知られていた。

ムニンコシビロダンゴムシ Spherillo boninensis Nunomura, 1990

トミヤマコシビロダンゴムシ Spherillo tomiyamai (Nunomura, 1991)

ハハジマコシビロダンゴムシ  Spherillo hahajimensis Nunomura, 2008


しかし、ムニンコシビロダンゴムシはすでに外国から知られているVenezillo parvusだったらしい↓

Karasawa S. 2020. Sphaerillo boninensis Nunomura, 1990 (Crustacea, Isopoda, Oniscidea) is a junior synonym of a pantropical species, Venezillo parvus (Budde-Lund, 1885). ZooKeys, 923, 1.


ムニンコシビロダンゴムシは、小笠原諸島の父島の洲崎のトクサバモクマオウの森で1977年に採集した個体を元に、1990年に新種として報告されていた。

布村昇. 1990. 日本産陸棲等脚目甲殻類の研究 V. オカダンゴムシ科, コシビロダンゴムシ科およびハマダンゴムシ科の分類, ならびに分類補遺. Bulletin of the Toyama Science Museum, 13, 1-58.

この標本を調べ直したら、Venezillo parvusと同じだったと書いてある。



Venezillo parvus (Budde-Lund, 1885)
Venezillo parvus

Schmidt, C. (2003). Contribution to the phylogenetic system of the Crinocheta (Crustacea, Isopoda). Part 2.(Oniscoidea to Armadillidiidae). Zoosystematics and Evolution, 79(1), 3-179.

世界中の熱帯地域にいるコシビロダンゴムシである。

著者の唐沢氏のホームページによると、Venezillo parvusの和名はコガタコシビロダンゴムシを仮称としている。

日本産ワラジムシ亜目リスト Venezillo parvus (Budde-Lund, 1885) コガタコシビロダンゴムシ (仮称)

日本産ワラジムシ亜目リスト Sphaerillo boninensis Nunomura, 1990 ムニンコシビロダンゴムシ



トミヤマコシビロダンゴムシ Spherillo tomiyamai (Nunomura, 1991)

Nunomura N. 1991 Studies on the terrestrial isopod crustaceans in Japan VI. Further supplements to the taxonomy. Bulletin of the Toyama Science Museum. 14:1-26.

小笠原諸島媒島に分布する。

原著論文にはNakôdori-jimaとあるが、媒島のミスらしい。(父島に中通島があり混同した?)

http://www.warajimushi.com/Species/Spe.php?name=Spherillo_tomiyamai

1990年に採集されて以降の記録なし。



ハハジマコシビロダンゴムシ Spherillo hahajimensis Nunomura, 2008

Nunomura N, Satake K, Ueno R. 2008 A new spices of the genus Spherillo (Crustacea: Isopoda) from Hahajima, Bonin Islands, southern Japan Bulletin of the Toyama Science Museum, 31: 45–50

小笠原諸島母島の乳房ダムの湖底から発見されているが、たぶん陸生。

2007年3月1日にダム湖に生えるアカギの水没した樹木の根から発見されている。

通常は水没しないが雨が降ると水没する地点。

これ以外の記録は現在までない。



ハワイのダンゴムシは11種なのでもっといそう。

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2019年2月26日 (火)

中国のコシビロダンゴムシ

中国の雲南省のコシビロダンゴムシをもらった。
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オス

日本にもいると吐かしてしまったが、日本の種と近縁な別種のダンゴムシだった。



中国雲南省シーサンパンナのダンゴムシ

Dai, A., & Cai, Y. (1998). Terrestrial isopoda (Crustacea: Isopoda: Oniscidae) from the Xishuangbanna region of Yunnan Province, south-western China. Acta Zootaxonomica Sinica, 23(2), 128-151.

シーサンパンナ熱帯植物園周辺にはダンゴムシやワラジムシが16種いる。

コシビロダンゴムシは6種いる。Spherillo menglunensisDryadillo jinhongensisD. chengziensisVenezillo menglaensisHybodillo dianicusCubaris murina



論文を読んでも、違いがよくわからない。

おそらくSpherillo menglunensis


おしり
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尾肢外肢が腹尾節まで飛び出ている。

外肢が長い種類を知ってはいたが、見たのは初めて。


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2018年8月 7日 (火)

神戸の街中のダンゴムシ2種、ワラジムシ5種

神戸で植え込みや崖でダンゴムシを探した。


ハナダカダンゴムシ Armadillidium nasatum
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ハナダカダンゴムシ(下)

