カテゴリー「ハマダンゴムシ」の5件の記事

2016年6月21日 (火)

関東地方のダンゴムシの種類と分布

日本のダンゴムシは3つの種類に分けられる。

1.オカダンゴムシ、ハナダカダンゴムシ
2.ハマダンゴムシ
3.コシビロダンゴムシ

みんな触ると丸くなる。



1.オカダンゴムシ Armadillidium vulgare
Imgp1317
日本中どこでもいる。

最大で2cm近くなる。

オカダンゴムシは外来種である。




ハナダカダンゴムシ Armadillidium nasatum
Imgp7017
オカダンゴムシと近縁なダンゴムシ。

ハナダカダンゴムシも外来種である。

主に横浜で見られる。関東ではまだ珍しいが分布を拡大させている。

横浜港周辺にいると聞いた。横浜市中区にいるらしい。




2.ハマダンゴムシ Tylos granuliferus
Imgp4851
あまり人の手が入っていない砂浜の海岸にいる。

太平洋に面した千葉県南部や茨城県北部の砂浜でよく見る。

数が減っているらしい。

塩分によって他のダンゴムシがいない特殊な環境に進出している。

夜行性であり、昼は見かけない。夜に砂の中から出てきて、打ちあがった海藻などの有機物を食べる。




3.コシビロダンゴムシ4種

離島を除く関東のコシビロダンゴムシは、

・シッコクコシビロダンゴムシ Spherillo sp.
・タテジマコシビロダンゴムシ Spherillo russoi
・トウキョウコシビロダンゴムシ Spherillo obscurus
・セグロコシビロダンゴムシ Spherillo dorsalis

が見られる。(日本産土壌動物第2版)

八丈島や小笠原諸島などには、島固有のコシビロダンゴムシが見られる。

(ハチジョウコシビロダンゴムシ Spherillo hachijoensis 、ハハジマコシビロダンゴムシ Spherillo hahajimensis 、ムニンコシビロダンゴムシ Spherillo boninensis など)



どの種類も森にいる。

コシビロダンゴムシはオカダンゴムシより小さくて見つけにくい。

オカダンゴムシと一緒にいることもある。

ダンゴムシに詳しい人と探すことをお勧めします。



オカダンゴムシとコシビロダンゴムシの見分け方は

オカダンゴムシVSコシビロダンゴムシ: だんだんダンゴムシを見てください。




シッコクコシビロダンゴムシ
Imgp6984
たぶんこれがシッコクコシビロダンゴムシ

とても黒い。

頭やおしりがオレンジ色。




タテジマコシビロダンゴムシ

茨城県のタテジマコシビロダンゴムシ
Imgp0070
茨城県自然博物館によれば、霞ケ浦周辺にいる。

樹種や人為的な開発に関係なく、木が生えているならばいる。かなり少ない。



千葉県のタテジマコシビロダンゴムシ
Imgp7951
少し色が薄い。




シッコクコシビロダンゴムシやタテジマコシビロダンゴムシは西日本で多く発見できる。

見たいなら九州や石垣島に行った方が早い。




トウキョウコシビロダンゴムシ、セグロコシビロダンゴムシ

よく見るコシビロは、トウキョウコシビロダンゴムシ、セグロコシビロダンゴムシ。

長くなるので、次のページで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年1月28日 (木)

チリのハマダンゴムシ、フナムシ

チリに行ってきた人から、ハマダンゴムシなどをもらった。


ハマダンゴムシの一種
Photo

海岸のそばにある岩場に生えるコケの中に潜っていたそうだ。

名前はわからない。

ちなみに日本のハマダンゴムシは砂に潜る性質がある。



フナムシの一種
Imgp9070

海岸にいっぱいいたらしい。

磯に生える海藻にもついていたらしい。



その他、コツブムシ、スナホリムシ、キクイムシをいただきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年10月31日 (土)

日本のダンゴムシの分布

ダンゴムシやワラジムシの分布は以下のサイトにまとめられている。

https://sites.google.com/site/isopodafue/top

「日本ワラジムシ類の分布データベース!」をクリックし、「表示する種を選択」で、ダンゴムシの学名を選択して、「地図上に表示」を押す。

場所は正確ではなく、町の名前が表示されるだけ。



ここでは、ダンゴムシのいそうな環境についてまとめた。



外来種のダンゴムシ

オカダンゴムシ(学名:Armadillidium vulgare

Imgp1973
もっともよく見るダンゴムシ。

どこの住宅地でも植え込みなどで必ず見る。

北海道~沖縄まで、離島などにもいる。


Imgp2399
白、オレンジ、黄、黒など、いろんな色がある。

最大1.5cmと大きい。(ダンゴムシの中では)




