関東地方のダンゴムシの種類と分布
日本のダンゴムシは大きく3つの種類に分けられる。
1.オカダンゴムシ、ハナダカダンゴムシ
2.ハマダンゴムシ
3.コシビロダンゴムシ
みんな触ると丸くなる。
1.オカダンゴムシ Armadillidium vulgare
日本中どこでもいる。
最大で2cm近くなる。
オカダンゴムシは外来種である。
ハナダカダンゴムシ Armadillidium nasatum
オカダンゴムシと近縁なダンゴムシ。
ハナダカダンゴムシも外来種である。
主に横浜で見られる。関東ではまだ珍しいが分布を拡大させている。
横浜港周辺にいると聞いた。横浜市中区にいるらしい。
2.ハマダンゴムシ Tylos granuliferus
あまり人の手が入っていない砂浜の海岸にいる。
太平洋に面した千葉県南部や茨城県北部の砂浜でよく見る。
数が減っているらしい。
塩分によって他のダンゴムシがいない特殊な環境に進出している。
夜行性であり、昼は見かけない。夜に砂の中から出てきて、打ちあがった海藻などの有機物を食べる。
3.コシビロダンゴムシ4種
離島を除く関東のコシビロダンゴムシは、
・シッコクコシビロダンゴムシ Spherillo sp.
・タテジマコシビロダンゴムシ Spherillo russoi
・トウキョウコシビロダンゴムシ Spherillo obscurus
・セグロコシビロダンゴムシ Spherillo dorsalis
が見られる。(日本産土壌動物第2版)
八丈島や小笠原諸島などには、島固有のコシビロダンゴムシが見られる。
(ハチジョウコシビロダンゴムシ Spherillo hachijoensis 、ハハジマコシビロダンゴムシ Spherillo hahajimensis 、ムニンコシビロダンゴムシ Spherillo boninensis など)
どの種類も森にいる。
コシビロダンゴムシはオカダンゴムシより小さくて見つけにくい。
オカダンゴムシと一緒にいることもある。
ダンゴムシに詳しい人と探すことをお勧めします。
オカダンゴムシとコシビロダンゴムシの見分け方は
オカダンゴムシVSコシビロダンゴムシ: だんだんダンゴムシを見てください。
シッコクコシビロダンゴムシ
たぶんこれがシッコクコシビロダンゴムシ
とても黒い。
頭やおしりがオレンジ色。
タテジマコシビロダンゴムシ
茨城県のタテジマコシビロダンゴムシ
茨城県自然博物館によれば、霞ケ浦周辺にいる。
樹種や人為的な開発に関係なく、木が生えているならばいる。かなり少ない。
千葉県のタテジマコシビロダンゴムシ
少し色が薄い。
シッコクコシビロダンゴムシやタテジマコシビロダンゴムシは西日本で多く発見できる。
見たいなら九州や石垣島に行った方が早い。
トウキョウコシビロダンゴムシ、セグロコシビロダンゴムシ
よく見るコシビロは、トウキョウコシビロダンゴムシ、セグロコシビロダンゴムシ。
長くなるので、次のページで。
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