オカダンゴムシ Armadillidium vulgare (上)


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鼻が高い


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腹尾節の形で、オカダンゴムシと区別できる。


街中だったので、コシビロダンゴムシは発見できず。



ワラジムシの外来種3種

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クマワラジムシ Porcellio laevis


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ナガワラジムシ Haplophthalmus danicus


ホソワラジムシ Porcellionides pruinosus もいた。



在来種2種

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ハヤシワラジムシ科ハクタイワラジムシ科


Mongoloniscus 属?Lucasioides
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上のワラジムシと同じ?違う



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モリワラジムシの一種

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2018年1月12日 (金)

榛名山のヒメフナムシ

榛名山の伊香保神社に初詣に行った。
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見晴台から望む赤城山


森で落ち葉をひっくり返した。
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落ち葉の下にいたヒメフナムシ


採集は大変だった。
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普通に落ち葉が積もっているだけだと思っていたら、中は凍っていた。
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氷の層をどけると、凍っていない層に到達し、ここにヒメフナムシがいた。
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すごく寒かったが、ヒメフナムシは歩いていた。







関係ない写真

榛名山にも行った。頭文字Dだった。

おもちゃの博物館
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TOYOTA 2000GT

昔見たこれと似ている。
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Mazda Cosmo L10B

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八ッ場ダム

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草津の中和工場

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ノーマルタイヤでこの道を走ったら、帰れなくなった。

冬の山道はチェーンが必須です。

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2017年10月 7日 (土)

愛媛のフナムシ、ヒメフナムシ、チビヒメフナムシ

海岸にいるのが、フナムシ

森にいるのが、ヒメフナムシ、チビヒメフナムシ

フナムシ科の属、亜属: だんだんダンゴムシ

超珍しいフナムシ、チビヒメフナムシ: だんだんダンゴムシ



愛媛のフナムシ、ヒメフナムシ、チビヒメフナムシ


フナムシ三兄弟を愛媛県で取った。

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左から、フナムシ Ligia exotica 、ニホンヒメフナムシ Ligidium japonicum 、イヨチビヒメフナムシ Ligidium iyoense

フナムシの大きさが圧倒的


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ヒメフナムシ、チビヒメフナムシを拡大


ヒメフナムシ、チビヒメフナムシは山の中、

フナムシは漁港で捕まえた。



チビヒメフナムシ


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イヨチビヒメフナムシは愛媛県だけにいる珍しいフナムシ

愛媛県のレッドデータブックに要注意種として載っている。


捕まえた地面
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大きめの砂利と、リターが積もっている。

植林されたと思われるスギが生えていた。伐採されたらいなくなりそう。



発見には苦労すると予想して、入念に準備した。

過去の記録と、今までのチビヒメフナムシの採集経験と、衛星写真で当たりをつけた。

おかげで見つけることができた。









クラウス

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道後温泉で、あっ、クラウスだ!と思ったら、本当にクラウス製蒸気機関車(レプリカ)だった。

日本にクラウスが輸入されてるのは知らなかった。

スチームドームが好き。

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2017年10月 2日 (月)

日本在来のダンゴムシは山奥にいる?愛媛のコシビロダンゴムシ

愛媛県のダンゴムシ

愛媛県の山奥の集落のそばのスギ林でコシビロダンゴムシを捕まえた。
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コシビロダンゴムシの一種