ハナダカダンゴムシ(学名:Armadillidium nasatum

Imgp7017
名前の通り、鼻(正式名:頭楯)が高い。

主に横浜と神戸にいる。港ではなく、付近の林に多いと聞いた。

分布を拡大中。



福岡教育大学の動物生態学研究室で外来ダンゴムシの分布について調べられてるそうです。

https://sites.google.com/site/dotodoubutsu/home





・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


在来種のコシビロダンゴムシ

見つけるのが少し大変。

日本には3属がいる。

西日本など暖かい地方に多い。

外来種との見分け方は、以前に書いた。

神戸のハナダカダンゴムシ。他のダンゴムシとの違い。

ダンゴムシやワラジムシの外来種がブラックリストに載るかも



カガホソコシビロダンゴムシ属(学名:Spherillo

日本で最も種類が多い属。

鹿児島県のコシビロダンゴムシの一種
Imgp8011


タテジマコシビロダンゴムシ(学名:Spherillo russoi
Photo_3
落ち葉と保護色


セグロコシビロダンゴムシ(学名:Spherillo dorsalis
Photo
真っ黒



里山みたいなところに多いと思う。

都会でも自然のある場所に見られることがある。

住宅街で見つけたいならば、自然が残りやすい斜面部にある林がおすすめ。



ネッタイコシビロダンゴムシ属(学名:Cubaris

ネッタイコシビロダンゴムシ(学名:Cubaris murina)が日本では沖縄県にいる。

キューバ、ブラジル、シエラレオネなど世界中の熱帯に分布する。

Cudaris という誤記が見られる。Cubaris である。)



イシイコブコシビロダンゴムシ属(学名:Hybodillo

イシイコブコシビロダンゴムシ(学名:Hybodillo ishii )も沖縄県にいる。




・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


海岸にいる在来種のダンゴムシ

ハマダンゴムシ(学名:Tylos granuliferus)

Imgp4964
ダンゴムシの中で最大サイズ。オカダンゴムシを超える。



北海道から沖縄まで、日本中の砂浜や小石でできた海岸にいる。

夜行性なので、昼間はスコップで砂や打ちあがったゴミを優しく掘り返していく必要がある。

海水浴場となっているような砂浜にはおらず、開発とともに生息範囲が減っているらしい。

残っているところはすごい数いる。




・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


独断と偏見による総評

1番かわいいのは、コシビロダンゴムシ。

種によっていろんな色があるが、どれも大変良い和風テイスト。

さらに、いそうでいない、いなさそうでいるところが奥ゆかしい。



2番目がオカダンゴムシ。

やはり大きいと、丸くなった時の存在感が際立つ。

他のダンゴムシよりマイペースな歩きが見ていて飽きない。

色がカラフル過ぎるところがマイナス。(そこもいいところなんだけどね)



3番目がハナダカダンゴムシ。

天狗や犀のような顔でおもしろい。

オカダンゴムシより走るのが好き?

色が灰色ばかりでちょっと味気ない。



4番目がハマダンゴムシ。

いる場所が限られるため、見つけただけでうれしくなる。

場所によって色や大きさ、密度が違うので、サイエンスな興味をかきたてられる。

個人的に顔が微妙。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年9月20日 (金)

ハマダンゴムシのいる場所

島根県でハマダンゴムシを捕まえた。

砂浜の海岸に打ちあがった材木の下にいた。



Imgp5395
ハマダンゴムシの顔

ダンゴムシと違って目の位置が高い。

ハマダンゴムシはダンゴムシの中ではかなり大きめ。体長15mmぐらい

ただし、場所によって大きさ、色、密度が全然ちがう。


Imgp5398
ハマダンゴムシの裏側

おしりの腹肢がオカダンゴムシと全然違う。

ハマダンゴムシは、オカダンゴムシと違う系統なので、似てない。


Imgp4846
丸まった。なんか不気味な感じが…




ハマダンゴムシを探し方

海岸の、波が当たらないが、離れすぎていない砂地にいる。

シャベルで慎重に掘ると丸まったハマダンゴムシが出てくる。

夜行性なので、昼間は穴を掘って探す必要がある。



日本海側では打ちあがっている海藻や流木、石(礫)の下にいた。

関東と違って、あまり砂に潜っていなかった。



海藻が打ちあがってもほったらかしの海岸にいる。

とにかく探して、数をこなしていくしかない。



よくわからないが、場所によっていたりいなかったりする。

海水浴場だといない




ある日、勝浦でハマダンゴムシを探していた。

険しい海岸に沿って歩いていたら、周りががけで囲まれた、外から見えない砂浜に来た。

そこで海水浴をするヤクザ数人と遭遇してしまった。

少し手前から後をつけられていたのはそのせいだったのか。

ダンゴムシ探しの思わぬリスク発見。




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月26日 (水)

ハマダンゴムシとハマワラジムシ

佐賀県の波戸岬でハマダンゴムシやハマワラジムシを採った。



ハマダンゴムシの学名が Tylos granuliferusTylos granulatus とネットに2つあるのはなぜ?

(追記:コメントにありがとうございます。これからは正しいTylos granuliferus を使います。サイトを見ると確かにTylos granulatus の分布は南アフリカとナミビアでした。

どうも、Wikipediaのダンゴムシのページにミスがあり、間違いが広がっているようです。)



ハマダンゴムシ

転石海岸で、石をひっくり返した。
Photo
ハマダンゴムシが古いクモの巣に隠れていた。


Imgp4840
ハマダンゴムシの顔。みんな千葉県より白くて小型。




ハマワラジムシ

Photo_2
ハマワラジムシ

小判型

尾肢がピンせずワラジムシっぽくない。短いマクラギヤスデみたい。




フナムシ キタフナムシ

台風のおかげで海岸は海藻の山ができ、そこに大量のフナムシが群がっていた。

Imgp4924_2_2
オスがメスに乗っている。第一胸脚でつかんで、離さずに歩く。

求愛中である。(配偶者防衛?)


Imgp4925
捨てられたごみのプラスチックケースに閉じ込められたフナムシ。

這い上がれない。

| | コメント (1) | トラックバック (0)