コシビロダンゴムシがスギ林にいるのは珍しい。





「コシビロダンゴムシは山奥にいる」という噂

最近ヒアリが話題。

NHKを見てたら、日本に侵入した外来昆虫の話をやってた。

オカダンゴムシは有名な外来生物だと、取り上げられた。



記者が、

「在来種のダンゴムシは山奥にいて、外来種のダンゴムシのほうが身近です。」

と言っていた。



日本在来のダンゴムシとは、おそらくコシビロダンゴムシのこと。

ハマダンゴムシも在来だが海岸にいる。

「コシビロダンゴムシは山奥にいる」は違和感がある。



実際に探せばわかる。山奥にはあまりいない。特に本州。

いたとしても少しだけで、ワラジムシの方が数で圧倒している。

コシビロが数多くいるのは、いわゆる里山あたり。

都市部でもよく探せばいる。



コシビロダンゴムシが山奥にいない理由は、おそらく低温と開発とかだと思う。

コシビロは低温に弱く、スギ林や竹林にも少ない。

ワラジムシは低温やスギ林に強いから、山奥でもいっぱいいる。

日本中の山はスギが植林されているから、コシビロには厳しそう。




「ダンゴムシが一番陸に適応」という噂

もう一つ気になる噂は、

海に住む祖先→フナムシ→ワラジムシ→ダンゴムシと進化したから、ダンゴムシが一番陸に適応しているという話。



出現の順番はたぶん合ってる。

フナムシとハマダンゴムシは海産の種類と形が似ていて、系統関係を調べるとワラジムシがダンゴムシより基部に来るから。

(ただし、陸に上がったときフナムシの形をしていたか、ダンゴムシはワラジムシの形態をしていた種から進化したか?は化石がないのでわからない。)



陸に適応の意味が、乾燥に強いだとすると、変である。

なぜなら、ダンゴムシもワラジムシもフナムシも、種類によって乾燥耐性が違うから。

日本在来種では、コシビロダンゴムシより、ハヤシワラジムシ類の方が乾燥に強い。



世界で一番乾燥に強いのは、砂漠にいるハクタイワラジムシ科の Hemilepistus reaumuri だと思う。

砂漠にもワラジムシがいる: だんだんダンゴムシ



分布の広さも種類によって違う。

どれが一般的な種類かは答えられない。

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2017年7月10日 (月)

セイコーマート大宮若林店のダンゴムシ

茨城県常陸大宮市のセイコーマート大宮若林店に行った。

店の裏にある駐車場わきの草むらに、ダンゴムシがいっぱいいた。



オカダンゴムシ、ワラジムシ、ヒメフナムシの他に、コシビロダンゴムシもいた。

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コシビロダンゴムシ

大量のコシビロダンゴムシがいた。

今まで見たことないぐらい。



オカダンゴムシに比べ、コシビロダンゴムシは、通常あまり生息密度が高くない。

周りの林でも探したが、密度は低かった。

店の敷地内だけ、信じられないくらいコシビロダンゴムシがいっぱいいる。



かなりの衝撃。

もっと衝撃的なことは次のページに書いた。



セイコーマートは北海道に行くとやたら見かける。

北海道民が絶賛していた。

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2017年3月 8日 (水)

荒川周辺のワラジムシ、ヒメフナムシ

フナムシの仲間のヒメフナムシは森林にいる。

東京23区は住宅地が広がりヒメフナムシは大体いない。


ただ、インターネットに荒川周辺にいると書いてあった。

東京23区内の虫 2 ニホンヒメフナムシ

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探してみたらヒメフナムシがいた。


在来のワラジムシMongoloniscus
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一緒にいた。ヒメフナムシより乾燥や捕食者に強いからか広くいる。

不思議とオカダンゴムシがいない。

23区には在来種のワラジムシが見られるが、この種類はあんまり見ない気がする。



カメノコハムシ
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ジンガサハムシを見つけた。

この河原はいろんな昆虫がいた。

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2017年2月19日 (日)

無人島の外来種ダンゴムシの記録

対馬に行ったら、外来種のオカダンゴムシがいたと書いた。

対馬のダンゴムシ: だんだんダンゴムシ

海に孤立した島でどんなダンゴムシの仲間(ワラジムシ亜目、Oniscidea)がいるのか、外来種はいるか、を知るため過去の調査をまとめた。


一部は分類に疑問あり。

調査の回数も少ない。



対馬島(Tsushima Island)

対馬海峡の真ん中にあり、島は大きく、森も深い。

九州や朝鮮半島と陸続きになったことがある。


オカダンゴムシ Armadillidium vulgare
ヒウラコシビロダンゴムシ Spherillo hiurai
ヘリジロコシビロダンゴムシ Spherillo elegans
アガタコシビロダンゴムシ Spherillo agataensis

ハマダンゴムシ Tylos granuliferus

ホソワラジムシ Porcellionides pruinocus
ニホンタマワラジムシ Alloniscus balssii =ツシマタマワラジムシ Alloniscus tsushimaensis
マダラサトワラジムシ Agnara pannuosa =イズハラハヤシワラジムシ Agnara izuharaensis
サキモリハヤシワラジムシ Lucasioides sakimoriNagurus sakimori
ツシマワラジムシ Mongoloniscus koreanusNagurus tsushimaensis
ツシマウミベワラジムシ Quelpartoniscus tsushimaensis

フナムシ Ligia exotica
チョウセンヒメフナムシ Ligidium koreanum


ワラジムシがいろいろいる。

列島系、大陸系、固有種、外来種がいる。



隠岐諸島(Oki Islands)

日本海にある大きな離島で、森林が広がる。

本州と陸続きになったことがある。


オカダンゴムシ
シロコシビロダンゴムシ Spherillo albus

ハマダンゴムシ

ワラジムシ Porcellio scaber
ホソワラジムシ
ニホンタマワラジムシ
ニホンハマワラジムシ Armadilloniscus japonicus
ニッポンヒイロワラジムシ Littorophiloscia nipponensis
サンインハヤシワラジムシ Lucasioides gigliotosiNagurus gigliotosi

フナムシ


オカダンゴムシとワラジムシとホソワラジムシがいる…



利尻島(Rishiri Island)、礼文島(Rebun Island)

氷河期に北海道や樺太と陸続きになったことがある。

利尻研究 (23): 19-23, March 2004利尻島及びその周辺の等脚目甲殻類、布村 昇
利尻研究 (28): 31-32, March 2009利尻島および礼文島の等脚目甲殻類、布村 昇・石井 清・佐藤雅彦・宮本誠一郎


ワラジムシ
ナガワラジムシ Haplophthalmus danicus
ハマベワラジムシ Detonella japonica
ニッポンハマワラジムシ
ニッポンヒイロワラジムシ

キタフナムシ Ligia cinerascens
ニホンヒメフナムシ Ligidium japonicum


海岸を好むワラジムシが多い。

外来種のワラジムシが平野部に多いと書いてある。



舳倉島(Hegurajima Island)(読めなかった…)、七ツ島(Nanatsujima Island)

日本海にある離れ小島。舳倉島は有人島。七ツ島は舳倉島と能登半島の間にある無人島群。

草原が広がり、森は少ない。本州と陸続きになったことがある。

Ohgushi R. & Tokumoto H. 1986. Terrestrial fauna of Hegura-jima Island and Nanatsu-jima Islands, Noto Province. Bull. Japan Sea Res. Inst. Kanazawa Univ. (18): 17-18. (in Japanese)


舳倉島

オカダンゴムシ

ハマダンゴムシ

ホソワラジムシ
ニホンタマワラジムシ

フナムシ
ヒメフナムシの一種



七ツ島の大島や御厨島(みくりやじま)

オカダンゴムシ

ホソワラジムシ
ニホンタマワラジムシ

フナムシ


無人島の七ツ島まで、オカダンゴムシとホソワラジムシという外来種が侵入している。

大量のオカダンゴムシがいたと書いてある。


同じく日本海に浮かぶ利尻島、礼文島との共通種は、ヒメフナムシだけというのが興味深い。



大東諸島北大東島、南大東島(Kita-daito Island, Minami-daito Island, Daito Islands)

できてからどことも繋がったことのない海洋島。

非常に珍しいテルモスバエナがいる島。

NUNOMURA, N. (2009). Terrestrial isopod crustaceans from Daito Islands,
southern Japan. Bulletin of the Toyama Science Museum 32: 75-87.
Bulletin of the Toyama Science Museum. 32: 75-87.


ダイトウコシビロダンゴムシ Spherillo daitoensis
ウフアガリコシビロダンゴムシ Spherillo ufuagarijimensis

ホソワラジムシ
ダイトウミナミワラジムシ Papuaphiloscia daitoensis (南大東島)
メーウスモリワラジムシ Burmoniscus meeusei =キタダイトウモリワラジムシ Burmoniscus kitadaitoensis (北大東島)
アジアモリワラジムシ Burmoniscus kathmandius=ダイトウモリワラジムシ Burmoniscus daitoensis (南大東島)

ダイトウフナムシ Ligia daitoensis


かなり開発が進んでおり、生存が厳しい種もいるかもしれない。

ヒメフナムシがいない。

外来種ホソワラジムシがいる。



尖閣諸島魚釣島Uotsuri Island, Senkaku Islands)

言わずと知れた、東シナ海の島。

先島諸島や台湾と陸続きになったことがある。

中国が騒ぎ出す前に生物調査が行われており、いろいろ見つかっている。


コシビロダンゴムシの一種

ハマダンゴムシ

ホソワラジムシ
ナガワラジムシの一種 Trichoniscus sp.
タマワラジムシの一種 Alloniscus sp.

リュウキュウフナムシ Ligia ryukyuensis(北小島、南小島、久場島にもいる)
リュウキュウヒメフナムシ Ligidium ryukyuense


ここも外来種がいる。

他の南西諸島と似ている。



小笠原諸島(Bonin Islands)

無人島ではないがついで。

ムニンコシビロダンゴムシ Spherillo boninensis Nunomura, 1990=コガタコシビロダンゴムシ Venezillo parvus (Budde-Lund, 1885)
ハハジマコシビロダンゴムシ Spherillo hahajimensis Nunomura, 2008
トミヤマコシビロダンゴムシ Spherillo tomiyamai Nunomura, 1991

ホソワラジムシ
タテスジハヤシワラジムシ Nagurus lineatus Nunomura, 1987
オガサワラハヤシワラジムシ Lucasioides boninshimensis (Nunomura, 1987)
アジアモリワラジムシ = アオキモリワラジムシ Burmoniscus aokii
アジアモリワラジムシ = オガサワラモリワラジムシ Burmoniscus boninensis
ハラダニセヒメワラジムシ Pseudophiloscia haradai Nunomura, 1986
ミナミワラジムシ属の一種 Papuaphiloscia sp. sensu Nunomura, 2001

オガサワラフナムシ Ligia boninensis Nunomura, 1979
アシナガフナムシ Ligia yamanishii Nunomura, 1990
ナガレフナムシ Ligia torrenticola Nunomura, 2011

ハマダンゴムシ
オガサワラタマワラジムシ Alloniscus boninensis Nunomura, 1984


ホソワラジムシがいるがオカダンゴムシはいないようである。




ざっと見て、外来種が広範囲で侵入していることがわかる。

無人島でも確認されている。

外来ダンゴムシの影響は知られていないが、どうなんだろう?

陸上等脚類の外来種対策はお手上げな感じがする。




以下も見てます。

Nunomura, N. (1983). Studies on the terrestrial isopod crustaceans in Japan. I. Taxonomy of the families Ligiidae, Trichoniscidae and Olibrinidae. Bull. Toyama Sci. Mus, 5, 23-68.

Nunomura, N. (1984). Studies on the terrestrial isopod crustaceans in Japan. II. Taxonomy of the family Scyphacidae. Bulletin of the Toyama Science Museum, 6, 1-43.

Nunomura, N. (1986). Studies on the terrestrial isopod crustaceans in Japan III. Taxonomy of the families Scyphacidae (continued), Marinoniscidae, Halophilosciidae, Philosciidae and Oniscidae. Bulletin of the Toyama Science Museum, 9, 1-72.

Nunomura, N. (1987). Studies on the terrestrial isopod crustaceans in Japan IV. Taxonomy of the families Trachelipidae and Porcellionidae. Bulletin of the Toyama Science Museum, 11, 1-76.


Nunomura, N. (1990). Studies on the terrestrial isopod crustaceans in Japan. V. Taxonomy of the families Armadillidiidae, Armadillidae and Tylidae, with taxonomic supplements to some other families. Bulletin of the Toyama Science Museum, 13(1), 58.

Nunomura, N. (1991). Studies on the terrestrial isopod crustaceans in Japan. VI. Further supplements to the taxonomy. Bulletin of the Toyama Science Museum, 14, 1-26.

Nunomura, N. (1992). Studies on the terrestrial isopod crustaceans in Japan. VII. Supplements to the taxonomy–3. Bull. Toyama Sci. Mus, 15, 1-23.

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2017年1月 6日 (金)

浜名湖のダンゴムシ、フナムシ

静岡県の浜名湖に行った。
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看板が立っていた。

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ナウマンゾウ発掘の地



オカダンゴムシ
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コシビロダンゴムシ
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フナムシ
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浜名湖は塩分が少ないのにいる。

昔は淡水湖だったから、最近に来たのかもしれない。



ヒメフナムシ
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モリワラジムシと一緒にいた。



モリワラジムシ
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溝付きレール

常滑で見た窯に、溝付きレールが再利用されていた。

溝があるこの特殊なレールは、路面電車の特に人が通る場所で使われる。

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「PHOENIX R 1910」

ドイツのPhoenix Rheinrohr社製で、1910年に製造したもの。



この時代の日本は、まだ技術的に鉄製品が作れなかったのかもしれない。

八幡製鐵所が操業を始めたばかりの頃。

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